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スパークス・アセット・マネジメントの月次レポートを読んで #34(2023年2月末)

スパークス・アセット・マネジメントさんの運営するファンドの月次レポートを読んでみる定点観測です。

スパークスさんのnoteのですが、、、

スパークスさんのnoteの更新、2月に続いて3月もゼロでした。。。

1月31日に更新されたこの記事以来、更新が途絶えています。

2月、3月は更新ゼロ。お帰りをお待ちしています。

スパークス・ジャパン・オープン (愛称:キョウソウの架け橋)

2023年2月末基準の月次レポートでは、「ESGデータを取り巻く環境の変化」に対するファンドの考え、向き合い方が詳しく説明されています。

データの正確性についても課題があります。開示基準や監査制度などが整備途上にあるため、企業が誤った情報を開示してしまう可 能性もありますし、投資家が情報の解釈を誤る可能性もあります。

ChatGPTにも通じる論点、課題だと感じます。情報の誤りが「コンタミネーション」につながる、その誤りがたった一つあるだけで起きてしまう、そんなことを思います。

もしデータに誤りがあると今までより 多くの誤解が生まれるリスクが高まっていることも意味します。

現状についてこんな説明がありました。

金融業界にとって極めて影響が大きいと考えられるのはBloomberg社がESG関連サービスを加速的に進化させている点です。 同社のサービスは基本的に有料ですが、すでに金融業界や企業のファイナンス部門などに多くいる既存ユーザーからしてみれば追加料金 なしに使い慣れた情報端末を用いてESGデータにアクセスすることができます。同社はすでに以前からESGデータを提供していましたが、 昨今データの質・量ともに目覚ましいスピードで整備を進めています。

この認識はありませんでした。BloombergがESGデータをドンドンと蓄積しているんですね。

ファンドの行動が述べられていますが、素晴らしい!

当ファンドではエンゲージメント活動の一環として、投資先企業や情報プロバイダーに対してESGデータの正否確認や誤データの 修正依頼を行っています。その際、企業側がデータの誤りに気付いていることは稀であり、大半はそのようなリスク自体を認識できていませ ん。急速なESGデータの発展に企業側の対応が追い付いていないという様子が感じ取れます。

将来的には非財務情報開示の基準が制定され、監査やモニタリングの仕組みが作られることでデータ精度は高まるでしょう。しかし、求 められる非財務情報の種類は今後も増えていくことが予想されるため、最前線では常に人間が関与する必要が出てくるでしょう。

レポート全文 をぜひご覧ください。

スパークス・ジャパン・スモール・キャップ・ファンド (愛称:ライジング・サン)

月次レポートでは、投資先の #アンビスホールディングス  さんが紹介されています。

ファンドの評価からです。

業界への参入企業も多いことから、今後中期的には競争の激化が予想されますが、難しいオペレーションが要求される終末期緩和 ケアで高い収益性を誇る同社が業界の勝ち組になる可能性が高いとみて、積極的に投資を行っています。

スパークス・新・国際優良日本アジア株ファンド(愛称:日本アジア厳選投資)

2023年2月末の上位10社です。

前月末です。

投資先は1社増の38社となっています。

上位10社は1社、入れ替わっています。

1年前の上位10社です。

https://www.sparx.co.jp/mutual/uploads/pdf/jag_202202.pdf

6社が入れ替わっていますね。

今回のレポートではコングロマリットの評価、特に日本の総合商社についてのファンドの評価がとても詳しく述べられています。こちらです。

こんな説明も記載されていました。

当月は、当ファンドの組入銘柄にいくつかの変更を加えました。全体としては中国株の保有比率を引き下げ、台湾や東南アジアな どの他地域の保有比率を拡大しました。

おまけ


アンビスホールディングスさんをちょこっと眺めてみました。

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