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いま君に伝えたいお金の話 村上世彰 by エシモの備忘録

◆この本から吸収したい知識
・お金の本質
・お金の増やし方
・上手なお金との付き合い方

◆この本から学んだこと
・お金の本質
お金は経済の血液なので社会全体で回していくことで国が豊かになる。生活する上での道具。道具の使い方をマスターした人にお金は集まってくる。

・お金の増やし方
働く、倹約、貯金、投資、投資、そして投資

・上手なお金との付き合い方
自分が幸せになれるお金の使い方、幸せな生き方の軸をしっかり持った人がお金を上手に使える。それがない人はお金に振り回されてしまう。

◆備忘録
・お金は仲間が増え始めると、一気にドドドッと集まってくる
→お金がお金を呼ぶ。投資の本質。

・100万円を使って投資体験をしてみれば、自然と日経や四季報を調べだす

・お金とは自由を買うツール。うまく使えば人を助けたり、社会をより良い場所に変えられる

★お金のルール
稼いで、貯めて、回して増やす。増えたらまた回す。
これが基本。まずは好きな分野で働こう。

・お金は手放すことのできない道具。早くからたくさん触れて慣れること

・借金は凶器

・お金の使い方は二つしかない
1.自分の生活を満たす
2.社会や人のために使う
→人のためにお金を使うと、後から大きくなって自分に返ってくる

・お金の機能
1.交換機能
2.価値計測機能
3.貯蓄機能
→お金は道具でしかない

★お金について一番大切なこと
・自立して生きていくためには、お金は絶対に必要である
・やりたいことをやるには、余分なお金があったほうがいい
・困ったときにお金が君を助けてくれる
・自分がお金を持っていれば、人を助けることもできる

1.お金と仲良くする方法
物の本質を見ずに、値段だけで物事やその価値を判断してしまうと、お金に縛られた生き方になる。
お金に支配されないためにはお金とは違う基準を自分の中で作ることが大事。お金以外のものさしが自分の中にあれば、お金の魔力に惑わされる事はなくなる。そのものさしとは自分なりの「幸せ」の基準です。
→幸福ってなんだろう。

「幸せ」はお金の量で決まるのではなく、どうやって使うかによって決まる。上手にお金を使うためにお金に強くなってほしい。つまり、数字に強くなればいいとも言える。物事を数字で捉えると言う事だ。

2.お金と世の中の関係
僕にとって何かを買う事は、「幸せ」では無いのです。

あらゆる値段は世の中と結びついている。物の値段に興味を持つことで、社会が見えてくる。値段とは世界の秘密を解き明かす1つの鍵でもある。

物の値段が決まる仕組みはいくつもあるけれど、特に重要なのは需要と供給の関係です。

モノの値段が必ずしも質の高さだけで決まるわけではない。供給が需要に足りていないものが値段が高いのだ。質が悪くても欲しい人がたくさんいれば値段がつり上がる。

人間は、値段が高いものには何か高い価値があるかのように錯覚してしまいがちだ。それはお金の魔力のせいだ。あるものが希少価値のために一旦値段が高くなると、さらに値段がどんどん上がっていくということがよく起きる。場合によっては、それが驚くほど高価になってしまうこともある。

多くの人が値段と言うただの数字に惑わされてしまって、自分にとってその値段に見合うだけの意味や価値があるのかどうかを、冷静に判断できていない。

自分なりの答えを一生懸命考えてみると言うことがお金と仲良くなる秘訣だ。
お金の勉強で大切なのは、正しい答えを知ることより、いつもそうやって考える習慣を身に付けることだ。

お金について知れば知るほど、社会の仕組みが見えるようになる。

お金は幸せに生きるための道具。なくてはならないもの。限られたお金の中で、自分がやりたいと思うこと、「幸せ」と思うことにいかにより多くのお金を回すことができるか。そのためには無駄遣いをいかに減らせるかが大きなポイントになる。
自分に幸せをもたらさないお金の使い方は、無駄遣いである。

考える時間と言うのは投資家にとって最も大事な時間である。

お金は君が働いて得るもの。何かを手にするためにお金を払うときに、それが君の何時間分の働きと交換されているか、本当にそれだけの価値があるかどうか、よく考えることが大事だ。

高価なものを所有することは社会的ステータスになる。しかしそれは見栄や優越感を満足させるだけのことなんじゃないかと思う。

★お金と上手に付き合うと言う事は、一定の収入の中で、自分にとっての無駄遣いをいかに減らして、いかに多くのお金を、自分の幸せのために使えるか、と言うことです。何が自分にとって大切なのか、幸せなのかと言う「ものさし」がしっかりないと、次から次へと市場に送り出される魅力的な「新商品」に心を奪われて、ただお金を使わされるだけの存在になってしまいます。

