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1.アタカマクロッシング 2022 / Day1: Navigation By Rock (35.4km)


さ、寒い。
アタカマ砂漠は朝の冷え込みがキツいと過去参加者から聞いてはいたが、これほどだとは思ってもみなかった。

「レースは8時スタートだから、これから逆算して明日は6時起きだね。」
と、昨晩テントメイトと話していたのだが、6時はまだ日が昇っておらず暗かった。しかも、寒い。なかなかシュラフから出ることができないのだ。


とはいえ、朝ご飯食べて、レースの準備をしなくてはならない。意を決して、シュラフを剥ぎ取り、アルファ米などの朝ご飯やフォークを入れた袋を持って、テントの外に出る。


既に火の周りに集まっている人達のヘッドライトの光がちらほら見える。お湯をもらい、火の周りで空いているスポットを見つけ、朝ご飯を頂く。日が昇ってしまえば、気温も上昇するだろうと思っていたのだが、そうではないらしい。

キャンプ地がちょうど岩場の影になってしまっていて、なかなか気温が上昇せず、スタート直前までダウンジャケットが脱げず、火のそばから離れられないのだ。

Photo Credit: Racing The Planet
朝はとにかく冷え込むので火から離れられない


スタート5分前、名残惜しいが火のそばから離れてスタートラインへ向かう。

Photo Credit: Racing The Planet

スタート前の状況をビデオ撮影してみた。



8時ちょうどにスタートで、いきなり石ゴロゴロの急坂下りである。

Photo Credit: Racing The Planet

スタート直後に足を捻って、捻挫なんかしちゃったらたまったものではない。選手が団子状態になりながらも、慎重に下る。下り終わったところで、初日ってこともあって、ちょいテンションが上がっているのか走っちゃった。

でも、数キロで早歩きに変えたので、どんどん抜かれていって、日本人選手の最後尾となってしまったが、そこは気にしない。皆さん、ガチめのランナーなんで。


と、途中で日本人選手Gさんを捉え、走って追いつこうとしたら、彼の目の前で思いっきりつまづいて転んでしまった。このレースのために購入したランニングタイツが破けて、膝に擦り傷作ってしまった。おまけに手の甲にも擦り傷を作ってしまい、ジンジンと痛い。

あー、いきなりやっちまった感。
まあ、足捻ったり、骨折したわけではなく、レース続行に問題ないのでよしとしよう。アタカマ砂漠は足を捻りやすいと聞いていて慎重に行こうと思っていた矢先にこれかいな(笑)


渇いた大地、砂漠にやってきたのは、5月のナミブ砂漠以来なので、こういう景色を目の当たりにすると、気持ちが高まってしまう。

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毎年通っているサハラ砂漠を彷彿させるような光景だが、高度が高いところ(この日は3,200mから2,500mまで下がる)にいるので空が真っ青で美しい。



歩いていて楽しくて、やっぱり私は砂漠が好きなんだなあと実感する。

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ゴールまであと4kmってところで、再びビデオ撮影しながら歩く。


とにかくずっと圧巻の眺め。

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最後も足元ちょっと気をつけなさい的な下り坂からのゴールだった。

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いやぁ〜、楽しかった。



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●第1ステージ
[開催]2022年9月25日(日)
[距離]35.4km
[スタート] 現地時間 8:00

ガーミンの記録
これよ、これ、乾き切った大地


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