7/13

胃腸炎のせいで友人のイベントに参加できなかった。もう夕方だけど鬱憤を晴らすべく枚方の蔦屋書店にいく。

定期的にエッセイを摂らないといけない体なので、5冊は買い貯めるぞー!と意気込んだくせに、手に取った新刊の分厚さにびびり何冊か返した。選定基準は、文庫本になるまで待てるかどうか。1時間も同じ本棚の前で立ち読みしてしまった。

スーツケースを持った男の子と目が合い「新聞って置いてますか?」と聞かれた。この人は新聞の奥に何を求めてるんだ?と気になったけど、多分、店員さんと間違えられただけ。
「分かんないです、客なんです。」と言うと、彼は「マジすか!」と笑って去っていった。イケメンの国の本屋店員はオーバーオールを着ているのかもしれない。

今日は買わなかったけど、『令和元年の人生ゲーム』がすごく面白そうだった。いわゆる「意識高い系」用語にウっとなりつつも、これ、自分だなあと思いながら立ち読んでいた。「銭湯のクラフトビール企画」は鋭すぎて少し笑ってしまった。どんな善意も熱量も、届かないところにはきっと届かないんだろうなあ。

久しぶりのスタバ。わたしにはスタバでは珈琲を飲まんという要らねえひねくれ哲学がある。レジでは「トールのゆずシトラスティーパッションティー変更はちみつ5周店内で」という呪文を唱えた。マスク越しにゴニョゴニョ言ったのにも関わらず「承知しました!」と言ってもらえる安心感。どれだけ魔導書を読み込めばスタバ店員さんになれるのかしら。

ちょうど空いた席に座って、買った『エッセイストのように生きる』を開く。自分に酔う時間は好きだけど、そのときの自分はちょっとだけ嫌い。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?