お金と仲良くなるゲーム
・ゴチになりますゲーム

3.君がお金を手にする方法
・好きなことを仕事にして稼ぐ
大人になれば、自分が着る服も、毎日食べるものも、住む家も、すべて自分の稼いだお金で賄わなけばなりません。それが自立して生きると言うこと。

できることなら、好きなことを仕事にすると人生が楽しくなると言うこと、もう一つは仕事を考える上で、お金の問題を軽視してはいけないと言うこと。好奇心の先に自分の天職がある。

「好き」が人のためになっているか
大好きなことを仕事にできるかどうかは、それが「人のためになるかどうか」で決まります。仕事だって物々交換と同じ。誰かが君の仕事に価値を見出してはじめて君はお金を稼ぐことができるのです。どんなに好きで得意なことであっても、誰かがそれに対して「お金を払いたい」と思わなければ、仕事にはならない=稼ぐことができません。

本当のことを言えば、どんな仕事であれ、本気で集中してやれば面白くなるのです。集中している時と言うのは、その人の能力が最大限に発揮されるときだからです。自分の持っている力を思う存分発揮できる時間は、誰にとっても楽しいものです。

夢を追いかける時こそお金が大事
夢を実現するためにも、お金に強くなければいけない。収入が少ないなら少ないなりに、その範囲内で生計を立てることを考える。若い頃に苦労をしながら大きな夢を叶えた人の多くは、金銭感覚の優れた人でもありました。

夢を叶えるためにも、お金と正面から向き合わなくてはいけない。

・ミッションという宝物
仕事そのものを選ぶ前に、君は好きなことや得意なことを通じて早い段階で君自身のミッションに出会うかもしれません。そうしたら、そのミッションを達成できる仕事を探せばいい。生きていく上で、「何のために生きているのか」と言う明確な意味を見出せたら、それはとても幸せなことです。だから、早いうちから好きなことや得意なことを見つけ、自分に何ができるのかと考える努力をしてほしいと願っています。

自分の好きなことを追求したり、得意なことをやったりしているときに楽しいと思う気持ち。その楽しさは、様々な行動の原動力になります。

学校の勉強
いろいろな世界を覗いて、何を楽しいと思うか、何に興味を感じるか、自分を試してほしいと思います。それを繰り返すうちに、徐々に自分の好きなこと、得意なことが見えてくるはずです。

4.働き方が大きく変わる
これからは1年の半分は仕事をするけど、あとの半分はずっと旅行している。そういうことも増えてくるでしょう。今まで以上にお金に強くなっておかないと、楽しい人生を送ることができなくなってしまいます。自分の人生を守るのは自分です。

★大切なのは自分の提供できる価値を冷静に把握すること、誰のために何ができるのか、それをどこで生かすことができるのか、それに対して正当な対価を払ってもらえるのか、といったことをしっかりと考えるのです。スキルや能力や自分が会社や社会に提供できるものと、給与やキャリアなど自分がその仕事を通じて得ることができるもの。そのバランスが取れているか、常に考えてください。

独立して思いっきりやってみたいと言う仕事にいつか巡り会ったら、挑戦してみる価値はあります。自分が思う通りにチャレンジして、その結果が全て自分に直接跳ね返ってくると言うのは、とても面白いし、やりがいのあることだから。

起業して成功する人は、自分たちが取り組んでいることが、いつか絶対に人や社会の役に立つと確信していたからです。そしてそれをやり続けることがとにかく楽しかったんでしょう。そして多くの壁を乗り越えた後にできる新しい世界が、彼らにだけはビジョンとしてはっきりと見えていたのです。

ビジョンとはその先にあるゴールのようなもの。そこにたどり着くために自分がやるべきこと、自分にしかできないことがミッションで、ミッションとビジョンは必ずセットです。世界や社会をこんなふうにしたいと言うビジョンがあって、それのために自分ができることがミッション。仕事は、ミッションを達成するための手段です。

★何よりも大事な事は、アイデアをまず形にするための資金、そして一緒に働いてくれる仲間を探すこと。

5.稼いだお金を貯めて増やす
・稼いだお金の2割を貯金してみましょう
・なくなっても困らない程度のお金を使って投資を始めましょう
・お金を増やすことに近道はないし、魔法もないのです
・まずは何事も自分の頭で考え、物事を数字で捉える癖をつけること

