ベイリー・ギフォード/ロイヤル・マイル ウオッチ #22 2021年12月
2020年3月から毎月少しずつ追加投資している #アクティブ投信 です。
毎月、定点観測しています。
最初に純資産総額と受益権総口数を見てみます。
純資産総額と受益権総口数
5ヶ月連続で受益権総口数が前月末から減少、ファンドからの資金流出が続いています。
2021年12月23日時点では、以下の通りです。
受益権総口数は247.27億口。11月末との比較では5億口以上の増加となっています。6ヶ月ぶりにファンドへの資金純流入になるか、注目です。
信託期間を無期限に! 楽天証券の iDeCo に!
延長後の信託期間終了は 2039年1月25日。嬉しい決定ではあるのですが、やはり理想は「無期限」です。確定拠出年金向けのファンド は無期限ですし、やればできる!って。
願っています。
信託期限を無期限に!
もう一つの願い。それは、この確定拠出年金向けのファンド、
楽天証券の #iDeCo のラインナップに加えてもらえたら嬉しいんだけどなあ
という願いです。
ポートフォリオの現況・投資先上位10社
最新の月次レポートからです。
レポートによると
投資先数は36社から37社へ。10月末との比較では1社増。新規投資が1社ですから全売却となった投資先は無かったものと推察されます。
新たに投資先に加わった AFFIRM HOLDINGS #AFRM
2021年7月〜9月の3ヶ月、P/Lは赤字となっています。一方でOperating C/Fはプラスの数字。まだまだこれからの会社だと感じますので、今後の価値創造、価値提供に注目です。
ローリングリターン(1年)
ローリングリターン(1年)です。
2020年11月末から1年保有で +27% に。まだまだデータの数が少ないのでじっくりと観察を続けていきます。
コツコツ投資 実際のところ
僕自身のコツコツ投資の実際は、こんな感じです。
昨年3月に最初に投資した際に買った口数を100としています。
引き続き、コツコツと買い増していきます。楽しみです。
このファンド、基準価額はなかなかに大きく変動しています。投資先が絞り込まれていること、個々の投資先の価値に対する市場の評価(=株価)が大きく変化しやすいことがその背景にあります。株価は「影」であって、投資先の実体をほとんど示していない、特に短期間では。
下記の「後を振り返って前に進む」 を読むと、非常に丁寧に投資先を選び、また、投資先との関係を築こうと努めている、そんな様子がよくわかります。こうしたプロセスを経て関わっている投資先の会社の実体、それらの会社が未来に創出する価値に大いに期待しています。
ろくすけさんの記事もぜひご一読を。
https://6suke.com/2021/12/22/value-price-2/
後を振り返って前に進む 2021年10月
Baillie GiffordさんのWebサイトに掲載されたインサイト「後を振り返って前に進む」。このファンドの運用に携わるLTGG(Long-Term Global Growth)チームからの発信です。2021年10月版の翻訳ですが、今回は ESG特集 です。
巻頭に次のように述べられています。
"体質に関する問い" のパートから:
企業文化や社会、環境への配慮、そうした企業の体質の重要性が、具体的な事例とともに示されています。こうした体質こそが上述の「実体」にあてはまるものです。株価は「影」であり、それに決して惑わされないベイリー・ギフォードさんの強い姿勢が感じられます。
投資先の会社とのエンゲージメント、対話についても詳しく説明されています。
ESGスコアが真に #責任投資 に寄与できるか、寄与できる範囲は実は非常に狭いのではないか、という指摘ですね。
エンゲージメント、対話が企業の体質「実体」を把握する上で非常に大切なプロセスであるからこそ、だと考えます。
17ページの最後の2つのパラグラフはぜひレポートでご覧ください。
”熱気を感じて” のパートでは、気候変動がテーマです。気候変動に対して投資先の会社がどんな事業活動を行っているか、また、それに対してベイリー・ギフォードがどんな評価を行い、何を観察しているか、が具体例で丁寧に説明されています。ここでもエンゲージメント、対話の意義、重要性が示されています。
”解決策を編み出す”のパートでは、社員の人たちがどう働くか、社会における課題がテーマです。
このテーマでもエンゲージメント、対話の意義、重要性が示されています。投資先の会社との具体的な対話の事例が数多く紹介されています。
社会における課題として、ダイバーシティ、インクルージョンについても具体例とともに説明されています。
70ページを超えるレポートですが読み応えたっぷり、たくさんの学びを得ることが出来ました。
会社の体質、「実体」の重要性、それは会社の外側、内側、両方から変化する可能性があり、それをしっかりと把握し、また、時に影響力を与える。このためにエンゲージメント、対話が非常に大切であることがよく理解、納得できました。こうしたプロセスが、投資会社に資本を託し、資産を預ける非常に大きな意義、価値だと感じました。このプロセスに真摯に取り組んでいる投資会社は、もっともっと発信してほしいですね。
最後にもう一回、繰り返しておきます。
信託期間を無期限に!
楽天証券の #iDeCo に採用されますように!
次回もよろしくお願いします。