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3.ジョージア 2022 / Day3: Ktsia-Tabatskuri Protected Area (37.9km)



3日目、相変わらず天気が良くない。


レースの支度をしていると、あれ?またイロキ君がレースディレクターのジーナと真剣な表情で話してるわ。遠目から見ると、チャイニーズマフ●アが恫●しているようにも見えなくもない….(笑)


イロキ君は私が今から12年位前にランニングを始めるきっかけを作った人で、2019年のサハラマラソンで一緒に走っている。

Photo Credit: Racing The Planet
こんな感じで今日もレースディレクターと話している。
これは2日目の朝の様子


「何話してたん?」と聞いてみると、

昨日、トップ選手達がコースを見失うっていうことが起きていたらしく、原因は村の子供達がピンクフラグを抜いたかららしい。レース初日の件といい、こういうのはある程度予測できることではないかと、色々と「提案」をしていたとのことだ。



8時スタート、また辺りは濃い霧で覆われている。

Photo Credit: Racing The Planet
手前の選手はテントメイトのザンビア人



初日からずっとレインウェアが手放せない状態だ。

Photo Credit: Racing The Planet
Photo Credit: Racing The Planet


舗装されていない赤茶けた道をひたすら進む。



森に入った。

Photo Credit: Racing The Planet
今日もジミーが背後に


濃い霧が晴れ、雲の隙間から太陽が覗き、気温が上昇し始めた。来ているレインジャケットとパンツが邪魔だな。CP1に着いたら脱ぐか。

今日もまた背後にピッタリと香港系南アフリカ人選手がくっついてくる。
「抜いていいよ」と言うと、
「いや、君のペースがちょうどいいからこのままついて行きたい。君は僕のペーサーだ。」と言う。


ビデオジャーナリストのマイケルと遭遇する。

歩きながらでいいってことでインタビューを受けた。(無事に採用された)



いい天気になりました!

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予定通り、CP1で着ていたレインウェア、パンツを脱いでザックにしまいこみ、CP2に向かって出発する。



森を抜けると、緩やかな上り基調となる。

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いや、結構登ってきたな。
私の後にピッタリくっついて歩いていた南アフリカ人選手は登りが苦手なのか、いつの間にかいなくなっていた。

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草原と山の美しい緑に癒されながら、テクテクと山道で歩みを進めていく。


CP2を抜けると、今度は降り基調となる。

私の前をシンガポール在住のカナダ人選手が片足をびっこひきながら、片手でストックをつきながら歩いている。レース中に足を痛めてしまったのかな。

彼に少し声をかけて、早歩きで追い越す。
すると、彼が小走りで、私を抜いていき、私の数十m前で再び歩き始める。
そして、また早歩きの私が追いつく。
すると、彼が小走りで、私を抜いていき、私の数十m前で再び歩き始める。
そして、また早歩きの私が追いつく。
すると、彼が小走りで、私を抜いていき、私の数十m前で再び歩き始める。


ってことを何回か繰り返す。

って、な、なんなの??
私をスイーパーかなんかと勘違いしてる?私に抜かれたら終わりくらいに思われているのかしら??なんかメラメラと闘争心が、、。


数十メートル先にCP3が見えてきた。
もう面倒臭いから彼を走って抜いていくことにした。すると、彼がペースを上げて走って追いかけてきた。


えー、まじでなんなん??
で、ペースアップした彼が先にCP3に着いた。ま、負けた…って、CP3でお互い顔を見合わせて大爆笑だ。


このCP3へのラストスプリントで更に足の具合が悪化したのか、CP3を抜けてからは彼の姿を見ることはなかった。


ゴールまでの残り6kmは、草原の中を一人旅だ。

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いやあ、メルヘンの世界ですなあ。


ゴール手前3kmくらいのところで、前方を日本人選手のSくんがゆっくり歩いているではないか。後から早歩きで近づいて声をかけたら、えらい驚かれた。
「僕、ビビリなんで。」と。
うっ、なんかすみませんでした。


ゴールは草原の中の村のサッカー場みたいな場所だった。

Photo Credit: Racing The Planet



近くの村の子供達がやってきて、ハイタッチしてきたり、キャッキャと賑やかだ。
しかし、サッカー場の片隅に穴掘ってトイレ作ってるけど、これ大丈夫なん?


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●第3ステージ
[開催]2022年6月21日(火)
[距離]37.9km
[スタート] 現地時間 8:00

ガーミンの記録
天気が良くなって良かった。


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