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おおぶね年次総会に参加してきました 「投資はお金だけじゃない!時間を投じる高校生に学ぶ」(<AI編集長、タイトルありがとう!)

京急の鈴木町駅で下車しました。

2023年12月9日 午前8時過ぎ

この駅には昔来たことがあります。15年以上前だったと思います。勤務先での仕事の関係で。訪問先は今回と同じく、 #味の素  さんです。トップの写真の通り、改札を出るとそこは味の素さんなのです。

当時は、15年以上経ってまたここに来ることや、投資家として来ることなど、全く想像していませんでした。


おおぶね年次総会 これまでを振り返ってみる

僕が毎月コツコツと追加取得を続けている資産が、おおぶねシリーズです。

おおぶねシリーズ、おおぶねJAPANの投資先の1社が味の素さんです。

おおぶねでは年に一度、年次総会が催されています。検索してみると、初回の年次総会の様子が紹介されていました。

初回は京都だったんですね。確か、この当時はSBI証券さんのみの取り扱いだったように記憶しています。とても羨ましく感じた記憶が残っています。

ご参加されたShimoyamaさんの記事です。

そうです、まだこの時は「おおぶね」になる前のお話です。

<追記> 第1回の年次総会の1年前に運用報告会が行われていたとのことです。ご参加されたK., a private investorさんが教えてくださいました。

第2回の年次総会には参加できました。ここで「おおぶね」という名前が発表されました。

第3回は2021年4月でした。Shimoyamaさんのご参加レポートです。

昨年が第4回ですね(たぶん)。ろくすけさんのご参加のレポートです。

投資先の会社の現場にお邪魔して、そこで創られている価値を体験、体感することに重きを置かれていることが分かります。

今回は味の素さん

年次総会は3部構成。9時に開会、12時過ぎまでの予定でした。

第1部 おおぶね運用報告・味の素社 投資仮説
第2部 味の素株式会社 代表執行役社長 藤江太郎さんとの対話
第3部 見学会

第2部まではオンラインとのハイブリッド。第3部は現地参加のみとなっていました。現地参加されたのは30名程度。参加希望は250人以上だったそうです。

第3部はクライアント・イノベーション・センター施設内で味の素さんの研究開発の一部のご紹介を、実際の研究開発に携わる方々から受けました。

第2部には社長の藤江さんがご登壇。おおぶね・奥野さんとのトークセッション。

どのような基準で資本配分を進めるのか、決断するのか。その軸(競争優位性、成長性、収益性)について。また、海外事業での最前線での経験、知見が新たな課題発見につながる、というお話。

社長ご自身がナマで同じ空間で熱っぽく語られる姿を見ることができました。

↑の記事からも藤江さんの熱を感じることができますが、やはりライブは格別。

第1部、第2部はShimoyamaさんの記事で復習必須です

第3部 味の素さんからのプレゼンテーション

個人的に最も印象的だったのが第3部でした。再生医療、AJICAP、おいしさ設計技術、ABF(電子材料)この4つのテーマについて10分ずつお話をお聞きするというセッション。

再生医療

StemFitの存在は全く知らなかったので驚きました。研究員の方からiPS細胞の研究、臨床応用に向けた現状等をお聞きして大きな進展があったこと、まだ多くの課題が残されていることを教えてもらいました。再生医療については勤務先の仕事で20年以上前から数年間取り組んでいたものですから、大変エキサイティングでした。

AJICAP

こちらも医療に関わるテーマ。抗体を使ったお薬のターゲティングを実現する技術です。まだ若い技術(6年程度とご説明されていました)ですが、すでにいくつかの製薬会社との提携も実現されているそうです。こちらも非常に楽しみな技術です。

おいしさ設計技術

おいしさを実現する成分、おいしさを長持ちさせる保つ成分等の研究、実際に生まれた商品、応用についてお話をお聞きしました。おいしい、大事ですよね。実際の最終的な商品にまで、こうした研究開発の成果が活用されていることに感銘を受けました。

ABF

味の素グループの技術がパソコンに採用されていることはあまり知られていません。その心臓部である高性能半導体(CPU)の絶縁材にはABFという層間絶縁材が使われており、現在では全世界の主要なパソコンのほぼ100%のシェアに達しています。

1999年から20年以上の歴史ある素材とのことです。用途をさらに広げてより多くの課題解決に向けた研究開発が進められているそうです。

これらのプレゼンテーションをお聞きして、価値は人がつくるものだ。当たり前のことですが、それをあらためて感じました。

藤江さんのお話の中に「バリュー・クリエーション・アドバイザリー・ボード」が登場していました。

https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/ir/event/presentation/main/0111118/teaserItems1/00/linkList/03/link/FY22Q4_Presentation_J.pdf

外部の有識者の意見も参考にしてどんな価値を生み出そうとするのか、を考えられているのを感じました(実は、この年次総会にボードメンバーの佐藤明さんもご参加されていました)。

味の素さんへの理解が大いに深まりました。株式投資を、おおぶねを通じて、「仲間」であることが嬉しくなりました。

こうした機会を設けてくださった味の素さんには心より感謝です。さらに新しい、どこの会社も生み出せない価値を実現してくれるのを楽しみに待っています。

懇親会で教えてもらった最大の衝撃

年次総会本編の終了後、川崎駅に移動。懇親会が催されました。

その場で奥野さんからこんな事実がシェアされました。

年次総会の場に、実は、岩手からやってきた高校1年生の受益者が参加されていた、と。えー、‼️と衝撃でした。

スゴい投資家が居るんだ!って。お金よりもこの機会に時間を投じるなんてスゴいじゃないですか。僕が高校1年生だった頃を振り返ってみると、こんな「投資」を考えもつかなかった、、、

ここ最近、若い人たちこそ「投資」をしっかりと考えてほしい、という想いがますます強くなっています。彼らが自分の持つ時間をどんなふうに使うか、それが「投資」です。時間が多くあるわけですから複利効果は絶大です。

1円でも多く、効率的に。これを目論んで何千社の会社の株式を時価総額の順番で買っているだけの投資家。証券会社の口座残高の数値を見ているだけの投資家。

一方で、投資している会社を、事業を、そこで働く人たちに関心を寄せて、そこから何かを学び取ろうとしている投資家。課題に気づき、自分でできることはないだろうか、と考える投資家。

どんな「投資」を実践するか。時間とともに「投資」を通じて得る”資産”は劇的に差がついていくのではないでしょうか。それは数値では表すことが難しいと思いますが、その人自身のバランスシートはとても豊かなものになっていると僕は信じます。

貴重な学びの機会となった年次総会でした。このイベントに関わられた全ての人に深く厚く感謝しています。また大事な「資産」を一つ増やすことができました!

おおぶねシリーズ、毎月の定点観測記事を詰め込んだマガジンです。一度お買い上げくださると毎号お手元に届きます。ご検討ください。

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