見出し画像

「ワイのLOVEゲーム」は危険だから利用してはいけないのか

好きなゲームを5つ選び画像付きでツイートできるサービス「#ワイのLOVEゲーム」が、どうも怪しいらしい。

確かにどんなコンテンツでも疑ってかかるべきだ。この「ワイのLOVEゲーム」が実はウルトラ極悪人の副業である可能性もあるし、まだ世に知られていないWEBの脆弱性を突いてクレカ情報を抜き取っている可能性も0ではない。

が、現在判断できる情報だけを見れば、このサービスにまったく問題はない。あるいは問題はあるものの、誰もが普段から無視しているレベルでしかない、と思う。


1.運営している会社がわからないと危険なのか

そんなことはない。自分も過去にいくつかしょうもないWEBアプリを公開しているが、言うまでも無く企業ではない。Wordleも質問箱もリリース当初は個人運営だ。運営の正体がわからないのは怖いというのなら、もはやこの世に新しいものが生まれる余地はない。「正体がわからないから」ではなく、「何をやっているか」で評価すべきだ。

確かにサイトのどこかにSNSのアカウントくらいは書いておいても良かったかもしれない。しかしAmazonのアフィリエイトを利用している以上なにかしら文句つけてくる輩は確実にいるので、運営の所在を隠すのもまあ一つの手ではあると思う。


2.ハンバーガーメニューと問い合わせページが実装されていないと危険なのか

そうでもない。金銭の支払いが発生する商用サイトでもないのに問い合わせページを要求する方が筋違い。ただ実装されていないボタンを放置しているサイトは怪しくはあり、他の要素との合わせ技でなら危険扱いしてもいい。

余談を言うと、そもそも実装されていないのではなく「実装する気がないのにリンクやボタンだけ作ってしまった」が正しいと思う。ウェブサイトを作成する際に他所のテンプレート等を参考あるいは流用するのはよくあることで、ましてやバックエンドエンジニアならそうせざるを得ない。
テンプレ通りのハンバーガーメニューや規約リンクが書かれたページを作ってみただけで、それらを実装する時間も無ければモチベーションも無いのだろう。


3.利用規約で個人情報を収集するとあるので個人情報を抜かれるのか、利用されるのか

ありえない。サイトに個人情報を入力しない限り不可能。もちろんユーザーエージェントから使用している端末情報などは抜かれる可能性もあるが、それは抜かれても問題ないので発信されている情報だ。Amazonのアフィリエイトリンクを踏んでもリンクを配置した側は何一つAmazon側の情報を得ることはできない。

これもまた邪推だが、この利用規約も他所から適当にコピーして修正を加えただけで特に意識を持って書かれたものではないのでは。いずれにせよ利用規約に超法規的措置など存在せず、なにが書かれていようとも消費者法などの法律の方が上であり、どんなサービスにもこの程度の文章は書かれている。まあ、その都度大騒ぎしているのだけれど。


4.アフィリエイトは悪なのか

自分は他人が儲けることが大嫌いなのでアフィは大罪だと思いたいが、世間一般ではそう思ってはいけないはずだ。ちなみにTwitterは広告収入が目的なので出来れば利用を避けた方が良いかと。

アフィリエイトが嫌われた理由は扇情的な記事でアクセス数を稼ぐブログやまるで一般人を装った業者による姑息なリンクなどが原因だったはずだ。ワイのLOVEゲームは他人の好きなゲームの画像を開くとようやく米粒のようなアフィリエイトリンクのボタンが出てくる慎ましさで、あくまで比較的だが清廉潔白だ。


確かにこの「ワイのLOVEゲーム」には不安なところがいくつか見受けられる(個人的には規約等よりもタイトルやドメインの方が相当厳しい)。しかしそれよりも実際にTwitter上でこのサービスを利用して多くの人が好きなゲームを語り合っている事実に目を向けるべきではないだろうか。
サイトの作りが綺麗で、非営利で、上場企業が運営している勝ち組サイトしか使用してはいけないという潔癖な精神も立派だが、それはまったくつまらないインターネットになるだけだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?