#アクティブファンド 業種別構成比の推移の「観察」が楽しい!!!
昨日、保有している投資信託の「観察」について書きました。
最近「観察」が益々楽しくなってきた感じです。理由は #キャピタルアロケーション です。こんなマガジンも始めたところです。
上のマガジンは、株価指数に連動するポートフォリオの組入上位の投資先、業種にフォーカスしたものです。
保有している投資信託でも、当然、同じようなことが考えられるわけですが、これまで投資先の会社、個社について随分前から興味を寄せて、その関心を高めていたのですが、キャピタルアロケーション、自分のお金、投下資本をどのように割り振っているか、への意識が強くなってきたことで、業種にももっと注意を払うべきだ、と考えるようになりました。
そこで保有するいくつかの投資信託の期末の運用報告書を確認して、業種別構成比にフォーカスして調べてみました。
まずはこの表。
どの投資信託の業種別構成比の推移か、お分かりになりますか?
2020年9月、2019年9月に「外国株式」の行があることでお分かりになるかもしれません。
#ひふみ投信 です。
過去の決算期全ての調査は終わっていませんが、その変化を感じられる表だと思います。5回の期末で登場したことのある業種は 30業種となっています。東証の分類 33業種のうち、鉱業、鉄鋼、海運は登場したことがありません。2020年9月の決算では23業種に資本配分されています。5年前と比べると、サービス業、小売業のウエイトが減っているとことが見て取れます。情報・通信、電気機器はウエイトを増している印象です。
次の投資信託はこちら。
サービス業が2番手を大きく引き離してトップを続けています。ここ最近、情報・通信のウエイトが増えています。業種別構成比にあまり大きな変動が無いような印象もありますね。
この投資信託は #三井住友・中小型株ファンド です。
この投資信託の5回の期末で登場した業種は20業種となっています。どんな業種に投資するのか、にポリシー、しっかりとしたものがあるように想像されます。
続いての投資信託です。
こちらの投資信託は7度の期末で登場したことのある業種は11。33業種のうち3分の1です。投資先数も多くて18社。厳しく投資先を選別していることが分かります。
この投資信託は
スパークス・新・国際優良日本株ファンド(愛称:厳選投資) です。
厳選される中で、情報・通信、医薬品、サービスがウエイトを増す一方、卸売業、その他製品 がウエイトを減らしています。こうした変化を眺めてみるのは興味深いですね。
最後に、この投資信託です。
こちらの投資信託の決算はまだ1度のみ。第1期末では、21の業種の会社に投資していました。
この投資信託は #おおぶねJAPAN です。
https://www.nvic.co.jp/fund/obune_japan/
この投資信託は今後どのような資本配分をされるのか、強い興味を持っています。
国内の会社を主な投資対象にしている投資信託の場合、期末の運用報告書の投資先一覧は「業種」でグルーピングされているので数字を拾うのは簡単です。
しかし、外国の会社を主な投資対象としている場合、業種別での把握は非常に面倒です。
グルーピングが「国別」になっていて、業種でグルーピングした数字は載せられていません。業種目線で集計するのはちょっと無理目な感じ(強い興味、関心はあるんですけどね)です。
投資信託を通じて、会社、企業に投資しているわけですが、今や、その会社がどこにあるか、どの取引所に上場しているか、の重要度は益々減っていくものと予想されます。投資先の会社がどんな業種なのか、の方が、重要性は増すものと思います。
財・サービスがボーダレスに移動する中で、母国のみで事業をすればいい時代は既に終わっているとNVICは考えます。
強靭な事業を営む企業は、「自然に儲かる仕組み」を持っており、それを世界中に展開することが可能です。
そのような企業は、どの国に上場しているかにかかわらず、世界の成長を効率的に収益化することができます。
農林中金バリューインベストメンツ #NVIC さんの運営される投資信託 #おおぶねグローバル の交付目論見書から です。
業種、業種別の切り口が、もっと重視、注目されるべきだと考えています。しかし、おそらくそんな簡単に変わったりしないでしょうから、強い関心を持って業種、業種別を「観察」していこうと思います。