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電子書籍と紙の本のお話。

この情報社会、ネット社会の中で紙媒体を本を好んで読んでる人はどのくらいいるでしょうか。

先日、Twitterで若者の小説離れについての呟きを見かけました。読み方が分からない、読み方さえ分かれば自分でも読めるのではないか、こういう考えを持つ若者がとても多いそうです。
その呟きを見て、紙の本の良さって絶対あるのになぁ、と漠然と思いつつ、本から離れてしまっているそのことに驚きました。
今は情報社会。電子化された電子書籍の方が読みやすいのでしょうか。
紙の本、電子書籍、どちらも書籍のいう括りは同じ。では何が違うのか。まずはそれぞれの媒体のメリットデメリットを私なりに挙げてみたいと思います。

紙媒体の本

メリット

紙媒体のメリットは本を読んでいるという状態そのものを視覚的に感じられることでしょうか。傍からみても、内容は分からないけれど本を読んでいるんだなと分かります。
栞を挟みながら読めば途中で中断することになっても続きがすぐに読みやすいこと、また何か伏線を張りながら展開されている物語でもパラパラっとページを戻すだけで振り返りがしやすいこと。何より記憶に残りやすいと思います。
期間限定盤の表紙だったり、帯のコメントや裏表紙のあらすじがパッと見やすいところも紙媒体の本の良い所です。お気に入りのブックカバーを買えば、より本を読むことも楽しくなります。

デメリット

デメリットは一度に何冊も持っていくと嵩張ったり荷物が重くなってしまうことです。また文庫本サイズだけではなく単行本サイズの本もあります。単行本は分厚く、そして重くなります。紙媒体の本を敬遠してしまう多くの理由はこの部分では無いでしょうか。

電子書籍

メリット

一口に本を読むといっても昔の紙媒体の本だけと違い、今は電子書籍というものがありスマホなどの電子端末を用いて読める時代になっています。
電子書籍の最大のメリットは登録ひとつで一度に何冊もの本を持ち歩ける部分です。どんなに分厚い本でもスマホさえあれば読めます。また家に本を置いてきてしまうという心配はほぼ皆無です。読みたかったのにカバンが昨日と違うから忘れてきてしまった……!!! という悩みからは解消されます。

デメリット

スマホなどの電子端末を使って読んでいるため、目の疲労を感じるところかなと思います。ただ今の時代スマホを少し使ったくらいで目の疲れなんてほとんど感じないよ、という人がほとんどかもしれません。
アプリやSNSの通知などが多く来る人は、その度に読書を邪魔される可能性があります。しかしこれに関しては通知をオフにしたり、通知の出し方を変更するだけで解決が簡単に出来てしまいます。

では電子書籍にはデメリットはないのでしょうか。

若者の小説離れ、絵本という導入剤

小説離れの原因とは??

冒頭でも書いたように、若い人たちの中での小説離れ、私は特に紙媒体の小説や本から離れている人達が多くいるように思います。
電車に乗っていても、本を読んでいる人はかなり少なくほとんどの人がスマホを使って動画を見たり音楽を聴いたりSNSを見たりしています。もちろんそのスマホを使って本を読んでいる人もいると思います。中には勉強をしている人もいるでしょう。
この情報が溢れかえり、インターネットを通じてのやり取りが主流になっている今こそ、紙媒体で本を読んで欲しいなぁと思っていたりします。
電子書籍で読むことが悪い事だとは決して思いませんし、むしろ今の時代にあった本の形なのでしょう。若い人でもスマホ1つで手軽に本が読めるのは、読書が好きな人からとってみれば本を世界に入るひとつのきっかけになるので嬉しい限りです。
ただ、ずっとスマホに齧り付いていると読書のために開いたスマホがいつの間にかSNSをチェックしていたり、ネットサーフィンやYouTubeでお気に入りのYouTuberのページを開いていたりと色んなものに目がいくため集中して読むことが苦手になりやすいのかもしれません。
読書好きな友達もこの件に関して、スマホの、次々情報が流れてくる慌ただしい感じに慣れすぎていてゆっくり集中して読む力がないのかもねーと言っていました。
好きなものならいざ知らず、読書というもの自体に苦手意識を持っている人は余計に本というジャンルから遠ざかっていきます。若い人達は、読書の取っ掛りさえ掴めないまま、私は小説が読めない、読み方が分からないと思うようになっているのかもしれませんね。

絵本という導入点

およよ、急に絵本ですか? 
そう、絵本です。

Twitterでツイートを見かけ、リプ欄をみていくと苦手な人は絵本から入ってみるのもありかも? なんていう呟きも発見。(当人ツイ民です、すいません💦)
私は確かにいい案!と思いました。
絵本は言わば、毎ページ挿絵付きフルカラー本です。普通、本は挿絵がないので読みながら情景を想像しながら読み進めていきます。絵本はパッと見てどういう状態か、どういう景色かなどが目で見てすぐ分かります。
読書が苦手な人の中には活字ばかりでしんどいとか、読めるけど情景を浮かべながら読むことが苦手なんて人もいるでしょう。そういう人にとっては絵本は小説などへの良い導入になります。
一口に絵本といっても、子ども向けばかりだけではなく大人向けの絵本もたくさんあります。
それでも絵本はやっぱり抵抗あるなぁ、という人は青い鳥文庫のような小学校高学年向けの少し挿絵のある読みやすい本から入るのも良いかもしれません。ブックカバーなどをつけてしまえば傍からは何を読んでいるか分かりませんから、個人的にはオススメです。
そういったところから、少しずつ本に慣れていけば良いのかなぁと思います。欲しい本があるけど、高いんだよね……という場合は新刊へのこだわりさえなければ古本で購入するという手もあります。入り道はいくらでも存在するのです。

私は紙媒体で読む本が好きです。
読んでいる実感も湧くし、最後のページを閉じ読了したときの達成感がなんとも言えません。
私は読みやすいライトノベルから入りました。小さい頃はディズニーの絵本をよく見ていたそうです。

読書が苦手な人も自分の入りやすい世界観やジャンルから少しずつ本の良さに気付いていってもらえたら嬉しいです。

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