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Reproオススメ本紹介バトン📚岩田編

こんにちは、Reproで新規事業を担っている岩田です!
稲田さんからバトンが回ってきたため、今回は私が本を5冊紹介します。

私はカスタマーサクセスチームでクライアント企業のマーケティング支援を行ってきた経験が長いので、その観点で気に入った本をピックアップさせて頂きました。
内容がおもしろかった方はぜひ「スキ」を押していただけると嬉しいです!
📚

▼私の仕事観をつくった本

📖「イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」」

効果の出ない施策に時間を費やしてしまった。数か月の頑張りが水の泡になってしまった。そんな経験はないでしょうか?
その原因は、取り組むべき問題を見誤ったことにあるかもしれません。

この本では、取り組むべき問題(イシュー)にあたりをつけて最終的な結論(アウトプット)に仮の答えを出してから、分析に着手する。という逆算型のアウトプット術が書かれています。無駄な時間を浪費しない問題解決アプローチがまとまっています。

Repro入社1日目に渡された思い出深い本です。未だに身にできていないため、毎年必ず読み返しています。

▼カスタマーサクセスについて知るのにおすすめの一冊

📖「プロセス・コンサルテーション―援助関係を築くこと」

一般的にコンサルタントは顧客の問題を持ち帰り、解析を行い診断書(提案書)を作成して顧客に提示します。

しかしカスタマーサクセスの支援方法はそれとは異なります。あくまで主体は顧客です。自身は伴走に徹し、顧客自身に問題を認識して頂き、顧客に組織を動かしてもらいます。
このような支援方法を著者のE・H・シャイン博士は「プロセス・コンサルテーション」と定義し、著書でその支援方法を体系化しています。

驚くべきは博士の専門である社会心理学と組織文化論の観点から凄まじいレベルの体系化がなされている点です。
例えばコンサルタントがクライアントの支援に失敗する原因は「コンサルタントと顧客の間に存在する『社会心理学的な立場のギャップ』に気付かず、放置してしまうことにある」と著者は喝破します。
私のカスタマーサクセスのルーツになっています。

▼最近、特に気に入った本①

📖「クオリア入門 ――心が脳を感じるとき」

マーケティングを突き詰めていくと「顧客に選ばれ続けること」の重要性に気が付きます。

しかし「顧客に選ばれ続けること」をさらに深掘った先に存在するのは、「言語では説明できない」感覚的な体験だったりします。
たとえば先日、同僚から「ディズニーランドに行き、ミッキーと会うことを何よりも楽しみにしている。」という話を聞きました。なんとミッキーに会った瞬間に感動のあまり涙が溢れてくるのだとか!!私はミッキーに会って涙が溢れた経験がなかったので驚いてしまいました。

もしかするとディズニーランドは「ミッキーと会って感動のあまり涙が溢れるほどの幸せさ」という知覚感覚や体験によって顧客に支持されているのかもしれません。

脳科学の世界では、このような「感覚的な体験」のことを「クオリア」と呼びます。
実はこの「クオリア」こそ、脳科学、いや人類における最大の謎なのです。
果たして人間に意識や心が生まれるメカニズムとは…?

▼最近、特に気に入った本②

📖「禅と日本文化」

私たちはマーケティングについて考えるとき、言語や本、あるいはフレームワークを駆使して理解を試みます。

しかし顧客1人1人の体験は上述したように非常に「クオリア的」であり、決して言語で記述できません。
世界の真理を説明してくれるフレームワークなど現実には存在しません。幻想です。なぜなら本当の世界はあまりにも複雑で混沌としているからです。
だからこそ自分の体を使って、身体感覚を通じて感じ取ることが重要です。
言語で理解するのは、逃げです。

「喝(かぁぁぁぁつ)!!!」
「言語理解に逃げるなぁぁーー!!!!!」

そう…。
何を隠そう、これが禅の考え方なのです。
「は?言語で理解するな!?何言ってんだコイツ…?」
はじめて本書を読んだ時、理解できませんでした。意味がわかりませんでした笑。

しかしこれが、文明開化する前に根ざしていた日本古来の考え方なのです。
かつての日本人に「マーケティングの本を読んで分かった気になるな!お前は身体感覚で感じ取ったのか!?まずミッキーに会え!!涙を流せぇ!!!」と日本刀でぶった斬られる一冊。
マーケティングを「悟る」ための東洋思想。


▼モチベーションを上げてくれる本・マンガ

📖「留魂録」

明治維新の立役者である高杉晋作、久坂玄瑞、桂小五郎。そして総理大臣の伊藤博文、山縣 有朋。
そんな近代国家「日本」を築いた豪傑達を輩出した伝説の寺子屋があります。その名を松下村塾。教育者である吉田松陰が開いた私塾です。

本書「留魂録(りゅうこんろく)」は若干29歳という若さで処刑された吉田松陰の遺書です。
この遺書を読んだ門下生達は、涙し、覚醒し、倒幕と明治維新へと猛進していくことになりました。

吉田松陰は1人1人の才能を信じる人であり、情熱をもって公のために事を成す人でした。
スタートアップでの多くの仕事は「公のために事を成す」に近いものだと思いますが、私も何度も吉田松陰の情熱に勇気づけられました。

留魂録は次の文からはじまります。
「身はたとひ武蔵の野辺に朽ぬとも留置かまし大和魂(たとえこの身が武蔵の地で朽ちてしまおうとも、我が大和魂だけは留めておきたい)」


以上、いかがだったでしょうか。

次は社内の本紹介チャネルで定期的に興味深い本を紹介してくださる、鍋島さんにバトンパスします!
みなさん次回もお楽しみに!✨


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