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”ほぼ”直接金融 の実現を目指している #アクティブファンド

”直接金融”と”間接金融”。

直接金融とは、「お金を借りたい人」と「お金を貸したい人」の間に、第三者が存在しない取引のことである。企業が株式や債券などを発行して、投資家から資金を直接調達する証券取引などをいう。資金は投資家から企業に移転され、投資先のリスクは資金を出す投資家が負うことになる。一方、銀行から融資を受けて資金調達する取引などを間接金融という。

例えば、任天堂の株式をネット証券で買い付ける。株式を手に入れるために投じたお金は任天堂ではなく、株式を売ってくれた誰かの手元に。任天堂にお金は一銭も入らないわけですが、株式を手に入れたのは買った人、ですから株主になります。株主総会にも参加できるようになるので、これは「直接金融」と呼ぶことができるものと思います。

さて、投資信託の場合、どうでしょうか。投資信託の財産、資産はひとまとめにされて管理されています。投資信託の資産である株式や債券は、受益者の人たちの共有財産と考えられます。受益者は株主総会に参加する等の株主権を自ら行使することはできません。「間接金融」と呼ぶべきなんでしょうね。

・企業を選別して長期的に投資する

・企業価値増大を楽しむ投資

こうした投資の機会、ソリューションを提供している投資信託が アクティブファンド の中には存在しています。この種のソリューションを提供する投資信託は、「間接金融」ではあるものの、受益者が「ほぼ直接金融」と実感、体感できるような情報開示、情報提供が求められると思います。

”企業を選別して長期的に投資する” を示されているのが #コモンズ投信  さんです。

コモンズ投信さんは、投資先企業とファンドの受益者との対話の機会を数多く設けられています。「ほぼ直接金融」を実感、体感することにつながるものと推測します。

”企業価値増大を楽しむ投資” を示されているのが、農林中金バリューインベストメンツ #NVIC さん。

NVICさんの月次レポートの投資先企業の紹介は非常に濃厚です。

投資先の 小林製薬 さんが非常に詳しく解説されています。ファンドを通じて投資している企業のことをより深く理解する助けになりますし、株主、オーナーなんだな、関係者になっているんだなあ、と感じることができます。投資が長く継続すればするほど、さらに関心、興味も深まっていくのでは無いでしょうか。そうして「ほぼ直接金融」な感覚がじわじわと着実に染み入ってくるものと推測します。

これからの日本にほんとうに必要とされる「いい会社」へ、皆様からお預かりしたお金を投じ、応援し続けます。

#鎌倉投信  さんのWebページからです。

上記のように説明されている以上、投資先の企業に対する「ほぼ直接金融」感を高めるような姿勢は必須になると思います。

Webサイトの「結い日和」のページで 投資先の「いい会社」 のタグが付いているページです。

イベントや情報発信を通じて「ほぼ直接金融」の実現を図ろう、目指そうとされているように感じます。

「ほぼ直接金融」の実現を図ろう、目指そう、と感じる試み、もう一つ挙げてみます。

スパークスの清水さんのnoteでの発信です。

内容は、清水さんが運営に関わられているファンドの月次レポートを再編集したものです。

自社のWebサイトのみに留めるのではなく、 #note でも発信すること。投資先の企業をどんな風に評価して、判断して、そして、関わっているか、を示すことは、ファンドの「ほぼ直接金融」な面を、より開かれた場所で発信するということになる、と感じます。

投資信託、特に、アクティブファンドは運用成績に注目が集まりがちです。その運用成績を決めている要因は、しっかりとしたプロセスを経て、調査、分析、投資仮説を組み上げ、判断されていればいるほど、投資先の会社の業績、またそれを裏付ける価値創造、提供になるものと考えています。ですから、投資先企業のことを深く理解し、納得してもらうことはとても大切になってくる。

「ほぼ直接金融」を目指す姿勢を示し、弛まず新しい朝鮮に取り組むアクティブファンドが増えて欲しいものです。「ほぼカニ」は、絶対にカニそのものにはなれないように、アクティブファンドが「直接金融」になることはありません。しかし、「直接金融」にできる限り近づこうとすることで、大きな変化を引き起こせるのではないか、と僕は妄想しています。


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