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solio @solio_jp さんで #コツコツDonate (2021年3月)

昨年11月から #solio さんで #コツコツDonate を始めました。

全12個の社会課題(ジャンル)の中から、あなたが支援したいと思うものに、好きな金額を毎月寄付することができます。
選んだジャンルとその割合が、あなたの「ソーシャル・ポートフォリオ」になります。

僕のソーシャル・ポートフォリオです。

solio の大きな特徴として、寄せられたお金がどのジャンルに向けられたのか、が明瞭に分かることです。これ、すっごく大事なことだと思います。

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今、調べたデータでつくってみました。

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合計寄附額が171万円に!

これまでの合計寄附額をジャンル別で金額が多く寄せられている順は

子どもの教育、出産・子育て支援、人権保護、自然・環境保護、国際協力

となっています。

solio_stock _ジャンル_推移

サイトに表示されている寄附合計額はここまでの累計と考えて良いものだという前提で、約1ヶ月間のフローを見たのが下のグラフです。

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solio_flow_前月比

合計額で前月比 +4.4% でした。

直近1ヶ月の増加率のトップ3のジャンルは

国際協力、女性支援、障がい・介護支援

でした。

投資と寄付を続けているうちに、この両者は、経済的なリターンの有無や、それぞれが適した領域の違いこそあれ、実は地続きにあるお金の使い方だと考えるようになりました。

Shimoyamaさんのブログから、です。

Shimoyamaさんはこんなことも述べられています。

長期視点の投資と寄付がボーダレスになっていったら、貯蓄が美徳だった団塊世代から、次の世代にお金が移転していく過程で、この国の将来にも光明が見えてくる気がします。

投資と寄付は地続き、ボーダレス。

このように捉える人が少しずつ、ちょっとずつ根をしっかり張りながら増えていけばいいなあ、と僕も思います。そんなことを考えてつくった記事です。

繰り返しになりますが、もう一度、「肉体性」について書いておきます。

“投資の肉体性”を伝えていく必要がありますよね。例えばひふみに投資されたお金は、ちゃんとした資産なんですよ。サービス産業であったり、電機産業であったり、色んな会社にお金が投じられていて、そのお金はその会社の株主として365日動いてくれています。つまり日本の会社、世界の会社の株式が手元にあるっていう感覚をお客さまに持っていただくのが大事かな、と。

これは「投資」についてのコメントなのですが、投資としてお金は手放したけれどそれはどこかに行ってしまったのではない、なくなってしまったのではない、代わりに、投資先のオーナーとしての権利を身につけているんだ、ってこと、です。どこかに行ってしまったのではなく、しっかりと身につけているということで「肉体性」と表現されているわけです。投資信託の場合、投資したお金と交換に受け取るのは受益権と呼ばれる権利なのですが、この単位は「口」数なので、少し?「肉体性」を感じることができるかもしれません。

で、ですね、投資と寄付は地続き、ボーダレスだとすると、寄付にも「肉体性」があったらいいな、って思いました。

Shimoyamaさんは、投資信託に毎月コツコツ投資すること、寄付先へのマンスリーサポートについて、こうコメントされています。

両方とも、お金を託す相手(運用会社やNPO)に「長期的にコミット」するものです。もちろん、いつでも辞められますが、お金を託す先のビジョンや価値観、アプローチ方法に一定の共感や信頼がなければ始められません。

そして、コミットした以上、どういう企業に投資しているか、あるいはどんな課題にどういう方法で取り組んでいるか、というお金の使われ方や、自分の託したお金がどんな価値創出あるいは課題解決につながったか、に自然と関心を持ちます。

なので、積立投資やマンスリーサポートは、スポットの投資や寄付よりも、お金の出しっぱなしではない、主体的な関わりやつながりを生みやすく、お金の出し手にとって出しがいのあるものだと思います。

投資信託の場合、毎月の投資で受益権の「口」数は増えていきます。その「口」数を見ていると、振り返ってみると、着実に増えていることを実感できます。それを通じて「肉体性」を感じる、場合によってはそれを強調することで気づいてもらうことができると思います。

寄付の場合。ちょっとしたモヤモヤが生まれました。

solio の「国際協力」で最初に登場する寄付先、

認定特定非営利活動法人かものはしプロジェクト さん。

こちらの財務会計報告を確認しました。

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下線を引いた「正会員・賛助会員受取会費」はマンスリーサポーターの皆さんから託された寄付だと想像されます。これが「経常収益」として認識されています。会社の会計で言えば「売上」に相当していることになります。ここに「モヤモヤ」したんですね、その会費って「資本じゃないの?」と。上記の「活動計算書」は収益から費用が差し引かれて残った金額が団体の「正味財産」、つまり、会社でいえば株主資本に充てられる(赤字の場合は取り崩される)という会計処理になっています。

バランスシートはこうなってました。

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他の幾つかの団体の活動計算書も眺めてみましたが、思想は全く同じでしたので、これがこの種の団体の会計で統一された基準なのでしょうね。

団体の活動理念に理解、納得して、継続的に寄付を行うマンスリーサポート、そのお金を、会社で言うところの「売上」として認識する、扱われる。うーーん、、、

寄付されたお金そのものは「資本」とは認識されない。

情報開示のルールとしてそうであるならば、それは仕方の無いことかもしれません。

でも、団体の理念や活動方針、活動内容を理解し、納得して、継続的に託されているお金については、会社でいう「資本」のような位置付けだと思います。寄付を積み重ねた過程に対して「肉体性」を、寄付してくれている人たちに感じてもらえる仕組みがあると良いのではないかなあ、とそんなことを思いました。寄付にも「肉体性」が出来ることで、寄付する側、寄付を託される側、双方の関係が強まる可能性があるのではないか、と。

投資もそうですが、寄付にも「肉体性」。

寄付を託されている側の皆さんはどんな風にお考えになっているのか、興味があります。


イベントのご案内です。

ご紹介したShimoyamaさんをお迎えしてお話をお聞きする機会を設けます。ご興味ございましたら、お気軽にご参加ください。お待ちしています。


また1ヶ月くらい経ったら、solioさん、「寄付」について記事をつくってみます。

次回もよろしくお願いします。

前回の記事はこちらです。


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