格好の読書時間

 こんにちは。ルネッサンスです。病状によると思いますが、入院中は格好の読書時間が確保できますよね。以下は今回の入院で、私が読んだ本です。備忘録を兼ねて。(順不同)

▶アルフォンス・デーケン、1996年、「死とどう向き合うか」、日本放送出版協会
▶伊坂幸太郎、2022年、「マイクロスパイ・アンサンブル」、幻冬舎
▶近藤史恵・加納朋子・矢崎存美・大崎梢・宮部みゆき(ハートフル・ミステリー傑作選)、2019年、「あなたに謎と幸福を」、PHP文芸文庫
▶「ブルータス2022年11月1日号」、マガジンハウス
▶志賀信夫、2022年、「貧困理論入門~連帯による自由の平等」、堀之内出版

<以下はKindle>
▶伊坂幸太郎、2020年、「逆ソクラテス」、集英社
▶伊坂幸太郎、2017年、「アイネクライネナハトムジーク」、幻冬舎
▶清水研、「もしも一年後、この世にいないとしたら。」、文響社

 ちなみに、悪性リンパ腫の疑いで入院している最中に「死とどう向き合うか」なんて縁起でもないタイトルの本を読むのもどうかと自分でも思いましたが、これから起こるかもしれない事態を想定し、備えを固めるという意味ではとても意義ある選択だったと思います。すごく大ざっぱですが、どんな状態にあっても豊かな「生」をとことんまで追求しよう、という内容。病気の有無にかかわらず、多くの人に読んでほしい名著だと思います。

 それはそれとして。私は、書物は手に取って読むのが好きなタイプなので、自宅からは「死とどう向き合うか」を含む2冊だけ病室に持ち込みました(文庫本や雑誌は入院後に院内のコンビニ店で購入)。しかし、すぐに読み切ってしまい、手持ちぶさたになってしまいました。こんな時、スマホ版Kindleは本当に便利でした。ベッドにいながらにして、古今東西の書き手の魂がこもった本にいつでも触れられるのですから。この時代に生まれたからこその恩恵をありがたく受け取りました。スマホだと画面が小さくて目が疲れるし、スマホを持つ腕も疲れるという難点がありますが、今後もお世話になると思い、読み放題コースのトライアルを始めています。
 
 読書だけでなく、音楽鑑賞も好きなので、スマホに本や楽曲をダウンロードする際には、病室のWi―Fi(有料)を使いました。元フジテレビアナウンサーの笠井信輔さんが以前、新型コロナウイルス禍で悪性リンパ腫を患って入院したご自身の経験に基づき、病室へのWi―Fi普及を呼びかける活動を繰り広げていましたが、その効果が私の入院先にも及んでいたのかもしれません。笠井さんはじめ、活動に携わった皆様、ありがとうございまーす!( ^_^)

※2022年10月26日午後、追記
 そう言えば、入院期間中はプライムビデオやネットフリックスで映画なども観賞しましたので、以下も備忘録として。

▶「ミュンヘン」(イスラエルの諜報機関モサドによるパレスチナのテロリストへの報復作戦の話。スピルバーグが手がけただけに面白いけど長い。もう少しコンパクトにまとめられたような…)
▶「天使のくれた時間」(ニコラス・ケイジとティア・レオーニが出演。ハートフルな恋愛モノ。泣けた)
▶米テレビドラマ「フレンズ」シーズン1の第1~8話(不朽のコメディ。見始めたら止まらない)
▶「新感染~ファイナル・エクスプレス」(新幹線を舞台にした韓国のゾンビ映画。細かいことはさておき、息をつかせぬ展開で面白かった)
▶「ゴーストバスターズ/アフターライフ」(言わずと知れたアレの続編。ちょっとベタな感じだったけど、エンドロール含むラストまで楽しめた)

 上記のほか、「秘密結社鷹の爪 THE MOVIE~総統は二度死ぬ」(クリエイターの才能に目を見張ってしまう)や「素晴らしき哉、人生!」(古典的名作)、「スキャナーズ」(デビッド・クローネンバーグの代表作の一つ)もそれぞれ途中まで見ました。

※2022年10月27日朝、さらに追記
 うっかり忘れてました。動画でもう一点追加。

▶「エイサーどんどん」(沖縄全島エイサーまつり65周年記念特別動画。空手の先生に勧められた。関係者の地元に対する愛情が伝わってくる)

※2022年10月29日朝、さらに、さらに追記
 他にも入院中に鑑賞していた作品がありました。プライムビデオの履歴を眺めていて、思い出しました。こんなにあったんか、と。記憶力が低下してんのか、と。眠れぬ夜にはいいと思いますが、あまりたくさん見るのも考えものですねぇ…。

▶「ブレードランナー2049」(ハリソン・フォードの名作の続編。初演当時の世界観をうまく残していた。ライアン・ゴズリングの演技も光った)
▶「プレステージ」(近年では傑出した映画監督クリストファー・ノーランの作品。豪華キャストと合わせて事前の期待値が高かったからか、「もう一歩」という感想。奇をてらいすぎたか)
▶「狼/男たちの挽歌・最終章」(チョウ・ユンファ主演。随分と久しぶりに見たけど、物語がしっかりしているから見飽きない)
▶「ドライブ・マイ・カー」(村上春樹の原作を読んではいたけど、内容を覚えていなかったので見てみた。西島秀俊らが名演。世界的な評価を得た理由が分かる。病床で見るには少し長い。ロケ地の広島の風景や挿入曲がとても良かった)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?