コロナ実質無利子融資で注意すること

みなさん、「半沢直樹」視ていますか?。期待を裏切らない展開、僕は毎週楽しみに視ています。

半沢直樹も身を置く銀行を揶揄する言葉があるのは知っていますか?

「銀行は晴れの日に傘を貸し、雨の日に傘を貸さない」

業績がいい時は融資をし、業績が悪い時は融資をしないこと、を言います。前回シリーズにもこの言葉出てました。そんな中での、今日の日経新聞の記事がこちら↓

コロナ禍にあって、5月から始まった「実質無利子・無担保融資」に銀行が力を入れている、という内容です。コロナ禍の今、果たして天気は「晴れ」でしょうか?。僕も含め「雨」だと思う方が多いでしょう。

じゃあ、何故銀行が「雨の日に傘を貸す」のか?。

この実質無利子融資、信用保証協会の保証が必要になります。今回の制度には、「セーフティネット保証(4号、5号)」、「危機関連保証」、のいずれかが必要です。このうち、「セーフティネット保証4号」と「危機関連保証」は、信用保証協会の責任割合が100%。つまり借入先が破綻した際の「銀行のリスクが『ゼロ』」なんです。だから銀行は融資に応じることがほとんどです。反対に「セーフティネット保証5号」は、銀行のリスクがあります。そのため、信用保証協会の保証があっても(保証協会と銀行の審査は別なので)、銀行が融資をしない可能性もあるのです(会社の財務内容、銀行の融資判断によります)。

実質無利子、いくら借りる?

★実質無利子融資の上限は4,000万円。じゃあ満額借りようか?。

→借りたお金は返さないといけないのです!

★融資期間は最長10年で、据置期間は最長5年(※無利子期間は3年)。じゃあ、1番長い借入期間&据置期間で!。

→融資期間10年&据置期間5年は、実質5年で返すことになるのです!※借入金額4,000万円を期間10年据置期間5年で返済は、毎月66.7万円の返済です。

★無利子融資を借りた後の融資、どうする?

→銀行は決算書を見て、「いくらくらいまでなら融資出来る」を考えます。無利子融資をした銀行、他の銀行もそうです。4,000万円を借り、据え置くことで、決算書のバランスシートに「4,000万円の借入金」が記載されます。無利子融資だろうが、有利子だろうが借入金は借入金。負債なのです!。「借りる必要もない4,000万円の融資」を借りたために、「本当に借りたい時に借りれない」ということが、あるかもしれないのです!。

もう一度言います!

「銀行は晴れの日に傘を貸し、雨の日に傘を貸さない」

借入金額、借入期間、返済期間…。よく考えて借りましょう!。

自分の会社を守るのは、自分です!。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?