ついに革命!広報業務におけるChatGPTの活用術~Web browsing編~
どうも、かずちです。
今週はずっと興奮しています。
なぜかといいますと、ついにChatGPTのWeb browsing機能が追加されたからです。pluginまでもう使えるのですがが、それはまた別の機会にでもお話ができればと思います。
そして、こちら改めて感謝させてください。多くの方に広報業務にけるChatGPTの活用術のnoteを読んでいただきありがとうございました。
おそらく広報関連では一番信頼性の高いnoteを書いている自負があるので、今回も広報業務で役立つWeb browing機能を検証していきたいと思います。
先にお伝えします、これは本当に嘘無しで
広報革命が起きました!!!
といってもおかしくないくらいすごい機能です。
200%期待しながらこのnoteを読んでいただければ嬉しいです。
Web browsing機能とは?
ChatGPTの回答にWebから取得した最新の情報を取り入れられる仕組みです。ChatGPTの学習データは、2021年9月までで最新の情報は含まれていないが、Web browsingを活用すると、最新の情報を用いた回答ができます。また、回答時に参照したURLもつけてくれるのでかなり便利になります。
使い方はシンプルで設定から下記のところをオンにするだけ。
Web browsingの下にpluginも表れるそうです。今まだ表示されてない人も今週中には全員に実装されるそうですのでご安心ください。
まずは実力を試してみる
前提条件で、今回もプロンプトにはあまりこだわらず初心者の方でもわかりやすく検証していますので「プロンプト次第だろ」というコメントは控えていただけますと幸いです。
「2022年で一番話題になった企業の不祥事はなんですか?」とまずは優しめのプロンプトで様子をうかがいます。事例調べたり時流調べたりすると思うので、広報担当としても気になりますよね。
あまり思い出したくないニュースばかりですが、広報としては目を背けられないのであえて載せております。それにしても精度は文句なしだといえます。ここで疑問に思うのは「ソースってどこよ?」
むしろここ疑問に思ってないと広報担当者としてはまずいかもしれないくらい重要な要素です。でも安心してください。
Finished browsingの横にある記号を押すと、Searched、Cliked on、Reading content、Finished browsingと表示されます。そのCliked onの横のページが飛んでいる絵文字を押すとソースに飛びます。今回のソースはこちらでした。
ちなみにグーグル検索したところ、一番上にくるサイトではありませんでした。意図的に選んでいる気がします。
改めてChatGPT教えてよ
ではこの最強モードになったChatGPTに改めて広報業務で役立つ方法について聞きたいと思います。
かなり活用方法が広がりましたね、機能面ではリサーチや分析、危機管理と広報にとっては助かるものばかりです。一応前回と比較しておきましょう。
今回はより広報が参考になりやすいものを抜粋して紹介します。
最新情報の取得
「特定のキーワードやフレーズ(例えば、競合他社の名前、特定の製品やサービス、業界のトレンドなど)を使用してWebを検索することで、最新の情報を得ることができます。例えば、「Appleの最新製品」や「テクノロジー業界のトレンド」などのクエリを使用します。得られた情報は、企業の戦略を立案するための情報源となります。」
前回同様にプロンプトを聞いてみます。
生成スピードも上がり、提案のクオリティが格段に上がっています。
ちょっと驚きを通り越して感動してます。
この活用方法がおそらく一番広報としては価値が高いので詳しく見ていきたいと思います。
情報収集
「Appleの最新製品についてのニュースやレビューを探してください。」
Webから調べているから当たり前ですが、とにかく詳しすぎます。
ちょっと見えづらいですが文末に緑の数字があり、それを押すとソースのサイトに飛びますので詳しい情報はそこから確認できます。今回は海外の製品発表になっているので、日本限定にしたい場合はプロンプトで指定してください。
調査
「AIや5Gのような現在のテクノロジートレンドとそれらがAppleの製品戦略にどのように影響を与えるかを調査してください。」
正直、製品戦略まで落とし込むのは記事をソースにしているため限界はあるように感じました。ただ、しっかりAIと5Gというキーワードを元に収集して情報を適切な形で伝えてくれています。ここもプロンプト次第では可能性が広がりそうです。
予測・リーク
「Appleの次の大きな製品発表についての予想やリーク情報を探してください。」
危機管理については後述しますが、先程の提示されたプロンプトで恐ろしいのがあったので調べておきます。それはリーク情報。特に大企業の広報からすると胃が痛くなる言葉だと思います。ただ新製品発表前にリーク情報がないかをChatGPTで調べることは重要になるかもしれません。もちろん、製品名や新製品のことがわかるような内容は避けてください。
今のところそのような情報はありませんでした。正直ソース先のサイトをどこまで確認しているのかわからないのですが一般的に知られているサイトではそのような情報がないということでしょうか。海外の人のブログ記事とかその他リーク専用サイトなどいろいろあるとは思いますので、これだけの確認では安心できないですね。
とはいえ、今まではできなかった最新情報の取得が可能になったことはPR TIMESが登場したくらい広報にとっては大革命だと思っています。
オンライン評判の監視
「あなたの企業名、ブランド名、または製品名をキーワードとしてWebを検索し、公開されている意見やレビューを調査します。これは、顧客の意見を把握し、ブランドの評判を管理するのに役立ちます。ネガティブな意見やフィードバックを見つけた場合、それに対応するための戦略を立てることができます。」
ちょっと気になるプロンプトがいくつかあるので、検証します。
世の中のポジネガが確認できる?
