天気の子について

『天気の子』について、できるだけネタバレ無しで感想を書こうと思う。
私はこの映画を、帆高と陽菜が自分で選択し、2人にとってのささやかな光を見つけるまでを描いた物語だと感じた。
パンフレットにも「運命に翻弄される少年と少女が自らの生き方を選択するストーリー」と書かれている。
世の中にはままならない事柄があまりにも多すぎるし、自分達がこの先のどうなるかも全くわからない。自分が選んだ事が物事を更に悪くする事もある。それでも2人は自分で選んでいく。
そして、選択を重ねていった先に、帆高と陽菜は「大丈夫」だと思える瞬間を手に入れる。
帆高が「神様、お願いです。これ以上僕たちに何も足さず、僕たちから何も引かないでください」とモノローグで語るシーンがある。これはきっと帆高にとっては切実な祈りであり、自分達ではどうにもできない事柄に対する精一杯の抵抗でもあるのだろう。

あと、新海誠監督の話は「あなたに会いたい」話が多いね。

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