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アクティブファンドと決算書

昨日つくった、この記事。

一つ書き漏らしていたことがありました。

アクティブファンドと決算書について、です。

自分で調べて、分析して、投資先の会社を選ぶ。
これがアクティブ投資です。
このアクティブ投資を実践している人の多く(実際にどのくらいか分かりませんが)は、投資対象、投資候補先の決算書を読まれていることと想像します。

では、投資先の選別をファンドマネジャーに託す、任せる、委ねるアクティブファンドの場合は。アクティブファンドの投資家は決算書を読まなくても、読めなくても良いのでしょうか。

決算書を読む、調べる、分析する、そして、選ぶ。
そのプロセスが面倒だから、ファンドマネジャーに任せているのだ。
その考え方、分かります。全権委任ですね。

でも、僕はこう考えています。

アクティブファンドを選ぶ投資家こそ、決算書を読むべき。

アクティブファンドの投資先の会社の決算書を読むことで、学び、気づきがあるからです。特に、投資先を絞り込んで、一つの投資先を長く保有するアクティブファンドの投資先の決算書を読むと、ファンド、投資先、両方の理解が深まります。

そもそも全権委任ってとても強い信頼関係があってこそ、だと僕は考えています(個人の意見です)。

ファンドを買ったばかりなのに「よろしく頼むよ」は違和感あります。こうした最初から「よろしく頼むよ」の人は、簡単にファンドから離れていくと思います。中身を理解しようという姿勢が無いから、最初から「よろしく」って言えるんだと思うんです。

ちゃんと理解しようとしてくれる受益者、投資家をふやしたいアクティブファンドは、決算書の読み方をガイドした方が良いのでは、くらいに僕は考えています。

投資先を絞り込んで、一つの投資先を長く保有するアクティブファンド で特にピックアップしたいのが以下の3本です。

日本の会社に投資するアクティブファンドなら:

米国の会社に投資するアクティブファンドなら:

農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね

この3本のファンドの投資先、あまり入れ替わることがありません。
年にほんの数回、新しい投資先が加わったり、あるいは、数年間株式保有していたが全部売却した投資先が報告されます。

そうした会社の決算書を、過去に遡って調べてみて、なぜ今「投資開始したのか」あるいは「全売却したのか」を考えてみる。またファンドが投資判断の理由を述べてくれている場合はそれと突き合わせてみる。

そうした過程を経ることで、ファンドの価値観、考え方に触れることができる可能性があります。ファンドの理解がより深まるものと思います。

決算書を楽しく読む人が増えると、アクティブファンドに対する見方も変わってくると思っています。アクティブファンドの実態を見てくれる人が増える、って。

というのも、個人投資家やブロガーの方はもちろん、マスメディア含めて、アクティブファンドに関する発信、情報のそのほとんどが「値動き」「価格」に関するもので占められているから、です。

アクティブファンドの実態を構成する、投資先の業績、財務や事業にフォーカスした情報は極めて少ない。

アクティブファンドを基準価額の騰落、つまり、市場の評価ばかりで評価するのではなく、そのファンドがどんな事業を行う会社で構成されているか、その事業がどんな財務で営まれ、どんな業績となっているかを「ちゃんと」見つめて評価してくれる人が、もうちょっと増えてほしい。
そのためには決算書を読める人が一人でも多くならないと。
決算書を「楽しく」読む、それが大事。

そんなことを考えているので

”日本人全員が決算書を読める世界を創る”

この合言葉にとても強く共感するのです。

最近はこんな仮説も持っています。

決算書を「楽しく」読む術を持っていないから、決算書(業績だけではなく財務、キャッシュフロー含めて)への関心が乏しいから、インデックスファンド、パッシブ運用に魅かれる、惹きつけられる投資家が多くなる。

決算書を読むのが楽しい。趣味は決算書です。

こんなコメントすると、今なら「変わってますねぇ」と言われそうです。会話はそこで途切れそう。
でも、このコメントを聞いて
「そうなんですか?どこの会社の決算書が最近、面白かったですか?」
と会話が続くようになることが増えていた時、世の中が変わっている・・・
そんな妄想を持っています。

上の動画のような試み、チャレンジが続くと良いなあ、と期待しています。

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