【原価計算から監査法人のコンペまで】
メーカーが株式市場に上場するためには、原価計算が必要です。そのためにはシステムを構築する必要がありました。
私は大学で「直接原価計算」を専攻していたため、その知識と経験を活かして、手作業で品目グループごとの原価計算を行い、評価額を算出しました。特に仕掛品の評価額を算出するのに苦労しましたが、進捗率の調整で数字を変えることができたのです。この経験から、システムを導入する必要性を感じました。
上司からは、「月次決算は上場するための受験票だ」と言われました。中小企業では月次決算の意識が低いことが多いようですが、月次決算を行っていないと監査を受けられないため、数字に対する信頼性が低くなります。また、税理士が作成する決算書は、正しい月次決算を行っていないことが多く、銀行からの信頼が得られない場合もあります。
上場に向けてシステムを構築する際には、監査法人系のコンサルティング会社である「中央」と「トーマツ」の2社でコンペを行いました。組織として動く「トーマツ」を選ぶことにしましたが、専務が「中央」と個人的な関係があったようで、トーマツを選んだ後に叱責を受けました。
中小企業の特徴には、「個人間の繋がり」があるのかもしれません。
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