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京都銭湯を守り続けるために

10月1日から京都の銭湯(公衆浴場)の入浴料が490円から510円に値上げされます。

ついにワンコインで入れる時代が終わります。
今まで490円で利用できていたこと自体が驚きですが。

銭湯(公衆浴場)には大きく分けて
「一般公衆浴場」と「その他公衆浴場」があります。

後者はいわゆるスーパー銭湯で、施設によって料金が異なり、
平日と休日で値段が変わる施設もあります。

一方で、一般公衆浴場(銭湯)は、物価統制令の適用を受けます。
どれだけ設備が充実していようと、一般公衆浴場にあたる銭湯は入浴料の上限が決まっています。

さらに京都銭湯の特徴として、サウナ代を別途支払わずにサウナを利用できる銭湯がほとんどです。
一般的には入浴料とは別にサウナ料があるのが普通です。

これまでワンコインでお風呂もサウナも利用できたのは、京都ならではの魅力だったのではないでしょうか。

学生時代、森のサウナReplus以外にも銭湯でアルバイトをしており、
今でも時折お手伝いに行くことがあります。

温浴業界に関わる者として感じるのは、510円でもなお銭湯の料金は非常に安いということです。

京都の銭湯は、料金以上のクオリティを提供しているところばかりです。

清掃や接客、設備管理、投資、修繕、燃料の調達、など。
施設を維持するだけでもかなりのコストや労力がかかります。
この値段は正直破格で、もう少し料金を上げてもいいのではないかと思います。

市からの助成金もあるようですが
近年の銭湯の減少を見てもわかるように、それでも余裕をもって経営できている銭湯は少ないのではないのでしょうか。

銭湯はお手頃価格なので、
幅広い年齢層のお客さんが訪れます。
マナーが悪いお客さんもたくさんいますが、知識や理解が不足している方も多いので、個人的には仕方ないと割り切っています。
ただ、最後に番台に挨拶するという最低限のマナーだけは、どんな人でも守ってほしいと思います。

お風呂上がりに数百円のジュースを購入するだけでも、少しは銭湯への貢献になります。グッズを展開している銭湯もあるので、
皆さんもぜひ、町の銭湯を応援しましょう!


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