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”会社に投資するのではなく、「人に投資すれば良い」” - そういう言葉を聞きたい

昨日見つけて「つぶやき」をnoteに残しました。

東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン

私は保有していません。しかし、その良好なパフォーマンスから以前から注目しているアクティブファンドです。

このファンドは名前にもある通り、”オーナー会社”を投資対象の選定基準にしています。”オーナー会社”とは、

経営者が実質的に主要な株主である企業

です。

そのファンドが投資先に選定したオーナーへのインタビューを発信しました。

投資先の2社のオーナーが登場しています。

ボリュームもしっかりとあって、図表も載せられています。

非常に素晴らしい!

素直にそう思いました。

株式投資のリターンの源泉は、

投資先が新たな価値をつくりだすこと、
その価値に株価という評価が与えられその評価に基づいて市場で売買できること、

突き詰めると、この2つだと私は考えています。

自ら投資先を選ぶ場合も、投資信託に任せる場合も、同じです。また、インデックスファンドでも、アクティブファンドでも、同じです、変わりません。つまり、投資先がどんな会社なのか、その会社が新たな価値をつくりだし続けられるか、また、その価値が適切に市場に評価されうるか、が非常に大切だと考えています。言い換えると、投資先に新たな価値をつくりだせない会社が沢山含まれていたら株式投資で得られるリターンはさほど期待できないだろう、とも考えています。

ですから、ファンドが得た投資先のオーナー経営者のナマの声を情報発信することは、ファンドの受益者が投資先の理解を深める、どんな会社に投資しているのかを知るのに、大いに役立つものだと言えます。また、ファンドと投資先経営者との間に、ちゃんとした関係が無ければ、この種の試みは実現できないはずです。ファンドと投資先がしっかりとコミュニケーションできていることを確認できます。

このページに、めちゃくちゃ印象的なことが書かれていました。

株式市場に負けたくなければ、会社に投資するのではなく、「人に投資すれば良い」というコンセプトで運用を開始し、オーナーズは、株式市場を上回るパフォーマンスを維持しています。「人に投資する」とは、数多い上場企業の中から、抜きんでた経営者のいる企業を選んで投資すれば、その他の企業群に、着実に勝つことができるのではないか?という考えに基づいています。

特にオーナーとは株主でもあり、自社の株が下落すれば、自分の財産も大きく減ってしまいます。オーナーズが投資している43名(2020年9月末時点)の経営者は、どうすれば株価が上がるのかを必死で考え抜く努力が期待できます。「株価が下がってもしかたがない」と割り切れるような社長が経営する会社は、投資対象とはしません。

こうした語り口の文章を、目論見書には書けないのかなあ、って思いました。目論見書の説明よりも、遥かに分かりやすい、伝わる、想いや意思を感じがしました。

目論見書には目論見書用の言葉づかいがあるのなら、こうした語り口で伝えよう、届けようとするには、今回のような情報発信もアリだと思います。でも、

やっぱり、

月次レポートでしょ!

って私は思います。

兎にも角にも、ファンドの投資先のことを伝えよう、届けようとする、このファンドの試みには大いに拍手を送りたいです。これを継続してもらいたいな。そして、さらに磨き上げることで、ファンドの特色、特徴をもっと理解してもらえるようになったらいいな、って思いました。

このファンドを眺めてみた記事です。有料ですがご興味あれば。


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