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やり続けること

ラオス挑戦記。2015年7月から2018年まで4シーズン過ごしたラオスでの日々を綴っていきます。

第3話はこちらから。

ラオス挑戦記 第4話 - やり続けること -

2015年10月
リーグは最終戦を迎えていた。優勝に大手を賭けて臨んだホームでの最終戦。
僕はベンチで大一番のキックオフの笛を聞いた。

超満員のスタジアム。立ち見が出るほどに溢れかえったスタジアムはサッカー選手なら誰もがプレーしたいと願う光景だ。

試合はリードし、後半残り10分。優勝が手に届くところまでやってきた。試合のボルテージは最高潮。
そして最後の交代カードが切られる。

僕ではなかった

そのまま試合は終了。チームは勝利し、チームにとって初めてのリーグタイトルを手にした。
これが僕にとってもプロとして初めてのタイトル。大学で関東2部リーグで優勝したのをいれれば、2年連続でチャンピオンを味わうことができた。

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ラオスでの2015シーズン。正直に言えば、優勝という結果に達成感や充実感を心の底から感じることはできなかった。出場時間の少なさや目に見える結果が出せなかったこと。

チームでの最後の練習の日。
退任の決まっていた監督がかけてくれた言葉がある。

“ Keep going “
やり続けろ

いまでも忘れられない言葉のひとつだ。

4ヶ月という短い間だったけれど、ラオスに来て本当に色んな事を学ぶことができた。
日本人の先輩達、外国人選手達、監督、コーチ、マネージャー、チームメイト、サポーター。
色んな人に出会い、色んな言葉に救われ、色んな経験をすることができた。

それも大学でプロになるためにやり続けた日々があったからであり、シンガポールでクビになってもやり続けたからこそのことだと僕は思う。

プロ契約、クビ、移籍、優勝。
こうして僕のプロ1年目のシーズンが終わった。


人生とは何があるかわからない。クビを宣告をされた半年後には優勝カップを掲げていたのだから

落ち込むこともある、もがき苦しむこともある。
でもやり続けること。それが大事だと学んだ。

いつもいい結果が得られるとは限らない。
だけど自分の意志でやり続けた先には、学びがあり、成長があり、喜びがあると僕は自分の経験から学ぶことができた。

オフに入ってすぐ僕はボールを片手にグラウンドに向かっていた。

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つづく

ではまた

” it’s up to you “

Renshi


サポートは、サッカーを通じての挑戦に使わせていただきたいと思っています。