中学時代のいたずら

まだnoteを始めて3日ですが、共有してもらえたり、フォロワー数も50以上と、意外と読んでもらえてて嬉しいです。ありがとうございます。

嬉しさを噛み締めながら、ふと思い出した中学時代のいたずらについて書いてみようと思い立ちました。

僕は、身長は小さいので男らしさはあんまりないのですが、運の良いことに顔立ちは整っていて、それも小さな体格に見合った作りをしています。

だからかもしれませんが、形容しがたい愛嬌のようなものがあるようで、特に低身長コンプなんかにはならなくて、ムードメーカーをずっとやってました。

スクールカーストとか関係なく、別け隔てなく接する方だったからでしょうか。
クラスメイトの文芸部の友人からあるいたずらを持ちかけられました。

「夏休みの読書感想文、お互いの名前を入れ替えて提出しないか?」

と。

率直に、一長一短ある提案なのですぐには飲めませんでした。

僕なんかよりも文章に触れる機会の多い、成績優秀な人の感想を自分のものとして提出したら成績や評価には繋がるしラッキーですが、先生からしても普段の僕の国語力なんてわかりきってるのですぐにバレるリスクだってある。
それに何より、相手にとっては何もメリットがない。

そもそもなんでそんな提案を持ちかけてきたのか、とそこをまず質してみました。

「俺はレオみたいに何でも笑って許される側の人間じゃないから。よく文芸部内でも頭でっかちでつまらないと評価されてる。
自分の書くものが間違ってるとは思わないしいいものを書いてる自信はあるのにおかしな話で、だから試しにお前みたいな明るいやつが俺の意見を発信したらどうなるのか試してみたい。
あと、お前の考えを根暗な俺が発信したら評価が変わるのかも興味がある」

というようなことを彼は答えました。
たしかに、「何を言うか」ではなく「誰が言うか」が与える影響の差は僕も興味が芽生えてしましたから、了承しました。

やり方としては、お互いが書いた感想文をそのまま一字一句変えずに、お互いの筆跡で書き直す。そしてそれを自分の名前で提出する。それだけです。

こうして提出した読書感想文のフィードバックはどんな内容だったかというと、
友人が提出した方の僕の書いた感想文は「読書感想文だからと手を抜くな」と酷評。
対して、僕が提出した方の友人が書いた感想文はかなりの好評。
「やればできる!普段からこの調子で授業にも向き合ってくれるとさらに良くなる」とおちゃらけたコメント付き。


ただ、ここで終わらないのも中学生ならではで、なんだかモヤモヤした僕は「先生ごめんなさい!実はこれ僕じゃなくて友人が書いたんです!お互いの入れ替えしようっていたずら思いついちゃってやりたくなっちゃった笑」とカミングアウトしました。

そう言ったら先生はもちろん一瞬怒りましたが、僕がいい成績取るために友人を言いくるめたんではないこと、
僕がいきなり文章が書けるようになってたら先生は驚くかとか、
友人がいきなり文章書けなくなってたら驚くかとか、
そういうのが気になって出来心でやってしまったと話して素直に謝ったら、「レオトが書いたにしては上手く書けてて変だなとも思ったんだよ」と最終的に笑い話に。

笑い話になったあと、友人に打ち明けたら「俺が思ってた通り、何を言うかじゃなくて誰が言うかの影響がでかいって二重の意味でわかってよかったよ」と謎に感謝されました。

二重の意味で?と問うたら、「俺がいたずら思いつきましたって正直に話してたら、笑い話で終わらなくて舐めてんのかってもっと怒られてたと思うよ」と。

そんな卑屈になるなよ!でもさ、お前が書いた感想は内容自体は褒められてたわけだしそれは良かったよな、とかなんとか適当に励ましたら
「内容自体はいいこと書けてるってわかってほんとによかったからありがとう。これからも良いものが書けるように頑張るし、誰が言うかも大事だってのも忘れないようにするよ。
あと俺はお前が手を抜いたとは思ってない。明るいだけじゃなくて、中でも書けそうなやつだから声かけたんだ」と打ち明けてくれました。

僕のどこを見て、書けそうなやつだと思ったのかは今でもさっぱりわかりませんが、書ける人にそう言ってもらえることが嬉しかったし、後々の自信にも繋がりました。
実際、大学受験を意識してからは褒められる機会も増えましたし、自己PR・ガクチカ・志望理由なんかも書ける方でした。彼にあのとき褒めてもらえてなかったら意識もしなかったことでしょうから感謝しています。

そしてTwitterやnoteを始めるにあたっても、もちろん友人のことを思い出しました。

ありがとう。

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