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デンマークの幸福感、ヒュッゲとは

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”世界一幸せな国”デンマークの大切な価値観 ヒュッゲ(HYGGE) について考えてみようという記事です。
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#北欧

ヒュッゲを味わうデンマークツアーのご案内

世界幸福度2位のデンマークへ、幸福度を支える価値観・ヒュッゲを味わいにいきませんか? 私が初めてデンマークに行ったのは2014年。リーダーシップの勉強で、カオスパイロットを訪れたときでした。 その後、デンマークの食とヒュッゲに惹かれ、2016年からデンマークのオープンサンドを楽しむ「スモーブローの会」、そして2020年からは北欧流の「シナモンロールとコーヒーの会」を通じて、デンマークの幸福感・ヒュッゲを味わう会を開催してきました。 noteでは2019年からヒュッゲやデン

デンマーク 2月の楽しみ ファステラウンボーラ

今回は、デンマークの2月のお祭、ファステラウン(Fastelavn)と、この時期だけのスイーツ、ファステラウンボーラ(Fastelavnsboller)をご紹介します。 冬のお祭り ファステラウンデンマークのファステラウンは、キリスト教に由来するお祭りです。ファステラウンという言葉は、直訳すると断食の前夜という意味。実際の日付は移動祭日で、2024年のファステラウンは 2月11日でした。 キリスト教には、キリストが受けた苦難に思いを馳せて身を清める斎戒の時期として、受難節

幸せの国 デンマークのミニ成人式 その②

デンマークの大切な友人家族の双子たちが、大切な行事、コンフィアマション(Konfirmation)を迎えました。 光栄なことに招待いただき、参列してきました! 当日の様子を含めて、デンマークの文化の一つとしてご紹介したいと思います。 コンフィアマションとは何か、については前記事をご参照ください。 コンフィアマションの日パーティは5月5日。デンマークでは大いなる祈りの日(Store Bededag)という17世紀に定められた、キリスト教の祝日です。 コンフィアマションのイ

幸せの国 デンマークのミニ成人式 その①

デンマークの大切な友人家族の双子たちが、大切な行事、コンフィアマション(Konfirmation)を迎えました。 光栄なことに招待いただき、参列してきました! 当日の様子を含めて、デンマークの文化の一つとしてご紹介したいと思います。 人生の節目を祝う、ミニ成人式コンフィアマションとは、キリスト教の堅信礼のことです。 キリスト教の家庭では、赤ちゃんが生まれたときに洗礼を受けます(幼児洗礼)。幼児洗礼は親の選択なので、成長して自分で信仰を決められる歳になって、改めてキリスト教徒

デンマークの幸せの秘訣 ヒュッゲの方程式: FOCUS

先日のヒュッゲの会では、参加された方たちで、ヒュッゲについていろんなお話をしていただきました。 そして、自分のお気に入りヒュッゲをお聞きしたときのこと。ゲストの方が、人とのつながりによる居心地の良さ、って大事なことなのに、今は全然ないことに気づきました、と言われました。 後のことも先のことも考えず、まずは目の前にいる人との会話を楽しむ。 わかってはいるのですが、これがなかなか難しい。 どうしても関わっている仕事のことを考え、自分の関心ある領域の発展について思いをめぐらし、

”幸せの国”デンマークのヒュッゲという言葉の魔法

今回は、”ヒュッゲ(Hygge)”という言葉について考えたいと思います。 ヒュッゲは翻訳できないデンマークの言葉、と言われています。確かに、直訳できる言葉は、日本語にも、英語にもないと思います。 デンマーク語でのヒュッゲという言葉、その使われ方を見ていきましょう。 ヒュッゲという言葉まず、ヒュッゲは名詞です。「人とのつながりから生まれる、ほっとする居心地の良さ・幸福感」を示しています。人によってヒュッゲを感じるシーンは様々かもしれませんが、この「心地よさ」というものを感じ

デンマークのヒュッゲを異文化の視点で見てみよう

デンマークの価値観”ヒュッゲ”について、デンマークという国の国民文化、という視点から読み解いていきたいと思います。ヒュッゲを作り出してきた文化的背景という一面を通して、理解を深めたいと思います。 私は、異なる文化環境において企業がどのように経営を行うべきか紐解いて考える、異文化理解についてのファシリテーターをしています。 自分自身のグローバルビジネスの経験として、14カ国から400人のメンバーが東京に集結した大規模プロジェクトや、アメリカやイギリス、インド、中国やブラジル

”幸せの国”デンマークのヒュッゲを味わう会、開催しました!

