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米経済指標が悪化しても米株式市場が上昇する理由

最近、米国の経済指標が悪化しているにもかかわらず、米株式市場は上昇しています。なぜそのようなことが起こるのでしょうか?初心者の方にもわかりやすく解説します。

経済指標の状況

6月14日から6月20日にかけて発表された米国の経済指標には、以下のようなものがあります。

  1. 消費者態度指数:ミシガン大学が発表するこの指数は、消費者の景気に対する信頼感を示しますが、6月の数値は予想を大きく下回りました。

  2. 製造業指数:ニューヨーク連銀やフィラデルフィア連銀が発表する製造業の景況指数も低調な結果となり、景気の悪化を示しています。

  3. 小売売上高:米国の経済活動の大部分を占める小売売上高も減少し、消費の冷え込みを示しました。

これらの指標から、米国の景気が悪化していることが明らかです。

株式市場が上昇している理由

景気が悪化しているにもかかわらず、株式市場が上昇している理由は主に以下の2つです。

  1. 利下げへの期待

    • 経済が悪化すると、中央銀行(FRB)は景気を刺激するために金利を引き下げることがあります。

    • 最近、インフレが落ち着いてきたため、利下げの可能性が高まり、その期待感が株価を押し上げています。

    • 例として、6月14日に発表された輸入物価指数も前月比でマイナスとなり、インフレが低下していることを示しています。

  2. AIブーム

    • 人工知能(AI)関連企業への期待も株価を支えています。

    • 特にエヌビディアのようなAI関連企業の株価は急上昇しており、市場全体を引っ張っています。

    • 例として、エヌビディアは6月18日に時価総額でマイクロソフトを抜き、世界で最も価値のある企業となりました。

今後の注目ポイント

今後、市場が注目しているのは「利下げがいつ行われるか」と「AI人気がどこまで続くか」です。これらのテーマが今後も株式市場に影響を与え続けるでしょう。

初心者の皆さんには、経済指標の動きや中央銀行の政策、そして新興技術の動向に注目することが大切です。これらを理解することで、投資の判断材料にすることができます。

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