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雑草

なんか書きたいなーと思い、おもむろにここへやってきた。なんか書きたいけどいちばん書きたいことはいつも書けないままだ。そのちょっとした息苦しさにはもう慣れた。いちばんじゃなくていい、2番目に書きたくなるものを、なんか書きたい。

近所の空き地の雑草たち

てことで、今回は雑草について書きたい。

家の近くに、ほぼ同じタイミングで更地になった場所が2つある。
もともと人が住んでいた場所で、ひとつは立派な一軒家と、もうひとつはそのむかし、いかにもサロン(というのがふさわしい美容室)だったんだろうなぁと思わされる空き家だった。

このクソ暑い真夏の日中に、男たちは仰々しい重機を操りながらバリバリと家を壊していた。なんでもそうだ。人間が何かをつくる時はたいへんな時間と労力がかかるのに、こわす時は一瞬で終わってしまう。
私の近所の解体作業も、ものの1週間ほどであっけなく終わってしまった。もとは誰か人間が暮らしていた場所は、都会では見慣れぬ茶色の更地に戻った。

解体されてから数日後、立派な一軒家があった場所に、はやくも緑の小さな植物が芽吹きはじめた。毎日そこを通りがかっている私が若干センチメンタルになっていることなどおかまいなしに、植物は、ハングリーな生命力を見せつけていた。

よくよく見ると、青々しい葉っぱが出てきているのは更地の左1/4の部分だけ。左はしの部分だけがまばらに緑色になっている。他はぜんぶ茶色。
思い返せば、植物が芽吹いているスペースは、元・小さな庭があった場所だ。どんなにボコボコにされようと、土に戻ろうと、もともと植物が生えていた部分には、必ずまたすぐに芽吹き始めるらしい。

それからいうもの、更地の横を毎日通るたびに、左1/4だけ芽吹いている植物の生長ぐあいを観察することが日課になっている。

雑草の生長スピードはもうすさまじく、芽吹いてからものの1,2週間ですでに人間のすねの部分までの高さになった。よく見ると、そのてっぺんには白い花のようなものも咲いている。更地の端っこだけ緑、なんだかとても奇妙だ。特に意味はないのだが、いつか誰かにボソっと話してみたかったのでここに書いている。

雑草と言うと、私は『花より男子』のヒロイン・牧野つくしを思い出す。
牧野つくしの家はボロボロの社宅で、つくしは弟と両親の4人で仲睦まじく暮らしている「貧しい」家庭そだちの女子高生という設定だ。今思えば「あんな身の丈に合わない金持ち高校に行くから相対的に貧乏に見えていただけでは?」と思うが、ともかく自らの名前が雑草に由来していることから、高校でどれほどひどいいじめを受けようと「あたしは雑草のつくしだからね(だから根性があるのよ)」と口にするのがある種の決め台詞みたいになっている。

むかしは貧乏少女の牧野つくしと財閥出身で大金持ちの道明寺司のラブストーリーに膣キュンさえするほどの憧れを抱いたものだが、本物の雑草を毎日横目に通勤していると「いや、そうでもないな」という気持ちになってくる。なぜだかはわからない。私が大人の女性になったからなのか、ほのものの雑草のガメツさに若干引いたのか。

心から好きだった恋愛ドラマが成長してから「そうでもないな」と感じる瞬間、どんな恋愛ドラマのストーリーよりせつないし、みじめな気がする。この感覚に名前をつけたいくらいだ。ひょっとすると、ドラマのストーリーそのものよりもせつないかもしれない。

松潤演じる道明寺司の「サムギョプサルヘア」と言われたパーマ、大好きだった。松潤の黄金期は今でもあの道明寺時代だと思っている。

伝説のLove so sweetのライブ映像。定期的に見返してしまうな?

この次にゆゆうたのコード進行見てたらめちゃくちゃ幸せな気分になってきた。ラブソーってやっぱすごいわ。


あ〜〜〜〜最高だ。帰省したら私もピアノを練習しよう。

雑草の話からものすごい飛躍。今日は以上です。

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