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クリティカルパスと非同期な働き方の関係

久保田です。ギグ型と相性の良いの働き方を探っています。

ソフトウェア開発の例でいえば、stagingへのデプロイやテスト作業等々、そのタスクが完了しないと、他の仕事が進まない状態になるタスクが存在します。そう言ったタスクは、クリティカルパス(私が以前勤めたメーカでは、作業のブロック要因と呼んでいました)と呼ばれます。

クリティカルパスを予測してスケジュールを組んでいれば、それがプロジェクトの体内時計(組織 「組織という有機体」のデザイン 28のボキャブラリーにて説明がなされている)となります。

もしあなたが、体内時計の期待値の認識がズレているタイミングで、クリティカルパス状態のタスクを受け持つと、多くの関係者から?
「まだ?」とプレッシャーを受けることになるでしょう。

この「まだ?」というプレッシャーや連絡は、割り込み的なメッセージであり、あなたの仕事の優先度の変更を余儀なくされるでしょう。

この割り込み的な連絡がいかに起きないかが、生産性および精神衛生上とても大事と思われます。

タスクを実施する際に、関連するステークホルダーを洗い出して、どんな気持ちなのか。を可視化したり聞いたり出来れば良いのですが、スクラム開発におけるデイリースクラムといったもので、気持ちを聞いていく場を用意することがシンプルだと思われます。

割り込みの弊害とそれを防ぐためには?

ホワイトカラーなギグワーカー(複数の仕事を請け負っている人も同様)にとって、この突発的な連絡によって、仕事の優先順位の上位に割り込まれ、自律的なコントロール状態が失われてしまう状態は大きな問題と言えます。

この割り込みを防ぐためには、着任するポジションやコミュニケーションプロトコルの工夫が必要そうです。

クリティカルパスが起きやすい仕事のパターン(ソフトウェア開発での例)

仕事を進めるに当たって、フェーズ、役割、工程の場合によって、クリティカルパスが起きやすいか否かが分かれそうです。

具体的に洗い出してみます。

事業フェーズ軸:モックアップ、PoC、初期開発、継続的改善、大規模改修、保守運用、etc

役割軸:インフラ、フロントエンド、バックエンド(APIの実装等々)、テスト、SRE、etc

工程軸:リサーチ、企画、設計、実装、テスト、障害対応、etc

上記の3つの軸を組み合わせて例を上げてみます。保守運用、インフラ、障害対応などは、かなり緊急性および重要度が高いクリティカルパスが起きる性質の仕事と思われます。

もう一つ別な例で、初期開発、バックエンド、実装という組み合わせにおいても、その仕事が完了しなければ、他の仕事が進まずに、全体スケジュールに支障がでるということもあります。これもクリティカルパスです。

リスクが大きくと責任の重さが乗っていて、クリティカルパスになりやすい仕事は、とても大変であることは間違いなしです。
相応の体制と予算で望む必要があります。

非同期な働き方とは

私が考える非同期な働き方とは、他者に細かく行動の指示をされるのではなく、自律的に行動を規定し、自分の好きなタイミングで成果を上げていく進め方です。

同期的な働き方は、マイクロマネジメントをされる形になります。時間の自由やストレスも大変溜まるものだと思われます。

自律的に行動し、自主経営をしていくフリーランスやギグワーカーは、非同期的な働き方をしていく必要があります。

クリティカルパスになると同期的な仕事となってしまうため、極力、非同期的に動ける位置取りが必要でしょう。


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