「ステージ3」
2週間ぶりの投稿となりました。この間、病理検査の結果が出そろいましたが、悪性リンパ腫の種類はまだ特定できていません。本日から短期間、改めて検体採取のために入院して、診断を確定させる作業を進めてもらいます。
とはいえ、現時点でまったく見当がついていないわけではなく、主治医からは「低悪性と高悪性の細胞が混ざっている可能性がある」との説明を受けました。病期(ステージ)についても、最初に病変が発見されたリンパ節以外のリンパ節にも小さな変化が認められたため、「Ⅲ期だろう」と判断されています。
今回の検査結果も含めて、約2週間後にはほぼ診断が確定する見込みです。それまで、もやもやした気分で過ごすのは間違いありません。というか、「高悪性」の細胞が混ざっているのは既定路線のような予感もします。想像で勝手な結論を導き出してはいけないと理解はしていますが、実践はなかなか難しいものですね。
病気になって実感しましたが、検査結果を待つ間は精神がすり減ります。現時点の病期も「Ⅳ期」ではありませんでしたが、いわゆる進行期には分類されるわけで、気落ちしています。約2週間後の結果説明が正直、怖い。今はまだ体調に大きな問題はないので、できることなら聞きたくないです。
ま、自分の体から逃げるわけにはいかないので、そうもいかないんですけど。今後、事態が改善しても、このような不安とはずっと付き合っていくしかないのでしょう。
どう対処すればいいのか。暫定的に以下のような結論にたどり着きました。いずれ、考えをもっと深掘りしていきたいと考えています。病室の消灯時間が近づいてきたので、今日はこの辺で。
・先のことを不安視しても仕方ないので、今日を生き抜くことに専念する。(明日は明日の風が吹くさ)
・生きるよりどころを常に思い返す。(妻子や両親ら家族)
・形だけで良いので、ポジティブな言葉を口にする。(いつも心に太陽を)
・人類とがんのつきあいは長く、同じような苦しみは既に誰かがどこかで経験しているはず。どう対応すればいいか、書籍や会話を通じて先人に学ぶ。(お勉強と取材を頑張る)
【備忘録】
・前回の投稿以降の2週間で読んだ書籍
▶アルフォンス・デーケン、2018年、「より良き死のために 『死への準備教育』創始者が伝えたいこと」、ダイヤモンド社
▶関本剛、2020年、「がんになった緩和ケア医が語る『残り2年』の生き方、考え方」、宝島社
▶大橋洋平、2019年、「緩和ケア医が、がんになって」、双葉社
▶押川勝太郎、2019年、「新訂版 孤独を克服するがん治療 患者と家族のための心の処方箋」、星雲社
▶マンガ「魁!男塾」1~10巻
・この2週間で見た映画
▶「デッド・ドント・ダイ」(ジム・ジャームッシュ監督がゾンビを題材にメガホンを取ったユルい映画。ビル・マーレイとアダム・ドライバーらに加えて、お約束のトム・ウェィツとキャストは申し分なかったが、やっぱりジャームッシュはダウン・バイ・ローとかナイト・オン・ザ・プラネットとかのテイストの作品が好きだな、と感じました。ストーリーが変な展開をする場面もありましたが、面白くなくはなかったです)