KonoYorunoNano
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エッセイ
ザーザーと雨が降ってきた。帰り道を急いでいた。電車を降りた駅からからの帰り道でアキオと会った。アキオはギターを背負い手提げカバンを右手にもっていた。左手に傘って感じだった。テンはアキオと会ってから一言も口を聞かずに一緒に歩いてライブハウス横の練習室に向かっていた。
ライブハウスの横までは数十分であったが無口であった。一方、ライブハウスではテルオがひとりでギターを弾いていた。そしてギターを置きあくびをひとつ「誰もこねぇーなー」と。また、ギターを手に取ったテルオは楽譜メモ帳に「あー、最近なに思うはただの絵画、その絵画には大きな吊り橋が中央に」
と走り書いた。
夏のころには海に行けるのに。今は冬。雲の吊り橋のその向こうには、ただたくさんの桜の木がある前の広場となっておりました。吊り橋の上から下に吹きおろすその風が心地よい冬の吊り橋上の。
有名なコード進行AmFGCをテルオは弾いてみた。2回繰り返したところでギターの手を止めて、タバコに火をつけて「フー」と一息ついた。トントンと「入るよ」とアキオが言った。
DBCCsusにもう一度AmFGCでワンフレーズとした。
(1)AmFGC/AmFGC7/DB♭CC7/AmFGC
(2)AmFGC/AmFGC6/DB♭CCsus4/AmFGC
(3) AmFGC/AmFGCadd9/DB♭CC7/AmFGC
って感じの3案でございますかな?
アキオとテンがライブハウス横の練習室の扉をノックして「おはよ」と言い、「こんにちは」と言い入ってきた。
「おぉ!!」とテルオは答えて、笑って言った。
終わり。
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