見出し画像

入院のおはなし① - こどもの精神科


初夏から夏になりかけ、麦わら帽子なんてつけたことないが、マリーゴールドに似せられないか模索してる私は変わりなくマイペースに生きているが気温が迷子で体調(コンディション)も迷子だ、しかし夏はいつからなのだろう


そのことはさておき、これから小出しにしていく予定で精神科の入院について書き出していこうと思う

私は中学2年の児童精神科初診から約半年後の中学3年生から精神科の入退院を繰り返している。現在進行系で。そして基本は

『 任意入院 』

に関しては状況や希死念慮の有無で医療保護になるときもあるが、目的は一貫して

『 レスパイト(休息)入院 』

でやっている


今回は児童精神科病棟に入院したときの話をしたい





1・入院前の病棟見学


私の通院先の病院には言わば「児童精神科病棟」。病棟が開設されて5年も経っていなかった当時は小学生から高校生(場合によっては20歳未満)が児童精神科の扱いになっていて年下は小学生、一番年上で18歳くらいだった

症状も約半年の通院でも変わらなかった。当時は精神科にそこまで詳しくなく任意入院という入院形態も知らなかったので、2014年、中学3年の5月上旬の外来診察に

「入院したいと思って入院できるものなんですか?」

と質問してみた

「任意入院っていう自分の意思で入院はできます。彩璃さんも外の生活も頑張りすぎちゃって、疲れちゃったでしょう?休みたい?お母さんにもこのあとお伝えしてみるけれど、一緒に病棟見てみる?見学できるよ?」

と主治医が病棟見学の提案をして母に話を通し、病棟に連絡をして

「病棟のスタッフもOKしてくれたから見学行こうか」

と案内され、外来と別棟に案内された。エレベーターホールからすぐの所にカードもしくは指定されている鍵で解錠できるドア。白いフレームでガラスの病棟の出入り口、思ったほどの閉鎖感も独房感もなく、その脇には掲示板で病棟の新聞やイベント、面会などの連絡事項が張り出されていた

診察時間は毎回学校終わりなので16時過ぎで開放病棟以外は散歩には出れず、児童病棟ではゲームの時間があったようで、みんながゲームに熱中していた
すると、女の子がトコトコ駆け寄り声をかけてきたのだがどうやら主治医が同じでそつなくゲームに感心を逸されていた数年後入院が被り再会し、今でも仲良くしている子だ。当時は小学5年。サバサバしているけれど愛嬌と人懐っこさがあった印象

2・任意入院という選択肢

悩んだ末に任意入院にすることにした。PSWと母が相談し入院日が決まっていた。なぜかその日が入院日決める日と勘違いしていた私は、入院日当日に自宅でパニックを起こした。あれはほんとうに忘れない、2014.5.20の朝だった。通院後に学校や塾にも行けると勘違いしていたので、行けないショックと、自分の中での予定外のことであれは今思えば自閉症的パニックだった、と思う

3・入院してから - 学校

5月の下旬に入院したのだが、予定は2ヶ月。そして当時は父親と上手くいかなかった外の世界の、現実から、目を背けたくなっていた。そして入院期間がのびていった。義務教育と受験生故に
【   院内学級に転籍しないか? 】
と主治医と病棟の精神保健福祉士(以後:PSW)から折り入った提案
中学校は大好きだった、なかなか通えずとも私の中では " 転校(転籍) "  など考えていなかったのでどうにか
『転籍しない方法ないですか?』
と言ったところ、主治医とPSWは
『定期的に病院から通院すること、もしくは副籍として中学に学籍は残しておき、勉強は院内学級で行う』
ということだった。私の意思は『病院から通学』で伝えたところ許可は降りたが『病院から通学を許可をして学校側の別室登校の許可も出たので別室登校。それでも欠席が続き行けなくなることが長期間続くのならば副籍にして勉強は院内学級にすること』方針になる
時々病院から通学し、意地でも学籍をそのままで卒業まで貫いた


4・特室と呼ばれた部屋

入院してナースステーション奥に洗面があった、そして手前のドアの窓にカーテン。人がいた。手を振っていたりすると看護師に注意受ける。謎だったのだが

『 あの奥のエリアは特室だよっ! 』

とあの子が言っていた。児童病棟で"特室"と呼ばれている部屋は特室と言っても "  特別室 " ではなかった。のちに入院繰り返していくうちに知った、いわゆる観察や隔離などの行動制限が必要な患者のための⦅保護室⦆だった。入院中盤にはイライラや衝動が抑えきれず不穏になり保護室に入室・隔離対応されることもあった


5・病棟レクリエーション

児童精神科だけあり、コロナなどもなかった当時は病棟内のレクリエーションは充実していた記憶。日常的なレク病棟OTで体育館でスポーツレク・各自参加自由の学習プリントや手先を使う物作りOTや中学生のみ参加できるレクが定期的に開催される。外でのアウトドア的レクの際は各々担当看護師と目標決めを行い、BBQや動物園、登山などがあったり。あとは現在はコロナ禍で開催不可なのだが病院の祭りで模擬店や演舞があったり、クリスマス会、卒業お祝い会もあった。病棟内においてある卓球やゲーム機で外出泊で患者が少ない週末は看護師も一緒に卓球やゲーム大会をしたこともあったり、クリスマス会は患者の女子メンバーでケーキつくりをした。私は果物の好き嫌いが割とあり、生クリームも苦手だったのでほとんどケーキは食べなかった、けれど楽しかった思い出



児童病棟の思い出でした。

また過去の入院の振り返りもしていこうかな…


イロイロあるよネ!



2022/06/26  BY。いろどり