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[改訂新版]一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門 (著・竹川美奈子さん)

竹川美奈子さんから頂きました。

本の冒頭、2021年9月末の #iDeCo の浸透状況が説明されています。

加入対象者のうち、 iDeCo を利用しているのは会社員で3.5%程度、自営業・フリーランスは約3%にすぎません。一番浸透しているのは公務員で、約10人に1人が利用しています。

[改訂新版]一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門 

iDeCo って何? という方も、もしかしたら、もしかしたら、いらっしゃるかもしれません。

iDeCoとは、ひと言でいえば、「節税しながら老後年金を準備できる制度」のこと。自分でお金をだして、預金や投資信託などで運用していき、60歳以降に運用してきたお金を受け取るしくみです。

制度が始まったのが2001年だそうです。その制度に大きめの変更が加わるということで、今般[改訂新版]となったようです。改訂前の版は”2017年施行の法改正”に対応したものでした。

竹川さんのツイートです。

くれぐれもお間違えのないように。

”はじめに” で、この本を特に手に取ってもらいたい!と挙げられているのは、こんな皆さんです。

  • 国から受け取る公的年金だけでは心もとない自営業やフリーランスの人

  • 会社に企業年金制度がない中小・ベンチャー企業にお勤めの人

  • 会社に企業年金はあるけれど、それほど手厚くないという会社員

「リタイア後に向けてコツコツ資産をつくっていきたい」という現役世代の方、ですね。

 iDeCo の制度内容、税制面でどんなメリットがあるのか、iDeCoに出した資金をどのように運用するか、が本の前半で説明されています。

iDeCoの大きな特徴の一つは、投資信託を通じて、値動きのある、出したお金よりも減ってしまう、損してしまうことも起こり得る株式等を保有することが出来るため、投資信託について基本的なことが説明されています。

本の後半では、金融機関の選び方、運用してきた資産の受け取り方法、Q&Aといった実践的な内容が説明されています。

本をざっと読んでみての率直な感想。制度そのものがなかなかに複雑、と感じました。
さまざまな働き方、それによって存在する年金制度とリンクさせた制度なのでやむをえないのでしょうけれど。

制度が複雑、選択肢がいくつか。こういう仕掛けになっていると、多くの人は「どれが一番お得なのか」と考え、中には必勝法や裏技といったものがあるのではないかと考え始める人も出てくるんですよね。WhyやWhatがどこかに置き去りにされて、Howに走っちゃうみたいな。

個人的な考えですけれど、株式に投資することってどういうことなのか、そうしたWhatへの理解や納得を深めることの方がずっと大切だと思ってます。

iDeCo、僕自身は、2017年から始めました(楽天証券で)。
おかげさまで順調です。

本を読んで、受け取り方については考える時期が来るんだろうなあ、と感じました。

運用を続けながら、年金を受け取っていく「分割取崩年金」。これを選ぶのかなあ、なんて漠然と考えています。まだ分かりませんけど。

コラムでは #つみたてNISA との使い分けについてもふれられています。それぞれの特徴が解説されています。

iDeCo を活用した資産形成、そして受け取りをどのように実践していくか、分かり易く説明されている一冊です。

繰り返しますが、

  • 国から受け取る公的年金だけでは心もとない自営業やフリーランスの人

  • 会社に企業年金制度がない中小・ベンチャー企業にお勤めの人

  • 会社に企業年金はあるけれど、それほど手厚くないという会社員

という方は特に、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

この記事もご一緒にどうでしょうか。



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