見出し画像

[プレスリリース風] Renaさん、世界で最も過酷なマラソン、サハラマラソン10回目の挑戦へ!(その1)


7日間の衣食住を自ら背負って走る世界で最も過酷なマラソン、サハラマラソン(Marathon Des Sables) が、2023年4月21日~5月1日の日程(6ステージ/7日間)で、北アフリカ・モロッコ南部のサハラ砂漠で開催されます。

今年で37回目の開催となる本大会には世界中から約1,200名が参加し、その内、日本からの参加者は36名です。

2013年(第28回大会)に初めて出場し、サハラマラソンの魅力に取り憑かれて以来、毎年サハラ砂漠に通い続けているRenaさんは今年で10回目の出場となります。毎回サハラ砂漠の絶景を堪能したいと順位を狙うことなく、ゆっくり味わうように歩いているRenaさんですが、今回は上位半分以上の成績を狙います。



以下、Renaさんとの一問一答。

ー今年で10回目!?
はい、10年前に初めてサハラマラソンに参加した時には、まさか毎年サハラ砂漠に通うようになるとは思ってもみませんでした。

ーそりゃそうでしょうね。でもなぜサハラマラソンに参加しようと?
完全にノリでした。
確か、2011年秋頃にツイッターでサハラマラソンに関するツイートを見かけて、気になってググってみたら、こんなやばい大会、、。で、そのことをツイートしてみたら、フォロワーからの反応があったので、じゃあまあネタ的に行ってみるかと。

ーそもそも走っていたんですか?
2010年夏にひょんなことから毎週土曜日の早朝に皇居を走るってことになりまして、その仲間たちとハーフマラソン出たりして、2011年5月には福島で初フルマラソンデビューしてました。ただ、オチとしてはその初レースは3kmくらい距離が足りなかったと数年後に判明しましたが(笑)その後、富士五湖ウルトラで73kmを関門ぎりぎりで完走しました。

ー初めてのサハラマラソンはどうでしたか?
文字通りボロボロでした。
当時はサハラマラソンに関する情報が少なくて、自分の周りにはサハラマラソン経験者が全くいなくて、手探りの状態で準備を進めていました。なので、リュックや靴選び、全てにおいて失敗して、初日から足にマメを作ってしまいました。

マメが両足に十数箇所できる、足がむくむ、靴が入らない、歩くのも大変で、痛み止めがなかったら完走できていなかったかもしれません。

初めてのサハラマラソンで完走はしたが足がボロボロ


ーでも完走したんですよね。それなのになぜ翌年参加しようと思ったんですか?
なんか納得いかない、と。
サハラマラソンに出てどんな感じか分かったし、今度はきちんと準備すれば、自分が納得できるような走り(というか歩き?)ができるのではないかと思い、フィニッシュした後はもう翌年のことを考えていました。


ーで、翌年、2014年(第29回大会)も出場したんですよね。どうでしたか?
いやあ、ダメでした(笑)
その年はめちゃくちゃ暑かった年で、しかも無風だったんですよね。これは辛かったです。今まで出場した中で2番目に暑かった年じゃないかなと私的には思っているんですが、ある日、大きく体調を崩しまして、もうこれリタイアかもって思いましたね。コース上の車両にいたドクターに診てもらったら、低血糖状態になっているのではないかと言われました。ジェルとか甘いものを食べて、車両の日陰を借りてしばらく休んだら気分が良くなったので、なんとかコースに戻れました。


ーじゃあ、また納得行かなかったから、翌年、2015年(第30回大会)も出場したってことですか?
いえ、その年から大会カメラマンがレース中に撮影した写真を販売するようになってまして、買わなかったんですけど、その写真(ロゴ入り)をダウンロードして、Facebookに上げたら、それを見た友人が「サハマラソンに出る!」って、なので一緒に行くことになりました。

その29回大会の写真


で、気がついたら、あれよあれよという間に、ワイン飲みながらフルマラソン走るメドックマラソン仲間が5人集まってきまして、じゃあチームで出よう、チーム優勝は厳しいかもしれないので、アジアチャンピョン目指そうぜって(笑)

いやあ、なんか個性際立つ5人が集まってほんと楽しかったですね、この年は。それに、自分でも納得のいく走り(歩き?)ができたので大満足でした。あ、チーム戦ではアジアチャンピョンにはなれませんでした。香港のチームに負けました。まあ、どうでもいいですけど(笑)


ーじゃあ、納得行ったんだから、もう翌年、2016年(第31回大会)は出なくていいかなってなりますよね?
はい、そうなんですけども、30回大会(2015年)に出場した仲間たちが「5年後の35回大会にまた来よう。同窓会やろう。」みたいな話をしてまして、その時に、誰かが「Renaさんはその時まで出続けるんだよ。」って言ったんですよね。

その人の何気に言った一言がずっと頭に残っていて、出続けなきゃと思ったと同時に、その頃になるとサハラマラソンの大会関係者、何度も出場する選手とかお友達が増えてきちゃって、また彼らに会いたいな、また彼らとサハラ砂漠で一緒に時間を共有したいなと思うようになってきたんですよねえ、、。


ーじゃあ、それ以降はサハラ砂漠に仲間たちに会いに帰っているみたいな感じ?
はい。
もちろん、サハラ砂漠も好きですよ。何度見てもあの雄大な景色は飽きることはありません。毎年、さまざまな顔を見せてくれますから。でも、サハラマラソンが開催されていない時に「サハラ砂漠に行く?」って聞かれたら、「うーん、いいかな。」って答えると思います。(笑)

毎年、春になるとサハラ砂漠に1つの移動式の大きな村ができる。その村に集まってくる仲間たちに会いに帰っている感じです。


(その2へ続く)


ーーーーーーーーーーー

■サハラマラソン概要
Atlantide Organisation Internationale(アトランティッド オーガニザシヨン アンテルナショナル)が主催する北アフリカ・モロッコ南部のサハラ砂漠を、衣食住すべて背負い、7⽇間かけて約250km⾛るマラソン⼤会で、世界⼀過酷なマラソンの1つとも⾔われています。

主催者のパトリック・バウアーが1984年に衣食住を背負い、12日間で350kmサハラ砂漠を歩いた経験を共有したいという思いから1986年に初開催されました。


サポートして頂けると単純なのでものすごく喜びます。サハラ砂漠の子供達のために使います。