中小企業診断士1次試験|合格までの必要勉強時間は、一体何時間程度なのか?

サラリーマンとして働きながら取れる資格としては、最難関資格である中小企業診断士。

1次試験のマークシート試験と、2次試験の筆記試験から構成されている訳ですが、まずは7科目から構成されており分野も多岐に渡る1次試験を突破する必要があります。

では、そんな1次試験を突破するためには、どれだけの勉強時間が必要なのでしょうか?
実際に、中小企業診断士試験に合格した筆者が、解説していきたいと思います。

1次試験突破に必要な勉強時間

1次試験突破には、一般的には1000時間程度の勉強が必要と言われています。

しかし、実際に受験した感想から言えば、「必要勉強時間は人による」という印象です。身も蓋もない回答に感じられるかもしれませんが、そうとしか答えようがありません。

そもそも、中小企業診断士の1次試験に関しては、

  • 経済学・経済政策

  • 財務・会計

  • 企業経営理論

  • 運営管理

  • 経営法務

  • 経営情報システム

  • 中小企業経営・中小企業政策

という7科目から構成されています。

内容はかなり広範に及ぶのですが、内容は浅く4肢択一もしくは5肢択一の選択問題であり、それぞれの試験の難易度は決して高くはありません。つまり、多少その分野を勉強したことがある人であれば、ある程度解けてしまいます。

例えば財務会計で言えば、「簿記2級を既に取得している」「大学で一通り経済学を学んだ」という人であれば、少し勉強しただけである程度の得点が可能です。経営法務についても、ビジネス実務法務2級などを既に持っている方であれば、スタート段階からかなり有利となります。

このようなケースであれば、テキスト学習ではなく最初から過去問演習に入れるので、勉強時間は大幅にカットすることができます。

筆者自身に関しても、大学は経済学科卒業だったこともあり、「経済学」や「財務・会計」については無勉でも合格水準でした。また、ITパスポート等を事前に取得していたことから「経営情報システム」についても多少の前提知識がありました。ですので、500時間前後の学習でも十分だったというのが実情です。

合格までの必要勉強時間は、運によっても大きく左右される

前述の通り、中小企業診断士の1次試験は記述式ではなく択一問題ですので、合否は問題の難易度や運に大きく左右されます。

仮に不合格になってしまうと、試験自体は年一回しかありませんので、それによっても合計勉強時間は100時間というレベルで変動してしまいます。特に、不合格になるくらいの試験ですので、合格のためには相応に勉強時間が必要となることが予想されます。

このように、受験者個人のバックグラウンド、環境、運によって、必要勉強時間は大きく変動します。

1,000時間という必要勉強時間は、全ての科目において前提知識が殆どないというケースを想定していると思われますので、あなたの保有資格や知識に照らし合わせて、必要勉強時間を算出していただければと思います。

ちなみに、合格者の中でさえ、必要勉強時間については個人差が大きいです。100時間程度の勉強で十分だったという方から、1500時間必要だったという方までいらっしゃいますので、あまり気にしなくても良いのかもしれませんね。

科目別の必要勉強時間の参考値

  • 財務・会計:100〜300時間

  • 企業経営理論:150〜200時間

  • 運営管理:150〜200時間

  • 経営法務:100〜150時間

  • 経営情報システム:100〜150時間

  • 中小企業経営・中小企業政策:100時間

一応、「各科目について、全く前提知識なし」という前提で、どのような勉強時間配分が理想的かについて、私なりに考えてみました。

必要勉強時間については、「安定的に60点を取れるようになるまでに必要と考えられる時間」です。

特に、理解・計算系の2科目(財務・経済学)に関しては、理解と計算演習に時間がかかる科目ですので、勉強時間は多めに見積もっておくことをお勧めします。この2科目については、本当に必要勉強時間の個人差が大きい印象です。

暗記が得意か、計算が得意かなどによっても異なってきますが、参考にしてもらえればと思います。


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