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キャピタルアロケーション ー どんな会社、どんな業種のオーナーなのか? #7
このマガジン は株価指数に連動するETFのポートフォリオを定点観測することで、その種のポートフォリオを保有することは、どんな会社、どんな業種の「オーナー」になることなのか、を眺めてみる試みです。
1. TOPIX
このETFのデータを基にして作成した表です。
![](https://assets.st-note.com/img/1644874550755-y6hvy7BYv0.png?width=1200)
黄色で塗った会社が30社のうち、2社あります。
実は、このデータは2019年1月末、2020年1月末、2021年1月末も持っていました。黄色で塗った会社2社は、その3つの時点ではトップ30にいなかった会社です。その一方、2022年1月末含めて4つの時点全てでトップ30に入っていたのは21社です。
2021年12月末との比較では、トップ30に1社入れ替わりがありました。
業種別はこちらのETFのデータから。
![](https://assets.st-note.com/img/1644874687531-hrsxZts0YG.png?width=1200)
2. 日経株価指数
![](https://assets.st-note.com/img/1644874771476-Bcr9ITCaip.png?width=1200)
こちらで黄色に塗った3社もTOPIXと同様、2019年1月末、2020年1月末、2021年1月末にはトップ30に入っていなかった会社です。一方で、2022年1月末含めて、4つの時点でトップ30に居続けているのが30社のうち18社です。
2021年12月末との比較では1社、入れ替わっています。
業種別はこちらのETFのデータ からです。
![](https://assets.st-note.com/img/1644874864509-LinVgxQc8C.png?width=1200)
3. Russell/NOMURA Small Cap Coreインデックス
![](https://assets.st-note.com/img/1644874942860-ajXaNIM22P.png?width=1200)
こちらは2020年1月末、2021年1月末のデータから、3つの時点でトップ30に入っているのは黄色で塗った2社です。
2021年12月末との比較では7社が入れ替わっています。
業種別です。
![](https://assets.st-note.com/img/1644875047583-83nAGbTm9Y.png?width=1200)
4. JPX 日経中小型株指数
![](https://assets.st-note.com/img/1644875128420-uaQ4EZ5HqJ.png?width=1200)
黄色で塗った11社が2020年1月末、2021年1月末、2022年1月末ともにトップ30入りしている会社です。
2021年12月末との比較では3社が入れ替わっています。
業種別です。
![](https://assets.st-note.com/img/1644875230530-N8vUV2PHd7.png?width=1200)
5. S&P 500
![](https://assets.st-note.com/img/1644875320247-ZUp9yYpSX2.png?width=1200)
黄色で塗った2社 は 2020年1月末、2021年1月末ともにトップ30に入っていませんでした。2020年1月末、2021年1月末、2022年1月末の3時点ともにトップ30入りしているのは18社です。
2021年12月末との比較で入れ替わっているのは4社です。
業種別は こちらのETF で。
![](https://assets.st-note.com/img/1644875441860-fftGDQQ5e6.png?width=1200)
6. MSCI ACWI Index
![](https://assets.st-note.com/img/1644875514286-vGgMUGUAZl.png?width=1200)
2021年1月末にはトップ30に入っていなかったのが、黄色で塗った6社です。
2021年12月末から4社入れ替わっています。
業種別は 日本を除いたポートフォリオになっているこのETFからです。
![](https://assets.st-note.com/img/1644875681608-2kPsbuLGvM.png?width=1200)
上位10社、上位20社、上位30社への集中度の推移
上のデータを作成した6つのETFについて、上位10社、上位20社、上位30社のウエイトがどうなっているのか、どんな風に変化してきたのか、を見たのが下表です。
上位10社
![](https://assets.st-note.com/img/1644875795753-sLSGM890n8.png?width=1200)
上位20社
![](https://assets.st-note.com/img/1644875855075-hbetvS1dFy.png?width=1200)
上位30社
![](https://assets.st-note.com/img/1644875935291-7TUeDialCd.png?width=1200)
この上位投資先への集中度には特に関心を持っています。
こんな仮説を持っています。
パッシブ運用の割合が高まれば高まるほど、インデックスファンドの上位投資先への集中度が高まる。
パッシブ運用は通常、時価総額の大きな会社から順に「買収」していくことになると考えられます。ですから、パッシブ運用が相対的に増えると、時価総額の大きな会社への集中度が高まっていく。こう考えたのです。
じっくりと観察を続けていきたいと考えています。
次回をお楽しみに。
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