デパートの8階に最高のレストランがオープン。予約は不可。さて、どうしますか?

何度も何度も読み直している一冊、影山知明さんの『続・ゆっくり、いそげ』。
この本の”まえがき”からです。

成果(リザルト)を最初に定義してそこから逆算するやり方であるという点で、「リザルトパラダイム」と表現されることもある。

https://www.kurumed-publishing.jp/books/10

成果(リザルト)を先に定義せず、その過程に注力するやり方であるという点で、「プロセスパラダイム」とも表現される。

リザルトかプロセスか、いやもちろん、どっちも大事ですよね。でも、どちらに重きを置くか、というのは人それぞれ違っていると思います。

たとえば、です。

デパートの8階に最高のレストランが出来た、と聞きます。
いやもう、絶対行ってみたい。手頃なお値段で美味しくてサービスも一級品とあちこちで噂になっています。行ってみたいよ、そういう気持ちになってください。

しかし、そのレストラン、席の予約は受け付けないそうです。

行ってみたい! そう思って、あなたはデパートの1階に着きました。

ここからどうしますか?

  • エレベーターに乗って8階のお店に急ぐ

  • エスカレーターを使って途中の階、8階の他のお店を覗きながら、ゆっくりとお店に向かう。

  • エレベーターなんて待ってらんないから、エスカレーターを駆け上がる。

真ん中の「エスカレーターを使って途中の階、8階の他のお店を覗きながら、ゆっくりとお店に向かう。」は”プロセスパラダイム”で、1つ目と3つ目は”リザルトパラダイム”なのだろう、と思います。
”リザルトパラダイム”だと、行列が出来ていたらそこに加わって、お店を体験することを諦めないのではないか、と想像します。

一方、”プロセスパラダイム”だと、長蛇の行列ができていたら他に選択肢はないか、他にも素敵なお店がデパートの中(デパ地下とかに)にあるんじゃないか、と探索を始めるのだろう、と思います。しかも、その探索を楽しめる。

ろくすけさんのブログ。株式投資に関する記事はもちろんですが、旅の模様を綴られた記事も大好きです。上の記事は思わぬ事態が旅の途中で起きたお話。

ハプニングにより本来は訪れる予定の無かった場所で、リーズナブルに美味しいご飯をいただける奇跡。
これもまた、旅の醍醐味ですね。

これぞ”プロセスパラダイム”だ! そう思いました。

投資先を自分の意思で選ぶアクティブ投資(アクティブファンドへの投資含む)を長く自分のペースで続けるには、この”プロセスパラダイム”で臨むことが大事だなあ、って考えています。

つまり、成果(リザルト)を意識するよりも、投資先との出会いやその関わりで生まれた学び、気づき、喜び、驚き(時にはネガティブなものもあるかもしれません)、それらの過程、プロセスを体験することが、アクティブ投資の醍醐味だということです。そうしたプロセスを心から楽しむことができていれば案外そこそこのリザルトが果実として得られるもの、そう考えています。ノー天気ですかね?

昨日、 #鎌倉投信  さんのオンライン説明会にお邪魔しました。投資の果実をたっぷりと受け取るためには、種、種蒔きが大事だなあ、と感じました。同時に、”プロセスパラダイム”で取り組まないと、長続きするのは難しいだろうなあ、そんなことも感じました。

僕は食い意地が張っているので、エスカレーターを駆け上がってしまうかもしれません笑

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