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米国株長期投資2: 長期投資ならチャートを見ない!〜投資の期間とアプローチの関係


どうもこんにちはたいすけです。前回に引き続き、株式投資を学んでわかった基本的なことについて、まとめていきたいなと思います。株式投資と言ってもそのやりかたはいろいろです。選ぶ株の種類であったり、数であったり、投資の期間であったり。それらの違いを理解して、自分の性格にあった方法を選ぶことが大切です。なぜかと言うと、アプローチによって正解が違うからです。

今回話す内容は投資の期間についてです。超短期のデイトレーディング、チャートを見て売り買いする短期トレード、チャートすら見ずに決算の時期に成長と株価を確認するだけの長期トレードの3つについてです。自分がやりたいものが、これらのどれに当たるのか理解するのはとても大切なのかな、と思います。

僕が選んだのは米国株のグロース株に長期投資をする方法です。理由は一番時間が拘束されず、心が乱されず、かつ長期でみると高いリターンが期待できるからです。では、3つの違いを簡単に説明していきます。これらの違いがわかれば、自分の性格や環境にあった投資がみつかるんじゃないかなと思います。

超短期: 1日未満で売買

簡単に言うと、これはその日のうちに株を売り買いします。株価って一日の間常に動いています。なので、一日の安いときに買って、高いときに売ろうとするのがこれらの方法です。例えば、ニュースなんかを見ていると、「あ、このニュースが出たから、今日はこの会社の株価が上がるぞ」とかって感じでやるんだと思います。テスタさんっていう有名な方がこの手法に詳しいみたいなので、その手法に興味のあるかたはテスタさんの YouTube を見るといいと思います。僕もちょっと見ましたがとっても奥が深そうです。テスタさん曰く、サラリーマンをやりながら10億円くらいスキャルピングで稼ぐ人はいるみたいです。

僕がこの方法をやらない理由は2つあります。一番大きな理由は、「これは不労所得ではなくて仕事だ」、ということです。僕が株をやる理由は資産を放っておいて増やしたいという邪(よこしま)な考えからです。最終ゴールは「お金が勝手に生まれる方法を作って、自分の時間は好きなことに使う」です。なので、スキャルピングやデイトレをしてしまうと、それは仕事になってしまうので僕にとっては本末転倒、ということです。

2つ目の理由は難しそうだし、ドキドキする。ということです。みんながテスタさんみたいになれるわけじゃないと思います。テスタさんでさえ、苦しんだと言っていました。一年間かけて資産が1億円になって、「この方法で勝てる」って思ったのに、翌年最初の一ヶ月で1億負けたみたいな話をしていました。なんか精神的につらそうで、僕には向いていないと思いました。

なので、興味のある方は、こういうマイナスなポイントも理解した上でやってください。僕が思うにこれに向いている人は、これをゲームのように楽しめる人だと思います。そしたら、ゲームをしていてお金も入ってくる、っていう最高の仕事になるので。ただ、実際にはきっとそんなに甘くないんだと思います。この投資方法は本から学んでやる人には向いていんじゃないかな、と思います。いろいろ試行錯誤して、本で学んだ人の考えを逆手に取るような人じゃないと、なかなか大きく勝てないんじゃないかなと思います。僕だったらこれをマスターする前に精神がやられると思いました。なので、今のところこれをすることは考えていません。

有名な超短期投資家さん: テスタさん。

短期:1年未満で売買

次に、テクニカルチャートを見て売買する短期投資家です。ただ、これは僕の定義です。人によっては、長期投資家もテクニカルチャートは見たほうがいいって言う人もいると思います。僕もたまに気になって見ますし。

テクニカルチャートって言うのは、株の値動きがこうなったら今後は上がる、とか今後下がるみたいに、今後の株価の兆しが過去の株の値動きに現れているっていう考えです。有名な方法は移動平均線です。他にもMACDとかRSIとか, あとは日本人が編み出したロウソクなどいろいろあります。

これら、テクニカルチャートに従って売買すると一定の結果はでると思います。なぜかと言うと、その予言通り動くにはそれなりの理由があるし、何より「テクニカルチャートは信用できる!」と信じて売り買いする人たちがいるからです。で、このテクニカルチャートを見て売買すると、「株をやってる感」が出るので楽しいんですよね。大人になった気がして。僕もやりたくて、株をやり始めた当初は勉強してやってました。でも段々と米国株の長期投資を理解するにつれて、米国株長期投資にはむしろ邪魔だと気づいてやめました。

テクニカルチャートの一つの盲点は、チャートで説明されるほどうまく行かないということです。例えば、移動平均線だとしたら、株価と移動平均線のクロスで買ったり売ったりします。一見すごくうまくいくシステムに見えるんですけど、でも、これってちゃんとクロスするまで待たないといけない。なので実際に買うのはその次の日だったりするので、実際に買うときには結構値段は上がってるんです。逆に実際に売るときには結構値段が下がってる。多分、コロナショックのときにテクニカルチャートで売り買いしていた人でチャンスを逃した人は結構多いんじゃないかなと思います。

