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言葉のない音楽、檸檬

言葉のない音楽

最近は歌詞がうるさく感じてきて、もっぱらクラシック音楽ばかり聴いている。または洋楽やKPOPなど、意味が入ってこないもの。

クラシックは小さい頃、祖父母が運転する車の中でよく流れていた。主にモーツァルトやベートーヴェンといったゴリゴリの古典派ばかりだったので当時は退屈だったけれど。

その後、なぜか中高でオーケストラの部活に入り、退屈だと思っていたクラシック音楽がいかに奥深く、おもしろいかということに気づいた。

クラシック音楽は言葉こそ喋らないが、ときに歌詞のある音楽よりも表情豊かに語りかけてくるときがある。なるほどこういう音楽には言葉はないが、感情はたしかにあるのだな、ということをしみじみ感じた。

言葉では表現できない、「肌触り」のようなものがたしかにあるのだ。それに人間は救われることがあるんだなと思った。そして指揮者によってこんなにも演奏が違うのか、という新しい発見もある。このところはYouTubeで名指揮者の名演奏ばかり見ている。また演奏したいなぁ。

わたしのおすすめはシノーポリのマイスタージンガー。完璧な管と弦のバランス、中低音の重厚感、上品なんだけれど、お高くまとまっていない。このシノーポリさんは精神科の医者をやりつつ、同時に指揮者もやっていたらしい。晩年には考古学の博士号も取得したという。なんというか、知のマニアって感じだ。なので固い表情の、カクカクした指揮をするかと言えばそうでもない。意外と抒情的。このマイスタージンガーには指揮者が放つ切なさや儚さも感じられて個人的に1番好きな演奏だ。

朝から聴くと元気出るよ。ほんとに。


檸檬的な赤いもの

今日は夜、横浜に移動してカープvs横浜ベイスターズを観戦予定。朝から赤いズボンを履き、カバンの中にはユニフォームやらバットやらの応援グッズを忍ばせて外を歩いている。カープのスマホケースを首からぶら下げているとはいえ、カバンの中にも赤い物たちを潜ませていると思うと、爆弾をかかえて1日過ごしているみたいでワクワクする。梶井基次郎の檸檬的な。

今日は晴れの予報。直近には阪神に連敗しているが、どれも惜しい試合だった。今日はどうだろう。楽しみだ。



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