#2 恋庭で自分を知ろう / 会話が全然盛り上がらない!(その2)
会話が全然盛り上がらない……から見えてくるもの
いよいよ(ようやく)本題に入ります。
Twitterでわりかし頻繁に見かける「恋庭で会話が全然盛り上がらない」といった類のぼやき。
僕とマッチングしたフレンドさんも、結構な割合で同じようなことをおっしゃっていました。
具体的には、例えば
「一問一答で終わってしまう」
「相手が『そうですね』しか言わない」
「スタンプしか返ってこない」
「返信までの間隔が長すぎる」
「自分ばかりが頑張って話を続けようとしている」
……といった声をよく聞きます。
どれも身に覚えがあるような気がしますねー。
さてさて、こうして並べてみると同じ「会話が全然盛り上がらない」という事例のはずなのに、その捉え方は人によって千差万別なのがわかると思います。
しかも「一問一答で終わってしまう」「相手が『そうですね』しか言わない」と「返信までの間隔が長すぎる」は、パッと見でも本質的に全く違うカテゴリの問題ですよね。
この問題の多様性こそが「会話を一発で盛り上げる方法!」をお伝えしにくい最大の理由です。
一方で、これらの声には大きな共通点もあります。
それは「後ろに『だからモヤモヤする!』が付け足せること」です。
「一問一答で終わってしまう、だからモヤモヤする!」
「相手が『そうですね』しか言わない、だからモヤモヤする!」
「スタンプしか返ってこない、だからモヤモヤする!」
「返信までの間隔が長すぎる、だからモヤモヤする!」
「自分ばかりが頑張って話を続けようとしている、だからモヤモヤする!」
「モヤモヤする!」がしっくり来なかった方は、その時に感じた自分の気持ちをそのままそこに放り込んでみてください。
「イライラ」でも「ショボーン」でも「むしゃくしゃ」でも、「怒り」でも「寂しさ」でも「悲しみ」でも「むなしさ」でも、なんでも構いません。
たぶんどれを入れても自分の感情と各事例が、綺麗に文章として繋がると思います。
僕だったら、例えば「自分ばかりが頑張って話を続けようとしている、だから寂しい!」とかですね。
そんなの当たり前じゃないかって思われた方もいるかもしれません。
ところがこれが意外と盲点でして、今回の表題である「恋庭で自分を知ろう」にたどり着くには、どうしてもこの一手間が必要なのです。
自分がモヤモヤしたとき、イライラしたとき、ショボーンとしたとき、どんなふうにでも感情が動いたとき、そこには必ず「自分自身の価値観」が現れています。
例えば「自分ばかりが頑張って話を続けようとしている、だから寂しい」と感じる僕は、そこから逆算して
「誰かと会話を一緒に楽しみたいという価値観を持っている」
「一方的な会話をすることは寂しと感じる価値観を持っている」
「僕だけが話を続けようとしていることに違和感を覚える感性を持っている」
「恋活なんだからお互いに話を続けようとする努力をするべきだという前提を持っている」
……といったような感じで、自分の価値観、感性、世界観の輪郭が拾えてくる、というわけです。
同様にして、「相手が『そうですね』しか言わない、だからモヤモヤする!」人であれば、「自分は会話を『そうですね』では終わらせたくないと思っている」「自分は会話を『そうですね』では終わらせるべきではないという価値観を持っいる」……などと言ったふうに、自分の輪郭が導出されてきます。
デフォルメされているとはいえ、やはり恋庭の自分も自分であることには違いないのです。
むしろデフォルメされたぶん、余計にシャープに現れてくる自分が見付かるかもしれません。
次回の「恋庭で自分を知ろう / 会話が全然盛り上がらない!(その3)」では、この工程で得られた気付きを実際に会話に活かすとどうなるか?をシミュレーションしてみたいと思います。
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