「日本政府に対するポジティブなフィードバックがあるかどうかを検索してください。」
「日本政府に対するネガティブなフィードバックがあるかどうかを検索してください。」
日本人としては少し悲しいですがポジネガのか国ができていますね、とてもしっかりと。ちなみにこれは海外の記事がソースなので、海外視点の主な結果かなと思います。
SNSの中身が確認できる?
「TwitterでYouTuberのヒカキンが日清食品と開発したカップラーメンのみそきんについての最新のツイートを検索してください。」
Twitter関連の情報は生成されたのですが、すべてある記事の引用でした。
諦めずに頑張ってみます。
これも記事の引用に過ぎず、やはりTwitterの中身を見ることなんで不可能なんですかね。一応聞いてみます。
やはりソースはWebサイトのみという感じですね。
結果、SNSの中身は確認できませんでした。
危機管理
「企業やブランドにとって不利な出来事やニュースが発生した場合、Web browsing機能を使って詳細情報を迅速に収集します。これは、問題の全体像を把握し、適切な対策を講じるために重要です。たとえば、製品リコールや重大なサービス障害などの情報を迅速に取得し、対策を立てるための情報を集めることができます。」
業界や競合の問題を把握する上では効果的だと思いますが、あまり活用はしないかもです。危機管理に関するキーワードを提示してもらい、それを踏まえた記事を抽出してもらう方がもっと精度高そうです。
コンテンツ作成のためのリサーチ
「特定のトピックについての深い理解を得るためにWebを検索します。この情報は、広報資料、ブログ記事、社内報告書などのコンテンツ作成に役立ちます。たとえば、新製品の特性や、新たに登場した業界のトレンドについて調査し、その情報を基にコンテンツを作成することができます。」
個人的に興味のあるXRの業界についてトレンドを聞いてみます。
さらっと日本語訳にします。
日本語訳にする場合はWeb brwosing機能ではない通常モードですることをおすすめします。一旦ブラウザをリサーチするくせがあるので遅いです。
そして超最近ChatGPTはまた1つ進化していました。それが画面下にある「Continue generating」というボタンです。これを押すと、不思議と止まっていた生成が再開します。これで「続き」というプロンプトが抹消されそうです。文章が途切れないため、細かいけどめっちゃ便利。
コンテンツ作成のためのリサーチとはいえ、記事をリサーチするという意味では上記のやり方と何も変わらないですね。とはいえ、トレンドを知ることは広報として大事な視点なので、ぜひ活用してみてください。(これは余談ですが、トレンドを聞くときが一番生成スピード遅い印象です。)
一応やっておきます、3つの比較
ChatGPTが最強に近づいてきましたが、BingもBardも元々Web検索に優れていたので実際アウトプットがどれくらい違うか検証したいと思います。
プロンプトは「都内で開催される広報を対象にしたイベントに関する最新情報を調査してください」で比較したいと思います。
ChatGPTの場合
一応ランダムでチェックしたところ、一応この時期には開催はしているイベントなので情報としては正しいです。ただ、求めているものとは大きく乖離がありますね。おそらく「広報を対象に」を細かく設定するだけで変わってきそうですがそれは皆さんの方で試してみてください。
Bingの場合
求めているものとはちょっとずれていますね、プロンプトでなんとかなるかもですけどプロンプトも打ち込んだり、考えたりして時間使うと本来の効率化に直結しない気もしているのであえて広めのプロンプトにしています。
Bardの場合
正直レベルが違いすぎます。
一番驚いたのはその生成のスピードです、2,3秒でこの情報をアウトプットしてくれました、これは盛ってなく事実です。それくらいBardの生成スピードは他のツールより圧倒的です。
ただ、Bardのこの情報調べたところ全くのでたらめです。リンクについても聞いたら「大規模言語モデルとして私はまだ学習中であり、そちらについてお手伝いできる機能がありません。」と逃げられてしまいました。
まさかここにきて嘘をつかれるとは思ってもいませんでした。じゃあなぜこれを載せたのかといいますと、「信じすぎないこと」の重要性を伝えたかったからです。確かに生成AIは便利で間違いなく今後の社会を変えていくツールだと思いますが、人間でいうとまだ赤ちゃんのツールです。特に広報の方はファクト命の仕事です。AIで調べたからという言い訳は通用しません。間違ってもAIの情報を鵜呑みにしないでください。僕は引き続き広報視点でのAIのリスクを啓発していきます。
BingとBardは下記でも比較しているのでもしよければご覧ください。
こちらの記事が最高に勉強になります。
最後に
Web browsing機能としてこれだけは理解してほしい点と気になった点を3つずつあげます。
私もまだWeb browsing機能を使ってみて1週間も経っていません。先駆者の方たちのツイートがとても勉強になるので貼っておきます。
今後も、広報業務における生成AI活用については発信を続けていこうと思っていますので一緒に勉強したい方は情報交換しましょう。
最後にいつも広報としてChatGPTの活用法についてお話するGaudiyPR担当のマーティンさんの記事を載せておきます。PR TIMES MAGAZINEさん素敵な記事ありがとうございます。
読んでくださったあなたの業務効率化に繋がりますように🙏
以上。