月次レポートは財産、関係者でつくり出した成果を記録、共有するとても大切なもの #月次レポート研究所

昨日の吉田喜貴さんの記事です。

ゆえに過去の月次レポートは投信の財産なのである。

アクティブファンドのパフォーマンス、リターンは、ファンドマネジャーの投資判断だけでつくられるものではありません。

ファンドマネジャーに信頼を寄せる受益者、投資家の資金が託されなければ、投資したくても出来ないからです。

また、企業価値の増大がそのリターンに大きな影響を与える投資方針のファンドであれば、ファンドマネジャーが投資判断をした際の仮説、見立て、目論見通りに、投資先の会社が価値をつくり出してくれなければ所期のリターンは実現しません。

つまり、関係者の協働によって創られるのがアクティブファンドのリターンと考えられます。その過程が報告される、表現される、その場、媒体となるのが「月次レポート」です。ファンドに関わる関係者にとって財産、資産であるのはもちろん、それは商品の一部、非常に極めて重要な一部だと考えることができると考えています。

月次レポートは、そのファンドの年代記です。

月次レポートの第1号まで遡って月次レポートを確認できるケースは非常に少ないのが実状です。

僕の知る範囲で第1号から閲覧可能な投信をピックアップしてみます。

ひふみ投信

Webサイトで月次レポートの第1号を閲覧することが可能です。

ユニオンファンド

コモンズ30ファンド

結い 2101

ザ・2020ビジョン


設定来の月次レポートを閲覧可能にしているファンドは他にもあると思います。しかし、上述の通り、圧倒的に少数です。ファンドのこれまでの道のりを、プロセスを、大事だと考えているか、がこうした姿勢に表れてくるのではないでしょうか。

売買される対象ではなく、投資される存在として信頼を勝ち得るには、日々共創しているものを伝えて、大切に取り扱う、関係者が振り返りたい時に立ち戻れるように閲覧可能にしておく、それは非常に大事なことだと感じます。


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