そして、チャートをみながら細かく売買って言うのは、とくにアメリカで株をやっている人には向いていません。なぜかと言うと基本的に売買すると税金で圧倒的に不利だからです。アメリカでは一年以上持っていた株を売ったときは税金がすごく安いんです。あとWash sale という短期で売買する人には余計に負担になるルールもあります。僕はアメリカに住んでいるのでこういった理由からも向いていません。

ま、でも今はテーパリングや金利の上昇で株式市場の暴落の心配も出てきているので、値動き気にするのもわかるし、ひょっとしたらそれが正解なのかもしれないんですけどね。こればかりは誰にもわかりません。

ただ言えることは、チャートで売り買いする人も、セクターローテーションといって不況が近づくにつれて投資をする株の種類を変える人も、短期投資家です。つまり機関投資家はみんな短期投資家です。毎年結果をださないといけないので、セクターローテションが必要になるし、チャートを見て下落の可能性があるなら、セーフティをとって一旦売ります。それが一年で「負けない」ためには一番安全だからです。でも長期で一番利益を得たいなら、見るべきものはチャートじゃないんじゃないかな、と僕は思います。

有名な短期投資家さん: じっちゃま

長期: 5〜10年保持

最後に長期投資。この方法は基本チャートは見ません。会社の状態と成長状態から、5年後、10年後に確実に株価が上がっていそうな会社を買って長期間保持します。あとは決算の度に成長予想を裏切っていないかチェックするだけです。成長が順調であり続ける限り、暴落時に買い足すことはあっても売ったりはしません。
この長期投資の方法だと、四半期ごとに成長を確認するだけなので、一番ラクだし、一番心の平穏があると思います。暴落したら、そのニュースが今後の成長に重要かどうかだけ確認する。8〜9割のニュースは成長や将来性には影響のない暴落なので、「やったー買いどきだー」と、心が揺さぶられることなく買い足すことができます。

この方法を簡単にやるためには、「どうやって簡単に成長する会社を探すのっか」っていうことだと思うんですけど、それはプロに任せます。僕は fool.com のstock advisor というサービスにまかせています (詳細は一番下の関連動画からどうぞ)。ここでススメられた株は平均するとここ20年でS&P500 を何倍も上回っています。

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なので、ここでススメられた株を買っていたら S&P500よりも高いリターンを期待できます。銘柄がわかれば今の時代インターネットを使って、どういう会社か、っていうのを調べるのは簡単です。だから、この方法でワクワクしる会社と成長する理由を理解して、あとは暴落したら買い足すだけです。

ただ、僕の感覚だとこの fool.com は株価がすでに高くても、将来性のある会社ならお構いなしにススメる気がします。成長途中の株が高すぎるかどうかって言う判断は実際難しくて、多くの投資家が苦手なんじゃないかな、と感じています。よくPERで判断しろって言うんですが、成長株にはPER 自体がなかったりするので使えません。僕は最近そういう成長株の評価をする方法を見つけました。下に関連動画をまとめておくので、興味のあるかたは見てみて下さい。僕はfool.comなどで米国株長期投資のプロが選ぶ銘柄の中から、僕の方法で株価の成長の計算がたつ銘柄を持つって言うのが、一番らくちんで結構高いリターンが期待できる米国株式投資のやりかたな気がします。

まとめ

いかがだったでしょうか。超短期、短期、長期でアプローチも考え方も全然違うのがわかったと思います。僕は株式投資のゴールが不労所得なので、日々の値動きにあまり心を惑わされたくありません。なので、チャートを気にしない長期投資が一番向いています。今は不況の心配も取り沙汰されているので、そこへ対する不安はあります。もし不況が来るとしたら、数年間に渡って資産が下がることは覚悟しないといけません。でも「株式市場がいつ下がっていつ上がるかは誰にもわからない」というのが事実です。チャートを見ていて市場から出てしまうと、最大で最高のチャンスを逃す可能性も大きいです。なので、暴落の不安があるときは、キャッシュポジションを多めにしつつも、相場に居続けるのがいちばん大切なのかなと思います。

ブレずに会社の成長に焦点をおいて、未来の株価よりも安い値がついている会社だけを持っていれば、たとえ暴落が来たとしても、割と短期で復活して最終的には指数を上回る結果を5年から10年の間に出すんじゃないかなと思います。実際 stock advisor で薦められた株達は平均すると S&P500 の半分の期間でリーマンショックから回復しています。まあ、この未来の株価よりも安い銘柄を買う、っていうのが難しいと思うんですけど。下の関連動画でその方法についても話しているので、興味のあるかたはどうぞ。

今日はこれでおしまいです。以下に関連動画をまとめておきます。それではまた。

関連動画

アメリカ株の長期投資の方法については以下の動画から。

僕が利用している銘柄を教えてくれるサービス。fool.com stock advisor については以下の動画から。

米国の成長株の評価には以下の動画で説明されている G-PER を使うといいです。


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