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社労士試験 インプット用教材を複数準備してはいけない理由

こんにちは!れんです。
今回はインプット用の教材についての内容です。基本テキストなどと呼ばれ、まずはこれに目を通すところから始めてみる人も多いのではないでしょうか。

皆様インプット教材はどのように選びましたか?スクールから配布された、市販のものを買った、そのような理由で1冊はお持ちなのではないでしょうか。

インプットテキスト・アウトプット用問題集・過去問題集の3つが社労士試験マストバイ、いわば3種の神器であると私は思っています。もしどうしても時間的経済的制約があって教材を絞るのであれば、この3つを最低限そろえた方がいいでしょう。

インプット教材の前提知識

この中のインプット用教材は、スクールであればスクールオリジナルの、市販であれば数多く出版されている中から選んで準備するわけです。ただし、社労士の試験は該当法律全部が出題範囲であり、全ての条文を抑えようとするとページ数が膨大になりすぎて、試験対策としてはとても学習をしきれません。

そこで各教材、出版社が重要だと思う条文がピックアップされて掲載されます
すると必然的にこっちのテキストには載っている条文があっちのテキストには載っていない、こういった現象が起こるわけです。

そうすると、載っていない条文があることへの不安感から、複数のインプット教材を準備して複数の教材で学習をしたくなる方もいらっしゃるかもしれません。過去問を進めているとテキストのどこにも載っていない問題が平気で出題されてきますので、いろいろ手を出したくなる気持ちがわいてくるかもしれません。

結論から申し上げると、上記のような方法は合格への遠回りとなりますので万人にはお勧めできません。合格への遠回りとなる理由は2つあります。

一つは、記憶定着の観点です。
問題を解いてインプット用教材に立ち戻る、その繰り返しで記憶が定着していきます。
振り返って記憶定着を図る際、記憶のきっかけになるのは条文だけではありません。

「ああ、この文言はテキストの左下の方にあったなあ」「この条文では確かこのワードが太文字・赤字になっていた気がする」。
このように条文そのものを覚える以外にも記憶の引っ掛かりは沢山あります

自分自身、本試験で記憶の定着が怪しい条文が出題されたとき、「確かこの条文はテキストのこの近くにあって…こう書いてあった気がする」と正解を手繰り寄せた経験があります。

社労士試験では、内容の理解だけではなく単純な暗記を求められることも多い試験ですので、少しでも記憶に定着されるための梯子はわざわざ自分から外してはいけません。

もう一つは時間効率の観点です。

複数のテキストを調べると、調べるだけで時間がかかってしまいます。
社労士試験の合格には約1000時間必要だと言われています。これはあくまで全体の目安ですが、1000時間という時間は、そう簡単に作れるものではありません。

広く薄く、何度も知識を塗り重ねていく。これが社労士試験突破の王道ですが、仮にい問を調べるのに2冊のインプット教材を調べて2倍の時間がかかるのなら、その時間分だけ他の問題を抑えた方が点数に結び付きやすくなります。

特に初学者の方は基礎知識がほぼない状態からのスタートになりますので、重要問題を抑えるにも時間がかかると思います。時間効率は学習に欠かせない要素であるため、調べる時間は最小限にし、広く学習を進める方がいいと思います。

インプット用教材は決めた一冊を信じ切る

以上、記憶の観点と時間の観点、いずれの観点からもインプット用教材を絞るべき理由を紹介しました。
もし複数年受験者の中で何度受けても1点に泣き、どうしても細かい知識まで抑えておきたい、そういった要望のある方がいれば複数のインプット教材を抑えるのも選択肢になってくるかもしれません。

しかし、社労士試験については原則難問をバッサリ捨ててしまって構わない試験です。テキストに載っていない≒難問、こう考えてしまってもいいのではないか、と私は考えます。

テキストは受験生を受からせるように各社知恵を絞って作られています。
今持っているテキストに載っていないものは本試験には不要。
合格を目指す上ではそういった割り切りも必要になってくるでしょう。

Twitter:@ren_sharoushi

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