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反省を踏まえて〜氷川キャンプ〜

さて、前回の初陣で色々と学んだ僕。
なんと反省点を紙に書き出し、それぞれの解決方法を考察までしました。

受験ですらそんなことしたことないですし、そもそも闘争心とか悔しさという気持ちが薄く、失敗すると気持ちが冷めてフェイドアウトという性格。そんな僕がそこまでする理由はたった一つ。楽しいから!

楽しいって偉大ですね。
全く頑張ってるつもりありませんでしたが、振り返ると結構ガチでしたね。

反省点はたくさんありましたが、主に下記をなんとかするのが急務。

・底冷え
・行き帰りの冷え(バイクえぐい)
・撤収効率の悪さ
・無駄な寄り道による到着遅れ
・焚き火下手すぎ問題

見直すべきギアなどもありましたが、どちらかというとただ「現実を知った」という感じだったので、手持ちのアイテムの使い方や行動で変えられる範囲の話。

そしてリベンジの舞台はこちら↓
氷川キャンプ場(奥多摩)


奥多摩駅から徒歩3分、徒歩圏内に温泉があり、河原のサイト、コンビニもある、ゴミ捨て場もある、そして直火オッケー!これはデカい。さらに当時テント泊は予約不要でした。(今は土曜のテント泊は予約制)


直火なら焚き火台という枠の制限なく自由に火起こしチャレンジができる。
ただし水辺なのでおそらく芝生よりは夜の冷えも強いはず。底冷えも...
リベンジの舞台としては最適である。

■行き帰りの寒さ対策
前回は完全になめてました。普通に街歩きで寒くないレベルの格好で行ってしまいましたが、時速40〜50kmで走ると地獄。とにかく隙間を作らないこと、ズボンはタイツ、デニム、さらにもう一つ防寒パンツを着込むことである程度緩和に成功。いや、それでも寒いですけど...。

■撤収効率を考えたパッキング
前回は細かいものを考えもなしにガシガシ詰めたせいで遊びとバイトに明け暮れる大学生の部屋みたいな散らかりようでしたが、今回は道具をカテゴリーごとにまとめたり、収納袋を一つにまとめて紛失予防をしたりしました。

■寄り道しない
まずは到着を最優先。朝ごはんと分岐点前で道の確認以外では寄り道しない。設営してからも飲酒さえしなければ移動はできるし、ここのキャンプ場はどこ行くにもだいたい20分以内だし。


前回は主に市街地を走ったが、今回は半分が山道。ちんたら走るバスにイラつくこともない。前後に車両がない状態で山々を見ながら走り抜けるのの気持ちいいこと!!!

んギモヂィィィいいい!!(気持ちいい)
と叫ばずにはいられない。寒いし雨降ったら死ぬけど、全身でその土地の景色、匂い、空気、風を感じられるのはバイクの醍醐味ですね。


というわけで、無事到着。
受付を済ませてサイトへ。
牧場の開放感とはまた違う素晴らしいサイト。緑豊かでそこそこ綺麗な川。吊り橋。山の間から覗く太陽が温かい(夏は地獄)。トンビみたいなのが飛んでてのどか(次回朝食のパンを盗まれる)人も少ない!

というわけで、さっそく設営。


前回も設営は早かったので、今回もそこそこ順調。しかし...

芝生と違って砂利の中にどでかい岩がゴロゴロ埋まっていて中々ペグが刺さらないor折れる。なんとか刺さりやすい位置を見つけつつ、完了。荷物もごちゃついていないし、良い感じなのでは?


さっそくバーナーでお湯を沸かし、パック飯とレトルトカレーをあっためる。お昼ご飯は河原で食べるカレーです。不味いわけがない。みんなでわいわいカレー作るなんて絶対に嫌だけど、こうやって一人こじんまりと食べるのは最高。



そのあと近隣のスポットを調べる。
こういう時スマホって本当に便利ですね。
高校の頃原付で岐阜行った時は分厚い全国地図を懐中電灯で照らして国道を確認しながら夜の山を走ったのが嘘のよう。文明社会。

かといって各スポットへの距離感が掴めているわけでもないので、結局そう遠くなさそうな奥多摩湖へ。15分くらいかな?
透明度はないけど、ミルキーグリーンの湖が山に映えて綺麗でした。途中ツーリング集団とすれ違ったり。


はぁ、旅って感じ。
戻って焚き火の準備でもしようも大満足でサイトに戻ると...



テントとイスがない!?
泥棒!?ちくしょうめ...
と、おや?


ありました。テントとイスは谷を吹き抜ける猛々しい風に吹き飛ばされておりました...
設営の甘さと谷風の強さを知らなかった自分の落ち度なのにすかさず人の悪意を疑った僕。恥ずかしい。マンモスはずかP。

ペグが刺さりやすい=抜けやすい
軽くて携帯性の良いイス=すぐ吹っ飛ぶ
谷風は昼に強く吹く

普通に考えたらわかることもあるが、新たな学びを得られました。テントを戻して、ペグは岩で押さえて補強、イスから離れる時は重石を置く。また強くなれたよ。

■リベンジ焚き火!!
今回はちゃんと焚き火のいろはを学んできました。ナイフを使って薪割りもした。売っている薪の多くは普通に使うには長すぎるので、ある程度は半分に切る。

ここではソロキャンデビュー時に、アウトドアの大先輩である父から餞別としてもらったノコギリ付ナイフが大活躍。あのノコギリっていつ使うんだろうと思っていたけど普通に使えますね。未だにレギュラーとして大活躍しています。

