奈良の旅 ― 2019年春
尼崎の実家に家族で帰省した機会を利用して、奈良を訪れました。
奈良を観光で訪れるのは34年ぶりです。小学校を卒業する直前の社会見学で東大寺ほかに訪れました。
以来、出張等で数回、奈良県に足を踏み入れていましたが、観光する時間が無く、、、というのは違っていて、特に観光したいという気持ちにはならなかったというのが正しいと思います。どうしてですかね、京都には年に何度か訪れる(お墓参りや初詣で)ことが大きかったのかなあ、「奈良」と聞くと、「ちょっと遠いし、、、」というのがずっと続いていたんでしょう。
変化のきっかけは、奥さんの「仏像好き」でした。
2年前、上野の東京国立博物館の特別展に二人で出かけました。この展示を鑑賞して「なんじゃ、こりゃ!こんなスゴいんかいな!」と感じたのです。
「奈良に行ってみたい!現地で見たい!」というのが盛り上がりましたね。今回、ようやく現地に。
阪神尼崎から近鉄奈良まで乗り換えなし!
最初の驚きはこれでした。尼崎で10年過ごしました(1981年~1991年)が、実は、阪神尼崎駅を利用したのは初めてでした。阪神というと、梅田の阪神百貨店、そして甲子園、三宮というイメージで固まっていたのですが、2019年の今、阪神尼崎から近鉄奈良まで直通してるんだ!うわー、便利やん!
というわけで、近鉄奈良駅で下車。興福寺に近い旅館に移動したのは、お昼過ぎのことでした。
滞在初日(東大寺→春日大社→新薬師寺)
やっぱり「とりあえず大仏さんやね」と、まるで「とりあえずビール」かのような流れで東大寺へ向かいました。奈良公園には鹿、鹿、鹿。二人の息子(15歳、12歳)はビビッてましたね。私はそうでもなかった。
34年ぶりの大仏様。巨大でした。その後、二月堂、三月堂も拝観しました。奥さんは当然のことながら沢山の仏像を食い入るように鑑賞していました。
続いて向かったのは春日大社。↑のInstagramをご覧ください。
春日大社の参拝を終えたのが15:30過ぎ。宿に戻ろうか、ということになってその道中の案内板に
新薬師寺 610m
という案内が。「どうする?ちょっと歩くけど」
12歳の次男が「大丈夫だよ。行ってみようよ。」と。実は次男、東大寺で空腹のあまりかなり不機嫌だったのです。でも、東大寺のお店で食事を摂ったら俄然元気に。ということで、最後に訪れたのが新薬師寺。↑のインスタに写真は一枚も無いのですが、新薬師寺の仏像は素晴らしかったです。
本堂の荘厳な空気の中に鎮座する薬師如来様、周囲の十二神将像。ものスゴく印象的でした。仏像を鑑賞するなら奈良、というのがよーく分かりました。新薬師寺、おススメです。
新薬師寺の拝観が終わった後は、鹿たちとふれあいながら宿に帰り着きました。
滞在2日目(興福寺→平城宮跡→薬師寺→唐招提寺)
2日目の午前を使って、興福寺を拝観。一番の目当ては阿修羅像でした。
観るべき建物、仏像他がわんさかあり過ぎでした。お天気も良くて。
阿修羅像等の国宝の多くは国宝館で鑑賞したわけですが、もともと安置されていた場所で、その雰囲気と一緒に鑑賞できればなあ、とも思ったりしました。
興福寺だけでもかなり内容が濃かったのですが、貧乏性なのか、折角奈良に来たんだから、ということで、午後からはチャリンコをレンタル。
最初に向かったのが平城宮跡。チャリンコを借りて大正解でした。朱雀門から大極殿までチャリで移動できましたから。徒歩だと大変ですよね、あの移動は。
デカかったです。
欲張って、次に訪れたのは薬師寺。
その道中で彩華ラーメンでランチ。
ケンミンショーで見た記憶が甦って訪れてみようということになりました。少しお昼時からズレていましたがお店は大盛況。美味しかったですし、ボリュームたっぷりで満足できました。
薬師寺。食堂では能の奉納が。
さらに欲張って、最後に訪れたのが唐招提寺。
境内の一番奥の方にある、鑑真大和上の御廟の雰囲気がとても印象的でした。美しく、静寂で、荘厳で。
唐招提寺を出発したのが17時頃。突然雨が降り出しました。近鉄奈良駅までの道中、雨に降られちゃいました。家族で風邪をひいたひとが出なかったので、まあ良い思い出になったのかな、と。結果オーライです。
2日間でかなり精力的に観光しまくりましたが、法隆寺にはたどり着けず。NHK-BSの火野正平さんの『こころ旅』が先週、奈良で。それを観てたら、法隆寺も行っとかな、って思いました。
次回、奈良に訪れるときは法隆寺はマスト。
今回の旅程づくりで参考にしたのが下記のサイトです。
このモデルコースは2泊3日なので、やっぱり1泊2日では限界がありましたね。
とにもかくにも、奈良をこれまでたっぷりと観光したのは初めてでしたが、とても素晴らしい体験に溢れた場所だと感じました。いずれ再訪したいと思います。
以上です!