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三井住友DS日本バリュー株ファンド【愛称:黒潮】 ーアクティブファンドを眺めてみよう #47

アクティブファンドを眺めてみて、そのファンドから

「企業価値を探究しているか?」

そんなオーラが感じられるかをメンバーの皆さんにお尋ねするシリーズの第47回です。

これまでの眺めてみた軌跡を収載したマガジンは こちら です。

今回眺めてみるのは

三井住友DS日本バリュー株ファンド【愛称:黒潮】

です。


このファンドを眺めてみよう、そう考えた理由です。

↓のページをご覧ください。

モーニングスターでは、ファンドや運用会社のアワード・プログラムである、“Morningstar Awards for Investing Excellence”(モーニングスター・アワード・インベスティング・エクセレンス)を日本を含む世界24市場で、同じメソドロジーを用いて実施しています。本アワード・プログラムでは、過去1年間にリスク調整後に高いリターンを提供しただけでなく、長期にわたって投資家に十分な貢献をし、今後も同様の結果を提供し続けると考えられるファンドや、資産運用会社を表彰することを目的としています。

このアワードで日本株式部門 最優秀ファンドを受賞しました。

交付目論見書

わ が 国 の 株 式 の 中 か ら 、各 種 投 資 指 標 に よ り 割 安 と 判 断 さ れ る 銘 柄 を 重 視 し 、中 長 期 的 な 観 点 か ら 個 別 企 業 の フ ァ ン ダ メ ン タ ル ズ 分 析 に よ り 、投 資 銘 柄 を 選 定 し ま す 。

各種投資指標により割安と判断される銘柄を重視

中長期的な観点からファンダメンタル分析

企業価値に注目した投資判断がなされている。それが推測されます。

運用ブロセスの図表です。

各種投資指標、独自のシステム という言葉のみで具体性に欠けるように感じられます。

特設サイトがありました。

日本企業は今、ROE(自己資本利益率)を上げるために本気で変化しようと大きく舵を切っています。 当ファンドを通じて、変化に一歩踏み出す日本企業の背中を押すとともに、投資家の皆さまへの資産形成の一助になれば幸いです。

ROEは言及されていますが、

当ファンドの運用チームはそれだけでは測れない、独自に開発した銘柄選定基準

どういう理屈でその基準が設けられているか、は秘伝のタレ、レシピのようです。

月次レポート

秘伝のタレ、レシピのヒントを月次レポートに求めてみましょう。

2024年2月末

ポートフォリオの特性値が挙げられています。これは素晴らしいです。これを示しているファンドは極々少ないのが実情です。

市場全体との違いが大きい、その印象に乏しいような。投資先は106社。上位10社には時価総額の大きな会社が目立つ印象です。

業種ごとの市場全体とのウエイト比、数字がしっかり入っているのは素晴らしいですね。輸送用機器、情報・通信業、銀行業、金属製品のウエイトを高めているのがよくわかります。

2月の主な投資行動について、業種配分では、輸送用機器や情報・通信業などの組入比率を引き上げた一方で、 卸売業や電機機器などの組入比率を引き下げました。 個別銘柄では、割安感からソフトバンクグループのウェイトを引き上げ、リログループを新たに購入しました。 例えばリログループに関しては、企業における本業以外の業務をサポートする企業で、具体的にはリロケーショ ン事業や福利厚生事業などを提供しています。企業の人員不足感や、人材獲得競争が激しくなるとみている中 で、同社に対するニーズは着実に拡大すると考えています。足元では、保有している海外企業に対する減損リス クが意識されているものの、倒産リスクは小さく、割安と判断しました。

投資先の固有名詞が示されているのもいいですね。

PBR(株価純資産倍率)1倍割れに対して危機感をもつ企業や、PBRは1倍以上であっても、ROE(自己資本利益率)向上を目指す企業にも注目

PBR、ROEを意識しているのを感じます。

直近の月次レポートしか閲覧できないのは、残念です。

受益権総口数

2022年5月以降、22ヶ月連続で受益権総口数が前月末から増加=ファンドへの資金純流入が続いています。受益者の支持が得られているようです。

パフォーマンス

目論見書からです。

TOPIX( 東 証 株 価 指 数 )を ベ ン チ マ ー ク と し 、中 長 期 的 に ベ ン チ マ ー ク を上回る投資成果を目指します。

TOPIXに連動を目指すETF (1306)、日経平均に連動を目指すETF (1321)とローリングリターンで比較してみました。

まずは5年です。

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