そして...「自己満」と馬鹿にしていたフェザースティックを作ることに。どうやら火の着き方が段違いらしい。


難!笑


力加減がわかってくるとこんな感じ。
記念すべき成功の1本目と2本目


これでも十分機能するので、いまだに僕のスキルはここ止まり。これ以上上達する必要性をあまり感じていないと言いますか。やってりゃそのうち上手くなるっしょ!くらいの感覚。ゆるい通り越してもはやだらしない。良いんですよ。月曜〜金曜と、朝から晩まで頑張っているんですもの。。。

ベースとなる薪も割って切って、

・焚き付け用
・安定させる用
・ボス(キャンパーには伝わるはず)

と3つほどに区分け。しかしこのキャンプ場、杉の枯れ葉が多い。あれがあるとまじで着火剤いらず。杉の枯れ葉って見た目が毛虫みたいであまり好きじゃなかったけど、今ではあると嬉しいナンバーワンかもしれない。


着火剤のすぎ枯れ葉→フェザースティック→細い薪→安定用の薪とくべていき、着火。

勢いよく火がつく杉の枯れ葉はドラクエのメラそのもの。すぐさまフェザーに燃え移り、その火が当たるようにくべた安定用の薪に燃え移る。こういっちゃなんだが、炎の効果範囲を見る目はそこそこあると思った。笑

そして...



パーフェクト!!!
エクセレント!!!!
たった一回の失敗から学んだ自分えらい!
ナイス学習!!
大きい炎を楽しむ人が多いけれど、僕は自分の近くだけほんのりあったかく、ぼんやり明るい、このくらいコンパクトな炎で十分。

自己肯定の嵐です。

少しずつ暗くなる空、赤く燃える炎、川の音...うん。最高や。都心にいるとあまり気がつかないけど、夕方と夜の間って何とも言えない色の空。紫と朱色。良い色だなぁー。
さて、あとは炎を絶やさないようにちょこちょこ薪を足していこう。

火が落ち着いたところで、晩御飯の支度です。
この日のメニューはスープパスタ。準備の時点で、「出来る限り現地で楽できるように」してきた。ざっくり言うと現地では火にかけてスープを注ぐだけ。調理とは。
冷凍シーフードをニンニクチューブとオリーブオイルで炒め、トマトジュースとキムチ鍋の素を3:1で混ぜてペットボトルに入れてきたものを注ぎ、コンソメ一粒ぶち込んで早茹でのパスタを投入。あらみじんにしてきた唐辛子も投入。


ペスカトーレスープパスタ(激辛)!!!
なんちゅー映えみ。
麺の食感は60点だったのが悔やまれましたが味は想像した通り。辛さは予想を遥かに超えていた...お腹丈夫でよかった。。
そういえばファミマで売っていたこのお酒好きだったんですが、なくなっちゃいましたね。残念。



いやぁ、大満足の夕食でした。
ささっと適当に片付けた後は前回同様、動画をみたりゲームをしたり。
それにしても森で登場人物がバサバサ殺されていくホラーを夜のキャンプ場で見るのは最高ですね。めちゃくちゃ怖い。他人事に思えない。

体感型ホラーでヒィヒィ言ってるうちに、薪が底をついてきた。ちょうど眠気が来たので、歯磨きとお手入れをしてからテントへ。

今回、睡眠においては絶対の自信があった。底冷え対策に加え、山登りをする友人に借りた、雪山でも生き延びれる寝袋を投入したのだ!※NANGAオーロラ600

■底冷えをどう解決する?
はい、今回は前回と同じマット→ブランケット→予め腰、肩に貼るカイロ&ペットボトル湯たんぽで就寝。もうぽっかぽかです。寒い中あったかいって幸せ。多幸睡眠スタートどすえ。



結果.....寒い!!!!(白目)

なんでや。。。こんなにも対策しているのに...もしかして自分が冷気を発しているんじゃないかとトチ狂った考えすら浮かぶ。YouTubeの安眠チャンネル的な怪しい音声を聴きながら強引に就寝したが、熟睡とはいかず。
二戦二敗。
底冷え...お前との戦いは長引きそうだな...。



はい、朝です。
寒い夜も眠れぬ夜も朝はくるもんですね。
気持ちを切り替えてコーヒータイムです。
これやばくないですか?岩をテーブルにしていれるコーヒー、映えすぎじゃない?
湯気のしずる感よ。僕湯気フェチかもしれない。



さらに朝ごはんはこちら。
ホットサンド!なんて頭悪そうな朝ごはん。。。好き。。。



朝飯食べて、余った薪を燃やしてうだうだしていると...


「わぁ....」

山の隙間から太陽が顔を出しました。
陽射しが本当にあったかい。
きっとダンサーインザダークのポスターみたいな顔をしていたと思います僕。(伝われ


焚き火で過ごす夜も良いけど、朝の方が好きだな...なんて思ったり。
テント底面やシートの裏についた水滴もひっくり返したら朝陽がすぐに乾かしてくれました。砂利は乾いたらすぐに落ちるし、芝生よりもずっと撤収は楽ですね。


2回目のキャンプもまぁ成功で良いっしょ。
うん、前回の反省をちゃんと生かせたじゃないか。やるじゃん私。

自己肯定感が爆発し、やはり初代ドラゴンボールのEDを聴きながら帰路に着きました。

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