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FreeSmile! 眩しかったらどうしよう?


 こんにちは、チャイルドコーチングアドバイザー&コーチングアシスタントの荒木です。

 今日は6年生の男の子のお話です。
 彼はとても考える力を持っている子です。私が観るに、教えてもらったことをじっくりと考えて納得して進む子なのだと思うのです。
 運動はそんなに得意なほうではないのだと思うのですが、彼のその思考にフォーカスして対話的な方法でできたらもっと彼の能力は引き出されるのではないかと思う場面が今までいくつもありました。

 昨日はいつもと違う体育館で練習がありました。体育館が違うと天井の高さや照明の明るさ、また壁の色など、プレーに影響を与えることがあります。

 そういった環境の違いに気づき自分の中でコントロールすることもバドミントンにおいては大切なことになるのだと思います。

 練習の後半、1セット21点ゲームをしました。
 最初のゲームでは相手のサーブをことごとく返すことができなくて、苦労をしていました。
 何度も照明を気にしている様子がみられました。どうも照明とシャトルがかぶってしまって眩しくて打てないようなのです。
見上げてみると確かに眩しい…。

 彼の眩しくて打ちづらいという気持ちが理解できました。

 次のゲームに入る前に彼はやはり照明を見上げていました。そこで
「どうしたの?何か気になることある?」
と声をかけてみました。
そうすると彼が
「照明が目に入ってシャトルが見えない」
と話してくれました。

私も同じように上を見上げて
「ホントや、眩しいよなぁ…。シャトルとかぶったらそりゃ打ちにくいなぁ。」
と彼に言いました。
続けて上を指差して
「シャトルを真上で打とうと思うと眩しいよね。じゃあ真上じゃなかったらどうかな?ちょっとそこを考えてみながらやってみたらどうかな?あなたは修正能力があるんだから。」
と話をすると、彼の顔が
「あっ」という感じになり、次のゲームではサーブを打ち返すことができるようになりました。

原因を見つけた上で、ではどうするか?という問いができるかどうかでその問題の解決策が見つかったりします。この「では、どうする?」という問いを作り出せるようになってほしいというのが私の願いなのです。
彼は、どの辺なら照明の影響を受けずに打ち返すことができるのかを考えながら向き合っていたからこそサーブを打ち返せたのです。
それは、明らかに彼が考えていた証拠です。

 「サーブ、打ち返せてるよ!対応できてるよ!」と、彼に伝わるくらいの声で彼の後ろで声をかけました。まず一歩前に進むことができたということが大切なのだと思うのです。

 特性は、それぞれ異なり様々です。一つのことを伝えるにしてもどう伝えるかは目の前にいる子どもを観て考えることが大事です。その子のいいところや興味関心にフォーカスして伝え方を考えるのがコーチングの役割なのではないかと私は思っています。

状況だけを見て、的外れな声かけをしてしまうとその子のやる気、気持ちを削いでしまう場合もあるのでよく観ることを心がけるようにしています。

 なので今回の反省点はもう少し違った声かけがあったのではないか、ということでした。

「シャトルが照明の真下に来ると眩しくて打てないよね。じゃあどうやったら打てると思う?」

もしかしたら、シンプルに上記だけの声かけの方が彼の思考する幅を広げられ邪魔にならなかったのかもしれないな、と思いました。

 しかしながら、「眩しかったらどうする?」という問いは彼の中に残り、様々な体育館で今回の経験が生きることになるのではないでしょうか。

 解決できるのは自分自身だけど、その思考を邪魔せず伴走してくれる人がいることも大事なことだと思います。

 そんなことを考えた昨日の出来事でした。

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