夢幻鉄道 10
ある日、誰かが見ている夢に、迷いこむ。
それが、夢幻鉄道の、エピソードとなる。
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疲れた。
法廷で証言しなきゃいけないほど、
話し合いにならない人との結婚生活は、しんどかった。
ずっと修行だと思って耐えていた。
『私は奴隷じゃない。お願いですから離婚してください。』と訴えた。
帰宅し、泥のように寝た。
誰かの夢の中なのかな。
天国とよぶにふさわしい場所で、やわらかな光につつまれた円いシールドの中に、男女のカップルが手を繋いでいた。
上の方から光が、仲介者※を通して、女性のほうに話しかける。
※取り次ぎしてくれている存在は感じた。これを守護霊とかスピリチュアル界では言っちゃうのかな?
『貴女のことを心配していましたよ』
『まず 貴女が上がりなさい』
『お連れの方は、後からおいでくださればいいのです』
そこで目覚めた。
あれ、私、夢みてた?死んでないよね?
彼も、彼の家族も助けたかったから、ずーっと分かってほしくて協議で、調停で、裁判で説明をつづけたけど、届かなかった。
離れるときがきたんだな。
悲しいけれど、さようなら。
元伴侶と元伴侶の家族たち。
現実的には納得いかなくても、夢で言われて腑に落ちるってことがあるなんて、ね。
私が、実母よりもお母さんだと思って慕い、妹と呼んだ、義理の母と義理の妹たち。もう会えなくなるけど、貴女方の幸せを願い続けるよ。
いつの世も、女性って色々あって、大変だよね。貴女達のこと、誠心誠意大事にしてきたから、悔いはないよ。
貴女方の笑顔を見れなくなって悲しいけど、それをバネに、世間に出ていき、少しでもこの世をよくして、次世代にバトンタッチすることをライフワークにするよ。
いつか、寿命がきて、体をすてて、魂だけになったら、分かり合えるかな。
寿命まで生きて、あの世で再会しようね。
~おわり~
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