【レンタル財務部長としての実績3】
【G社/土木建設業】
債務超過から脱却し健全化に成功した企業です。
原因は、金額は少なかったものの
お金の使い方がまずく債務超過となっていたことでした。
やるべきことをちゃんとやっていくことで改善しました。
売上を上げることよりも、
支出をコントロールする方が
中小企業にとっては容易なことです。
小さな会社だと、個人の支出と会社の支出が
混同しがちで、これが会社をダメにする原因と
なってしまうこともしばしばです。
家族経営の会社であっても、
良い会社は社長の妻を経理担当にはしないものです。
どうしても家計と会社のお金が混同してしまうからです。
しかし、多くの会社では奥さんや娘さんになっています。
自分の会社なのに他人に任せて良いものか、
はなはだ疑問ではありますが、こ
ういった現実があるのも事実なのです。
会社は社会のために存在しなければ意味がありません。
社長としてチヤホヤされたい、
お金やプライドがほしい、
そんな私利私欲にまみれてプライベートなお金と
会社の公的なお金を混同してしまうような人は、
本来会社を立ち上げるべきではないのです。
会社の存在意義をしっかりと考えてほしいと思います。
【H社/ロボット組み付け業】
ロボットのティーチングをおこなう会社で、
家族経営でした。社長も従業員も独学で学んで
頑張っていました。
「小さな会社が世界を変えてもいいですか?」
という秀逸なキャッチコピーで2名の採用を
成功させたそうです。
工場にはガンダムのレプリカがあり、
心の底からロボットが好きなんだと実感させられました。
とてもしっかりした社長で、
会社は技術だけでなく総務も大事だと言っていました。
その両輪で会社は回る、経営はどれが欠けても
上手くいかないとよく理解されていました。
組織規程からお手伝いをして、
一緒にこの会社を盛り上げようと思っていた矢先に、
私が脳出血で倒れてしまい、
やむなく契約解除となってしまいました。
社長は息子さんに会社を継がせたいようで、
しかし、親子だからかあまり息子さんのことを
評価していないような雰囲気でしたが、
私からすればしっかりと学べばいけると感じました。
やはりゼロイチを成し遂げた人は強いので、
二代目となると頼りなくなってしまうものですが、
自分でしっかりと学び、
自覚をもって事業に臨めば上手くいくと思っています。
【I社/医療機器専門商社】
F社専売の医療機器商社で、
伝票に会社名を書くだけで5%が手数料で入ってくる
という夢のような会社でした。
1億円するMRIを納品すれば、
500万の利益になるわけですから、すごいことです。
この会社も、社長であるお父様が二代目に
どうやって引き継いでいくか悩んでいました。
親子だからか、しょっちゅうケンカをしており、
なかなか折り合いが悪いようでした。
私は双方の話を聞く機会に恵まれ、
互いに色々と考えているのは分かっていたのですが、
やはり本人同士だと何故か素直になれないようでした。
結局、二代目の悩みどころというか、
上手くいかない原因としては、「何を実現したいのか」
「何をやりたいのか」というものが自分の中に無い
という点にあると思います。
生活するためにお金は必要だから、
親が経営している会社を引き継いで運営していくという、
いわゆる「惰性」では社長は務まりません。
何を成し遂げたいのかを考えるべきなのではないかな
と思っています。