7/21

日曜なのに学外講義。国立博物館ってそんなところにあったんだ。
廣川くんと近くのお店でハンバーグを食べた。廣川くんは話が上手い。いつも空間に何かしらの話題が存在するようコントロールしている。彼がいるときは途切れることなく誰か話しているので、無意識にファシっているのだと思う。

「自分の話なんだけど」と前置きする廣川くんが、着地点のないまま話すのが好き。今日はしっかり惚気られた。わたしが胃腸炎で寝込んでいる時に行われていたこと。「コンビニのお客さんのタバコはすぐ覚えられるのに、好きな人の話を全部覚えられなくて悲しい」とか言っていた。しばくぞ(関西の用法)。

付き合う前の話をふられたけど「そういうのいいから」と断った。会話量の平衡を保とうとするな。今日はおまえが9割話せ、9割だからな。

博物館では土壇場でキューピットをした。
キューピットとは定時に帰る生き物。
「今からバイト」とか平気で嘘をつく生き物。
ピカピカの天狗のべく杯を褒めるレポートを急いでかいて、1人で博物館を出た。
野暮な理由とかでうまくいかなくならないでくれ。

蛸薬師のベローチェにいる成瀬を迎えに行く。1Fによく知った人がいたけど話しかけなかった。もう気軽に話しかけられる関係じゃないし、すごく作業に集中していたから。成瀬は2Fにいた。

出町座でパプリカを観た。序盤からストーリーに酔ってしまって何回かえづいた。堰き止められない展開が不安で、ぐにゃぐにゃで、気色悪い。でもそれが良いんだと思った。体調不良が心地よかった。

付き合いたての頃は、どこがどんな風に良かったとか1500字くらいで話したけれど最近はそうじゃない。「良かったね」だけ言い合って、終電でバイバイした。もうそういう関係なのだからいつか3000字くらいで話せると思った。

「次いつ会えるかわからないんだよ?」

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