一緒に過ごす時間を作ろう、一緒に楽しもうとするのがデンマークの幸せの秘訣。ヒュッゲについて書き始めてから、あぁ、この気持ちを共有したくて書いているんだよな、としみじみ思っていました。 そんな思いが募って、先週「"幸せの国"デンマークのヒュッゲを味わう会」を開催しました! デンマークのオープンサンドを食べながら、心豊かなライフスタイルを一緒に考えてみよう、という会です。東銀座のオフィスにて、今回は参加者の方13名+お手伝いと私、全部で15名+お子様1名での会となりました。あ

北欧デンマーク 季節の幸せー夏のヒュッゲ

今回は、季節のヒュッゲを考えていきたいと思います。 ヒュッゲ、と聞いてよくイメージされるのは、キャンドルの灯り、暖かい暖炉のそばで、温かいコーヒー。外は寒いけど、暖かく心地よい家の中で、家族や友人と話したり、トランプしたり。 私が初めてデンマークに渡航したのは秋〜冬。 ビジネスデザインスクール カオスパイロット(KaosPilot)のコースを受けているとき、ノルウェー人やスウェーデン人のクラスメイトは、早く雪が降らないかな、クロスカントリースキーに家族で出かけるのが楽しみ

"幸せの国"デンマーク、ヒュッゲを見てみよう その2

今回も引き続き、デンマークに見られるいろんなヒュッゲのシーンを見ていきたいと思います。いろんなシーンから、どんな感じがするか、もう少しイメージを膨らませて、どんな要素があれば”ヒュッゲ"になるのか、読み解いていきたいと思います。 友人宅での休日: のんびりした過ごし方は、最高の味わいをくれる私がデンマークに惹かれて行き始めた当初、当然ですが、ほとんど知り合いがいませんでした。リーダーシップコースが終わって初めてデンマークに行くときに、コペンハーゲン郊外に住んでいる方を友人経

"世界一幸せな国" デンマークのヒュッゲを見てみよう

今回は、デンマークに見られるいろんなヒュッゲのシーンを見ていきたいと思います。いろんなシーンから、どんな感じがするか、もう少しイメージを膨らませて、どんな要素があれば”ヒュッゲ"になるのか、読み解いていきたいと思います。 アブサロンのコミュニティディナー: みんなで食べる、だから楽しくて幸せコペンハーゲンのコミュニティセンター、アブサロン(Absalon)ではみんなで食べるフェレスピースニン(Fællesspisning)を50kr(日本円で約813円、2019/6現在)と

"世界一幸せな国" デンマークの幸せ、ヒュッゲって何?

さっそく、世界幸福度ランキング上位3位内の常連であり、ここ10年で1位に4回も常にキープしているデンマークの大切な価値観、”ヒュッゲ”(HYGGE)をご紹介していきたいと思います。 "ヒュッゲ"とは「人とのつながりから生まれる、 ほっとする居心地の良さ・幸福感」 ヒュッゲは翻訳できないデンマーク語と言われています。日本人の感覚的には「ほっこりするような」「あったかくて嬉しい感じ」というのが近いと思います。とはいえ、知らない価値観を理解するって、難しいですよね。私も初めはな

"世界一幸せな国" デンマークで出会った、幸せの味

デンマークの「食」と「ライフスタイル」から学ぶ幸せな人生へのヒント はじめまして。そふえれな です。 フリーランスでファシリテーターやコンサルタントをしています。 異文化環境でのチームビルディングなど、チームでよりよい成果を出すための取り組みをサポートしています。 私はとある自動車メーカーでクルマを作っていました。ダイバーシティの観点を使って、新しい価値を商品として反映することをミッションとしていました。 その中で、一つの問題意識が生まれました。 「どうやったら、組織で