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神に愛されていた 木爾チレン

神に愛されていた 木爾チレン

twitterで見かけて、本の帯に書かれていた内容や、読書アカさんの感想を見て、読書スイッチがONになりました!

蔦屋家電でスタバラテを飲みながら一気読みしました。

Xのつぶやきで印象に残った表現達。
・二人の女性作家が、自分自身の才能を強く信じて生きた物語。
・他者の想いの背景に気づけないのも人間らしさと言うべきなのでしょうか、、、切ない。
・羨望がすごい、嫉妬がすごい、光が、闇が、希望が、絶望が、熱量が、情熱がすごい、そして歪みがすごい
・愛と憎しみの物語です。伝わらない愛は、憎しみになるのか?
・小説家 冴理の元に、ある編集者が訪れる。二人は昔話を始め、、、
・憧れというフィルターを通して見る世界はキラキラ輝き、希望に満ち溢れている。しかし、それは同時に盲目的に光を信じ込むことである、、、、、

このような読書好きなアカウントさんのつぶやきを見て、衝動的に読みたくなり、1時間半で一気読みしました^^
読後も、この世界観にひたっていたいと思いました。
後で時間作って再度読み返してみたいと思ってます。

↓先ずはあらすじ↓
若くして小説家デビューを果たし、その美貌と才能で一躍人気作家となった東山冴理。
しかし冴理は人気絶頂のさなか、突然、筆を断った――。
やがて三十年の時が経ち、冴理のもとに、ひとりの女性編集者が執筆依頼に訪れる。
「私には書く権利がないの」そう断る冴理に、
「それは三十年前——白川天音先生が亡くなったことに関係があるのでしょうか」編集者は問う。
「あなたは、誰かを殺したいと思うほどの絶望を味わったことってあるかしら」
――そして、この時を待っていたというように、冴理は語り始める。
高校文芸部の後輩、白川天音が「天才小説家」として目の前に現れてから、
全ての運命の歯車が狂ってしまった過去と、その真実を……。
希望と絶望、 羨望と嫉妬……
これは、ふたりの女性作家が、才能を強く信じて生きた物語。
↑と言った感じです↑

私は小説を読む時の動機が3種類あります。
[1]エンタメとして楽しむ
[2]メッセージ性を読み解いて自分の学びとする
[3]登場人物の多様性から様々な人間心理を体感する

この最後の3つ目の動機に相対できるような小説と出会いたい、そう思ってます。

「神に愛されていた」。この小説は、フィクションの世界に没頭したい、エンタメとして楽しめました。

この登場人物の才能をもった二人の女性作家。
私は、この様な人になりたい、ということではなく、自分とは異なる性格や価値観をもった人物像を理解し、その人格を体感し、理解したい、と思って読み進めました。
羨望も嫉妬も憎悪も愛。と書評を書いていた書店員さんも居ましたが、そんな人間心理が体感できました。

帯には、女にだけわかる狂気。とありましたが、男性も躊躇なく読んでほしいと思います。

ヒューマンミステリーということで、話の展開も凄く、こうのめりこめる、というか、物語としても完成度が高く、光と闇が絶妙に描かれていました。
今年の一冊目。とても良い作品に出会えました。


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