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Rennovaterの事業と空き家の関係

はじめまして、Rennovater株式会社の中田と申します。今年の5月にRennovaterに参画しました。毎日が新しい驚きの連続ですが、なかでも印象的だった「空き家や築古物件の取得」の経験を第2回のNoteとして発信させていただきます。同時に、Rennovaterの事業についても、ご紹介させてください。


Rennovaterの事業モデル

Rennovaterは、単身高齢者など、住まいを確保することが難しい人々に手の届きやすい価格で快適な住まいを提供しています。こういった人々でも「手の届きやすい価格」で住まいを提供する事業として成立させるためには、色々な工夫が必要となります。そのうちの1つが、空き家や築古物件を活用することです。

例えば、2018年時点の日本の総住宅個数は6240 万7千戸。そのうち、空き家は848 万9千戸、13.6%と高い割合を占めています(平成 30 年住宅・土地統計調査)。これまでの持ち家率の高さと少子高齢化の進展により、今後も空き家は全国的に増加していく見込みです。京都府でも空き家税が導入されるなど、空き家問題は、広く社会問題として認知されています。

こうした空き家や築年数が経過した築古の物件は築浅物件より安く取得できるため、空き家を活用することで、誰もが入居することができる低価格帯の賃貸物件を提供することができています

自社HPより、Rennovaterの事業モデル

家には思い出がつまっている

空き家や築古物件を取得する際、まずは物件を調査することから始めます。私が初めて物件調査に行った時、強烈な「居心地の悪さ」を感じました。

というのも、物件調査の時点では、家の中の家具がそのまま残っていることが多いからです。仏壇や家族の写真、冷蔵庫に貼ってあるデイサービスのカレンダーや公共料金の請求書。子供部屋がそのままだったり、煙草の臭いも染み付いていれば、台所に調理道具が整然と並んでいるような家もあります。

大抵のお家に仏壇があります
誕生日のお祝いが貼ってある冷蔵庫

どんな人が、どんな生活をしていたんだろう。どんな風に社会と繋がりをもって、どんな人生を送っていたのだろう。間取りや家の状況を冷静にチェックしながらも、答えの出ない問いが頭のなかを巡ってしまうほど、家にはそれまで住んでいた人の生活が鮮明に残されています。そのため、他人の生活や人生にまで土足で踏み込んでしまったような居心地の悪さを感じたのだと思います。ありきたりな表現ですが、家には住んでいた人の思い出や人生がつまっていました

おばあちゃんを励ます孫の寄せ書き

Rennovaterは、このような調査を経て、日々、空き家や築古物件を購入、または貸していただいています。私は何度経験しても物件調査の居心地の悪さには慣れませんが、「事業を通じて、有効に活用させていただきたい」という思いで、物件取得を続けています。2023年9月末時点で、関西エリアを中心としながら、東京や静岡含め、全国で約160件の物件を活用しています。

空き家を再生する

Rennovaterは、このように購入した空き家または築古物件をリフォームした上で、住まいを確保することが難しい人々に提供しています。リフォームといっても、構造を全く変えてしまうようなフルリノベーションをしたり、取り壊したりすることはしません。住まいに困っている方の特性上、家賃負担が増すようなリフォームは行えないからです。これが事業の工夫のもう1つのポイントです。

出来るだけ安価に、けれども入居された方が快適に過ごせるように。施工範囲を限定したり、自分たちで出来ることは自分たちですることで、徹底したコスト削減のリフォームをしています。

最近では、京都工芸繊維大学と連携して、建築学を学ぶ学生インターンを受け入れています。インターンの方々と一緒にリフォームを行うなど、地道な工夫を続けています。

インターンの学生さんたちとのリフォームの様子
代表松本・中田も一緒に現場作業しています

このように、住み手がいなくなった空き家は、Rennovaterの事業を通じて、住まいを確保することが難しい人々にとっての新たな住まいに生まれ変わります。Rennovaterの発展とともに、この「サステナブルな循環構造」を全国で生み出す可能性に、大きな社会的意義を感じています。

空き家に困っている方はいらっしゃいませんか?ぜひ、私たちの事業を通じて、住まいの確保に困っている方々の新たな住まいとして、使わせていただけませんか?全国どこでもご相談可能です。お気軽にお問合せください!

応援よろしくお願いいたします!

https://rennovater.co.jp/