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子どもの力を信じる

先週の金曜は、園に通う4歳息子の個人懇談でした。

懇談で先生からいただいた言葉により、息子の今までが走馬灯のように駆け巡り、思わず涙しました。

子どもとの思い出として記録に残したい大事なエピソードなので、わたくしごとですが、よければお付き合いください。

わたしの想い

まずここで、子どもに対するわたしの想いを先に綴らせてください。

わたしが子どもと過ごす日々の中で大事にしていることは「何をやるか」ではなく「何をやらないか」ということです。

具体的にいうと、子どもには持って生まれたもの(個性)があると考えているので、その個性を潰さないように気をつけています。

もっといえば、子どもの選択を尊重する、できないことや手助けが必要なこと以外は任せています。

細かいところで言えば、小さな頃から子どもが着る服や持ち物は自分で選択させる、こぼすかもと思っていてもお茶を自分で注ぎたいと言われれば見守るなどです。

一方、レッテルを貼らないことも意識しています。

例えば「この子はこういう子だ」と決めつけず、まっさらな状態で見ること、思い込みで判断しないということです。

この2つの方針の狙いは「自分は自分でいいんだ、ありのままで愛される存在なんだ」と認識してもらうこと「自分で失敗に気づき、自分で訂正する力を養う」ことです。

以上の2点を軸に子どもと過ごしていることが、今回の懇談の涙につながるので、いきなり方針を語らせてもらいました(笑)。

懇談での話

懇談では、たくさんの言葉をいただきましたが、特に印象的に残っている言葉が3つあります。

  • お手伝いやお当番に意欲的に参加している

  • ネガティブな言葉をポジティブに変換している

  • 自分の中に目標があって、その目標を達成しようと努力している

一見、普通の褒め言葉のように感じるかもしれません。
しかし、この3つはすべて前向きで積極的な行動で、1年前には見られなかった姿なのです。

どこか自信がなさげと言われた1年前

時はさかのぼり1年前、園での懇談で「できるのにどこか自信がなさげなんですよね」と言われました。
わたしもずっと同じように思っていたので、わたしの関わりのせいかな、わたしが自信を与えられてないのかなと悩んだこともありました。

具体的なエピソードは思い浮かびませんが、行動というよりも表情や言動に「自信のなさ」が表れていたように記憶しています。

1年前は「できるのにどこか自信なさげ」な姿を見せていた息子が、1年で「前向きで積極的」な姿を見せているなんて。

息子がこんな姿を見せるようになったのは、少しずつ自分に自信が持てるようになったからだと思えたことが、涙の理由でした。

これまでの息子

数ヶ月前まで息子は「1度やってできなければもうやらない」「理想が高く、完璧にできなければ自分はできないと思ってしまう」ことが多々ありました。

例えば塗り絵。

塗り絵は少しはみ出すともう嫌なのでやらない、でもできるようになりたいから毎日取り出してはみる、でもまたはみ出したらやめるを繰り返していました。

また、失敗する姿を人に見られたくないのか、失敗しそうになったらやめるときもあり、いつもどこか自信がなさそうでした。

自信がついたきっかけ

そんな息子は、2歳の頃から「リボン結び」に挑戦し続けていました。
親の靴紐を何度も結びたがっていたので、リボン結びの練習ができる板を作り棚に置いておいたところ、自ら毎日のように挑戦していたのです。

しかし、何度やってもできません。

わたしは「教えて」とか「やってみて」と言われたときはゆっくりやってみせましたが、基本的には何も言わずに見守っていました。

リボン結びができるようになりたいだけでなく、形にもこだわりがあったようで、家中のあらゆる紐をみつけて理想の形に向かって練習していたのです。

できるようになったのは3歳後半の頃、わたしのパーカーの紐で練習していたときでした。

「できた」と見上げた瞬間の、達成感に満ち溢れた嬉しそうな息子の顔は、いまでも忘れられません。

「自分がやりたいことを自分の力でやった、しかも何度も何度も練習を繰り返して、理想の形まで作れた」のです。

その頃から少しずつ自信を持つ姿が見られるようになり、最初はできないことでも、諦めずに繰り返して挑戦するようになりました。

きっとこれだけではなく、園でも別のことに挑戦していたんだろうし、いくつかの自信が重なって今に至るのだろうと思います。

子どもは「自己成長」するといいますが、まさに今そのときなのだなと感動し、涙してしまいました。

子どもの成長を見守る

子どもの人生はまだまだこれからで、この先も、親として悩むことは無限にあると思います。

しかし、子どもには自分で自分を成長させる力があるので、親は見守ることや信じることが仕事だとも思うのです。

自信をもつということは、ありのままの自分が好きなことにもつながると思うので、自分は自分でいいんだと思ってくれているといいなと願っています。

親には何もできないから悩む必要もなし!子どもを信じて見守ろう!と、改めて思えたエピソードでした。

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