★増やすための秘訣
人生の選択は期待値と直感で考える
期待値=儲かる確率(基準値は1)
100円で買った株が3倍の300円になる可能性が10%、0.5倍の50円になる可能性が90%だった場合の期待値は以下の通り。

3×0.1+0.5×0.9=0.75

この場合は期待値が基準値の1を下回るため、買わないほうが無難。

株を買うときは期待値を自分で割り出す必要がある。期待値わ割り出すために常に物事を数字で捉えるということが生きてくる。

投資先の国の成長率やGDP、人口、借金、為替レートや土地、住宅の価格、平均的な所得なども全部数字で見ることができる。まずこうしたものを全て頭に叩き込む。こうした多くの数字は自分なりに頭の中で整理して考えていくと、世界でのその国の地位や今後の予想が自分なりに見えてくる。いろいろな数字を自分の経験や勘などとすり合わせながら、株だったら?土地だったら?といろいろな期待値の色に当てはめてみるのです。

投資するべき対象が決まったら、次はもっと細かい数字に目を向けます。株式だったら業界全体の規模や個別の企業の業績、その水、資産、借金、従業員数、とにかく入手できるありとあらゆる数字を自分の頭にインプットします。こうして、世界から見たその国の位置づけ、その国における事業の状況、そこにおける企業の状況などを全て数字で把握して、その数字から期待値を導き出すのです。

期待値に正解はないし、多くの人がそれぞれの経験や勉強によって勝手に出しているものだから、自分で考えて割り出した期待値が、本当にその通りになるかどうかは誰にもわかりません。でも、1つでも多くの数字を頭の中に入れて、データとして蓄積していくこと、そこに自分の経験値が加わることで、期待値の精度は上がっていきます。

トカゲのしっぽ切り
雲行きが怪しくなったら、大体そのまま悪い方向に進み続けます。感情的にならずに理論的に考えて損切りができるようになってください。ダメージが少ないうちに、すっぱり諦めてそのダメージを回復することにエネルギーと時間を使ったほうがよっぽど生産的です。

期待値は幸せとは異なる。しかしお金を上手に使いたい、あるいは増やしたいと考えるのなら、期待値は役に立つ考え方だ。

期待値計算を鍛えるゲーム
・ポーカー
カードゲームの根本である期待値をきちんと計算し自分が降りるべき時に降りるプレイヤーになれれば強くなる。対戦相手が強ければあるいは期待値が1を超えないときには、むやみに勝負をしてはいけない。

・31ゲーム
2人で交互に数字を言い合い、31を言ったほうが負け

・7並べ
3回のパスの使い方で相手の手札を出せなくさせる心理戦

・借金への覚悟
借金は借りるのは簡単だが返すのは地獄
奨学金で大学行くくらいなら、働いてから自分でお金を貯めて大学へ行った方が断然良い。借りた金は、何があっても返さなくてはいけないのが借金である。

・お金が輝くとき
みんなの力を集めて世の中のためになるように生かしたときに、とてつもなく大きな力を発揮し、輝くのです。

・継続できる稼ぎ方
1人から毎月100万円を得るのではなく、100人から毎月1万円を得るほうが安定して稼げる。(一人が抜けた時のダメージが少ない)

・自分が誰かのために何かできているのかもしれないと言う気持ちを持てる時間が人生の豊かさの1部分になる。

さいごに
まずは自分の生活を整え楽しみながら、不測の事態に備えてある程度の貯金をする、何よりもそれが1番大切です。

お金が最も輝くのは人のために使った時です。

一生懸命考え、挑戦し、いろいろな経験を積んでください。自分が本当に幸せにしてくれるお金の使い方は何なのか、そのためにはどんな仕事をしてどんな生活をすれば良いのか、答えを探し続けてください。正解はないし、様々な形があって良い。さらに変わり続けるかもしれない。それでも「何が自分にとって幸せなのか」を常に考え、お金ではない基準をしっかりと自分の中で持ち続けることが、お金に振り回されず、上手に付き合っていく1番の秘訣です。

◆エシモの所感
お金の本質や増やし方は他の本でも言われている内容と大体同じかな。やはりまずは自立、倹約、そして余裕が生まれてきたら会社を立ち上げるなり、投資に回すなりどんどん循環させていくというのがデフォだね。
お金を考えるための生活習慣やゲームの紹介が面白かった。
値札から会社のコストや戦略を考えてみたり、ポーカーをやったりして期待値に強くなって、若い日本人でもどんどん稼ぐ人が増えていったら、この国はもう一度くらいは立て直せるのかな?とも思った。まずは自分の生活を整えます!

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